ホットケーキで学ぶ比の授業

クセジュの日常

(最終更新日

こんにちは! 松葉教室講師の原薗です。
今回は、春期講習の様子をレポートします!
こちらが小6NS(ナチュラルサイエンス)の授業風景です。ホットケーキを作っています。春期講習のテーマは「相似な図形」ですので、それに関連してみんなでホットケーキを焼いてみました。

ホットケーキと相似になんの関係があるんだ!と思われた方も多いでしょうが、料理と相似にはある共通点があります。
どちらも「比」を利用しています。
ホットケーキを作るとき、粉と牛乳の比はどの大きさで焼こうとしても変わりません。また、相似な2つの図形の間では辺の長さの比が変わりません。

春期講習では、自分の書いた絵をナスカの地上絵のように拡大しよう!というテーマでおのおの好みの絵を拡大しようと挑戦したり、2つの図形の面積の比を考えたりしています。ただ、図を書いて拡大するだけではせっかくの比や相似を学ぶ機会なのにもったいないな、ということで、違う角度から「比」を学んでみました。

先程のホットケーキの生地を作るときも、カルピスを作るときも、説明書には「4人分の材料」「コップ一杯分の材料」しか載っていません。ですが、誰しも自然に作りたい人数分を作れますよね。ホットケーキ2人分なら半分、6人分なら1.5倍という風に。
更に、ホットケーキは比の勉強にうってつけな理由があります。ホットケーキは入れた生地の量に応じて、表面積も変わります。ホットケーキの厚さが同じだと仮定すると、生地の量に比例してホットケーキのオモテ面の面積が増えます。ですが、ホットケーキの半径は比例の関係にはなりません。このあたりから、ホットケーキを眺めるだけでは何をしているか分からなくなりそうなので、教室に戻って数学的に考えることにしました。

おいしいホットケーキをみんなで食べた後は、ノートを使って色々図形を書き、頭もお腹も満足して実験授業を終えました♪

余談ですが、ただ焼いて食べるだけでは面白くないので、こっそりほかの実験も混ぜ込みました。これは中学校の2年生でやる内容ですが、炭酸水素ナトリウムは加熱すると膨らみます。これを生地に入れて一緒に焼くと、大きく膨らみます。ふっくらと焼けた方のホットケーキは、食感がだいぶ良くなったことでしょう。(実際に試される場合は、入れすぎにご注意ください。人体に害はありませんが非常に苦いです。)