“スーパー中学生”から学ぶ子どもの伸ばし方

クセジュの日常

(最終更新日

最近、様々な分野で中学生が活躍していますね。
将棋の藤井四段や卓球の張本選手などは、大人顔負けの結果を出しています。
また、最近では女優の芦田愛菜さんが難関中学に合格したことも話題になりました。
他にも、様々な分野で若い世代が力を発揮しています。
彼らが生まれたのはまさに21世紀!
私とはそもそも生まれた世紀が違うということに、あらためて軽いショックを受けました…
さて、彼らはどうして若くしてこんなに活躍ができるのか、私なりに考えてみました。
まず、彼らに共通しているのは、中学生にしては非常に落ち着いていて、大人びているということです。
勉強という面で見ても、大人びている生徒は成績がよいことが多いような気がします。
そうです。
この「大人びている」ことが何かヒントになりそうです。
活躍している中学生たちの共通点をもう一度考えてみましょう。
彼らはもともと「大人びている」子どもだったわけではないと思います。
それぞれが何らかの理由で「大人として立ち振る舞う」機会が多かったということではないでしょうか。
クセジュで子どもたちを見ていても、大人と接する機会が多かったり、学校以外にも世界を持っている生徒は、大人びているような気がします。
子どもにとっても、「一人前扱いされている」ということが、内的な成長にもつながっていくのだと思います。
そして、もう一つポイントがあります。
それは、「上限を設定しない」ことです。
藤井四段が小学2年生の時に、谷川浩司名人と対局した時のエピソードが印象的でした。
名人優勢で進んだ対局で、藤井少年を気遣った名人が
「引き分けにしようか」
と言ったとたんに、将棋盤を抱えるようにして泣きじゃくったそうです。
このエピソードは、藤井四段の「負けず嫌い」を象徴するエピソードとして紹介されることが多いです。
私は、この時、藤井少年は「勝てる」と思っていたのだと思います。
だから、今は劣勢であっても、勝負を最後まで続けたかったのではないでしょうか。
相手が名人であろうと何であろうと、自分は勝てる、そう信じているのが藤井四段の強さなのではないかと思います。
これはとても大事なことだと思います。
おそらく、藤井四段の親御さんも含めて、周りの大人たちが上限を設定しないで彼に接したのだと思います。
子どもが「自分は能力がある」「自分ならできる」と思えるためには、私たち周りの大人が彼らの持っている能力を信じることが大事です。
思えばこのことは、私が若手の時代からよく言われてきたことでした。
「生徒の能力に勝手に上限を設けない」
「小学生だから、中学生だからと決めつけず、どんどんチャレンジさせる」
結局、原点はここなのですよね。
子どもを信じる!
これが簡単なようでなかなか難しいのですが…
若い世代が頑張るのは嬉しいけれど、私たち大人も頑張らないといけませんね。