中1ウィンタースクール報告
中1学年責任者 松岡 優太朗
新年あけましておめでとうございます。
中1では12月29日(日)、30日(月)と年末にウィンタースクールを行いました。
「答えが一つに定まらない問いに挑戦する」をテーマに斬新なアイデアを出す、発想を広げるための「思考法講座」や、よりよいプレゼンテーションを行うための「プレゼン講座」の講義を行いつつ、企業のコンペティションに応募すべくアイデアをまとめていきました。
学校の勉強は「答えが一つに定まっている問題」を扱いますが、社会に出てからぶつかる「答えが一つに定まらない問題」こそが本当の問題であり、このような問題に挑戦するには知識だけでなく多角的な目線からのアプローチ、独自の発想力が求められます。一段高い学びの視点を獲得することを目的に、このウィンタースクールを開講しました。
応募したのは第25回サンスター文房具「つながる」をテーマにした文房具を考えるコンペティション。
初日は様々な企業戦略や身の回りの商品から様々な発想のヒントをクイズ形式で学びました。
そしてコンペのお題に取り組む前に、まずは例題。「思わず年賀状を出したくなるポスト」を考えてもらいましたが、どの班も先入観なしに次々と斬新なアイデアを出してくれました。中には「世界一巨大なポスト」と評し、中で年末イベントを行えるポスト型の建物を構想してくれたグループもありました。その後自分たちの案をプレゼンテーションしてもらいましたが、こちらはまだまだ向上の余地あり。
そこで思考法講座、プレゼン講座でそれぞれのアイデアとプレゼンに磨きをかけるための方法を学びました。その後講座で学んだポイントに則り、自分たちのプレゼンテーションを再構築し、再度プレゼンテーションへ。
講座の後のプレゼンテーションは見違えるように良くなっていました。講師一同、彼らの1日での成長ぶりに思わず拍手!!
そして迎えた2日目。いよいよ本題の「つながる」をテーマにした文房具を考えましたが、前日の思考法講座に則り様々な方法を駆使してアイデアを出し、磨いていました。
なかなか苦戦しているグループもありましたが、アイデアは「もう出尽くした・・・」と尽きてからが勝負。途中まで考えていた案を「無難すぎる!」と没にするグループも。より面白いアイデアを出すために生徒も講師も妥協せず一丸となって取り組んでいました。
そして最後はいよいよ完成した案を、保護者の方の前でプレゼンテーション。プレゼンを聞きながらどのグループのプレゼンテーションが良かったか投票してもらいました。
密度の高い2日間でしたが、子供たちの活躍や成長ぶりは講師の予想をはるかに上回るものでした。テストで得点を取るための表面的な学びではなく、彼らが将来社会に出たときに活躍できる人材になるための本当の学力をつける取り組みを今後も行っていきたいと思います。
※ 中1ウィンタースクールを見学して頂いた保護者アンケートから一部をご紹介します
コチラをクリック
中2ウィンタースクール報告
中2学年責任者 土肥 槙太郎
~誰より早く「受験生」になるために~
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2019年末、2020年初にかけて、「令和初」のウィンタースクールを実施いたしましたので、そのご報告を差し上げます。
今回の中2ウィンタースクールは、「まとまった時間で徹底的に勉強する」というコンセプトで実施するようになってからは初めての「2日」にわたる開催。しかも、年末の29日に90分×5コマで、全5教科を徹底的にインプットしてから「課題実施期間」を挟み、年明けの3日に5教科のテストを実施してアウトプットの練習をするという、「千葉県公立入試が1回になる」ことを見据えた、より実践的な内容でした。
1日目は合計7時間半にわたる5コマの授業。これは、2年生にとっては「史上初」となる長時間の授業体験となったと思います。最後のコマには流石に集中力も切れかけていましたが、むしろ大事なのは「経験」です。受験生になったらしなくてはならない勉強を一足先に参加生徒は経験した、ということが非常に重要なことだと言って良いでしょう。
2日目は午前中に5教科の本格的なテストと、午後に解説授業。1日目の授業や課題を通して学んだ内容が「身についているかどうか」を確かめました。もちろん、授業で学んだ内容がすぐに定着し、活かせればそれ以上のことはありません。しかし、多くの参加生徒が「まだ身についていないな」と実感したことと思います。ですが、最初はそれでも良いのです。むしろ、「身についていない」ということを発見することが大事です。その上で、それをどうやって身につけていくか考えることで、学力はついていきます。
こういった勉強スタイルはまさに受験生が実践していくもの。授業を受け、テストに臨み、結果を踏まえて改善点を勉強に反映させていく。今回のウィンタースクールに2日間参加した生徒は、そうしたスタイルの第一歩を踏み出したと考えて良いでしょう。必ずこの経験が成果につながっていきます。
[「変わる」公立受験に向けて]
1回入試に必要なのは「正確かつ迅速なアウトプット力」です。「失敗したら次」があった前期後期入試と違い、「一回しかない本番で全力を発揮できる」必要があります。そのために重要なのが「本番に近い形式での演習」の回数です。限られた時間、周りが全員真剣な雰囲気でテストに臨む緊張感。そうした独特の空気のなかで力を発揮できるかどうかは、「そうした独特の空気」の中に身を置いた回数で決まります。
今回の中2ウィンタースクールは、受験生がするものと同等の授業時間、同等のスタイルを先行的に体験するような内容となっていました。その意味で、参加した生徒は「誰より早く受験生になった」と言えるかもしれません。
あと2、3ヶ月もすれば生徒たちもいよいよ3年生です。クセジュでは、来たる受験を前に、今後も様々なアプローチで「当事者意識」を高めていきます!