広報、黒沢です。
8月も後半となりましたが、今回は夏期講習・後期の様子をレポートします。
場所は柏教室。時刻は夕方ですが、まだまだ辺りはムシムシとしています。
ラニーニャ現象等の影響もあるそうですが、今年の夏は例年に比べて特に暑い感。でも、教室に集まっている生徒の皆さんからは、夏バテ等の様子感じられず元気いっぱいで一安心。
さて、今回は中2の授業を見学しました。
中2国語、担当は滝沢先生。教材は「あのころはフリードリヒがいた」の単行本。
この作品は第二次世界大戦下のドイツが舞台。表題にあるフリードリヒはユダヤ人なのですが、悲惨で悲しいストーリーゆえ、先生は一体どの様なアプローチをしていくのか…私としても興味津々でした。
授業は前回の続きからスタート。
先生は、作品に対し文学面、または歴史上からの観点など、様々な角度からビシっと解説したかと思えば、生徒一人ひとりに質問を投げかけたり、時には世間話を挟んで皆を笑わせたり…聞いていて全く飽きが来ません。
様々なメリハリが利いている先生のトークに生徒達は自然と引き込まれ、授業に対し常に関心を持ち続けている様子。
また、授業後半には、映画について先生と皆がアレコレ話し合うシーンがあったんです。
なぜかと言うと、「あのころはフリードリヒがいた」のストーリーにおいて、“とある映画を見る”という箇所が重要なポイントとして出てくるんですね。
その部分について、先生は、例えば「みんなが映画を見たいと思う時はどんな時?」というテーマで意見を募ったり、今封切られている話題の映画の事や、そこから大衆メディアの持つ巨大な伝達力〜プロパガンダについて言及したりと、最終的には国語、そして社会(歴史)、さらには現代メディア論までも網羅した授業となっていました。
うーん…中学生の授業とは思えない密度の濃さです。
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この8月と言えば、15日を筆頭に、今回の授業内で触れられた第二次世界大戦とは深い関わりがある月です。
こうした時期に「あのころはフリードリヒがいた」に触れ、学んだ事は、生徒の皆さんにとって貴重な体験になったのではないでしょうか。
ハキハキ小気味良い滝沢先生のイメージととともに、この授業の事はみんなの記憶にずっと残っていくんだろうな…そんな事を思わせてくれる50分間でした。
では、また折をみてレポートしていきます。
残暑の折、皆さん体調には十分気をつけて…
黒沢