こんにちは、新松戸の佐々木です。
さて、新松戸教室から現在小6を対象に行っている中学準備講座のレポートです。
一月は『割り算徹底攻略』と題し授業を行っています。題名だけ聞くと拍子抜けする人もいるかもしれません。しかし、わざわざ一ヶ月かけて割り算を学ぶのにはとても大きな意味があるのです。
割り算で本当に大切なのは計算することではなく、割った数字にどんな意味があるか?ということです。これがわかると数学だけではなくこれから学ぶ中学理科、さらには高校の勉強にまで大きく役立つのです。
例えば理解の範囲で“密度”という単位があります。物質の性質を表すものです。
重さが40g体積が50の物体があります。この物体の密度を計算してみると…
40g÷50=0.8 という数字が出てきます。この0.8が何を意味しているのか?これは、
「物体1あたりの重さ」を表しています。確かにどんなに軽い物体でも、大量に用意すればそれだけ重くなりますから、物体自体が重いか?軽いか?を調べるのであれば同じ体積で比べる必要があります。だから体積で割ることで色々な物体の重さを、同じ土俵で比べることができるようになるわけです。
さて、それでは物体同士の重さを比べる際に、もし割り算の順番を間違ってしまったらどうでしょうか?この場合50÷40g=1.25 という計算になります。割り算の意味がしっかりとわかっている人であれば、この計算自体もそれなりに役立つ数値であることがわかるはずです。この数値が表しているのは「物体1gあたりどのぐらいの体積になるか?」という値です。
割り算や割合の理解が中途半端だと、「あれ、の問題の時はかけ算をするんだっけ?割り算だっけ…」と悩んでしまうこともあるかもしれません。しかし、しっかりと割り算の意味をわかっていれば、速さの問題や、濃度の問題、比の問題、いろいろな算数の問題がおもしろいようにわかるようになるのです。
前置きがながくなりましたが、写真は私の授業の一コマです。なにやらゲームをやっているようですが、まさに授業中にゲームをやっています。実はこのゲームは、「やるだけで割り算の意味がわかり、割合に強くなる」私が開発したゲームです。クセジュ生はみんな割り算マスターになってもらいますよ!