ヨーロッパの驚いた不思議な「日本」

クセジュの日常

(最終更新日

 

こんにちは、講師の石井です。
休み時間に、新松戸教室の本棚を物色していると、懐かしい本を見つけました。
170119クセジュ新松戸教室
『モンタヌスが描いた驚異の王国 おかしなジパング図版帖』(宮田珠己、パイインターナショナル、2013年)という本です。
この本、昨年の春に私がドハマりしたものです。
何といっても、絵がすごいんですよ!

この本は、17世紀オランダのモンタヌスという人物が書いた書物『日本誌』の挿絵を解説したものです。
実は、このモンタヌス、日本に来たことがありません。自分の著書に「日本(ジパング)」というタイトルをつけているくせにですよ…。
日本についての本をもとに、自著をまとめたそうです。
だから、挿絵ももちろん想像。浮世絵や実物を見たことがある我々日本人からすると、「日本はこんな国じゃない!」と思わず言いたくなります。
一方、「当時のヨーロッパ人は、日本をこんな風に見ていたのか~」と、感慨深くもなります。
著作権の関係で、ページの中まで紹介できないのが残念です。

さて、今月の中1はモンタヌスの時代とも関係の深い、中世ヨーロッパ史を扱います。
そもそも、ヨーロッパ人が「ジパング」を知るに至った経緯を、キリスト教の歴史をたどりながら追っていきましょう。
『モンタヌスが描いた驚異の王国 おかしなジパング図版帖』に目を通していただけると、授業とは違った観点から当時を知れて、一層面白いかもしれませんね。