今回は、理科主任、中村先生による理科系新人講師研修の様子をお伝えします。
これまで小・中学部、そして高校部の授業レポでも述べてきましたが、様々な要素を盛り込んだ教科複合型授業、いわゆる“クセジュスタイル”について、実際に授業を担当する講師はどの様に育成されるのか…前から興味があったんです。
さて、取材日当日。まず目に入った光景は、新人の先生の授業の録画を皆で見ている風景。
この状況、自分だったらさぞや緊張するな、と思いながら見ていると、その画面を見ていた中村先生は、新人講師の動きや話し方についてはもちろん「ほらほら、ココ」と、一部の生徒が時折後ろを振り返ってコソコソ話しているのを指摘したり。
一定のカリキュラムに沿って授業を進行させるのはもちろんですが、それが機械的に淡々と流れていかない様、教室内の様子には常に気を配る…新人の先生方は、ここに至るまで学科試験や模擬授業試験等々、数々のハードルを突破されていらした方々。学力含め、講師としての資質は当然問題無いはずですが、生徒一人ひとりの様子を肌で感じながら臨機応変に対応するのは、まだ未知の領域の様子。
そんな新人の先生方を前に、中村先生は身振り手振りによる熱心な指導を行います。一方新人の先生方は、その様子を見ながら熱心にメモをとったり、時には色々質問をしたり。
また、中村先生が話していた中で印象深かったのは「生徒達のテンションが上がり始めたら“しめた!”と思うんだよね」という言葉。
何でも同じだとは思うのですが、自ら面白いと感じ、興味を持って接していないモノというのは、なかなか頭に入って来ませんよね。教室の雰囲気をアゲアゲにした上で、いかに生徒達の記憶に残る授業ができるか、それは講師側の創意工夫次第という指摘にはあらためて感心しました。
…と、こうした厳しくも細やかな研修を数多く経て、新人の先生方は、今後各人どの様なキャラを確立していくのか…いつか授業取材に伺う事もあるかと思いますが、その様子を見せて頂くのを楽しみにしています。