定期テスト
ゼロからスタートしていませんか?
中学生のみなさん。
定期テストでこんな悩みをかかえていませんか?
◦定期テストの範囲表が配られたら、テスト範囲の広さに「ひ、広すぎる」と戦意喪失する◦それでも頑張って準備を始めようとするけれども、いざワークを解こうとすると当日の授業内容は全部忘れている◦なので、教科書やノートを見返しながら、一からテスト勉強を始めている。「なんでこんなにも授業内容を忘れてしまっているのだろう?記憶力が悪いのかなぁ」とちょっと不安になる◦時間が足りないので、「これは出るだろう」と思うところだけを頑張る。やっていないところは、とりあえずワークの答えを写して、「当日は出題されませんように」と祈る◦テスト当日、答案を開くと先日出ないように祈った問題ばかりが出題されていてショックを受ける。◦当然、思うような結果が出せず、テスト後は親に結果を聞かれるのが嫌なのでしばらくの間ちょっと親との距離をおく
実はこれ、全部中学生の時の私自身の悩みを書いたものなのです。でも、共感できる中学生の皆さんもいるのではないでしょうか?
私自身中学生のうちはこの悩みを解決することはできず、体力と気合でなんとか乗り越えたものです。
しかし、塾の先生としてかれこれ20年の指導を通して、当時の私と全く同じ悩みを抱える生徒たちを指導する中で、ひとつ大切なことに気づきました。
それは、定期テストで苦戦する生徒に足りないのは「学力」ではなく、「勉強法」だということです。
タイムマシーンに載って、当時の私にアドバイスしてあげたい!あの時の自分は「勉強法」について、考えたことすらなかった。ただ、目の前にあるワークをひたすら覚え(結局おぼえられなかったけれど)、問題を何回も解き直す、それが勉強だと思っていました。
○ 定期テストの勉強法
みなさん、自分の「勉強法」に目を向けたことありますか?
実は、方法ひとつであんなに大変だった定期テストが、「早くテストが来ないかなぁ」なんて思える待ち遠しいイベントに変わるのです。
そんな方法、知りたくありませんか?クセジュの授業では効果的な勉強法を、誰でも理解し実行できるよう3つのステップで教えています。
- Step 1 授業中に大切にする「あること」
- Step 2 問題を解くときに大切にすること
- Step 3 テスト準備の時に大切にすること
Step ❶ 授業中に大切にする「あること」
時々、昼食後の暖かい日差しの中で、ついうとうと…ということはあるとはいえ、はなから「授業中を睡眠時間にあてよう」なんて思っている人はいません。
一応は頭に入れようと思って授業を聞いているのに、いざテスト準備をしようと思うと全て忘れてしまっている。どうしてあんなにきれいさっぱり忘れてしまっているのでしょうか?
それは授業中に「あること」を大切にしていないからです。足りないのは集中力でも、一生懸命さでもありません。この「あること」を大切にするだけで、授業の記憶が格段に変わってきます。結果、テスト勉強がゼロからのスタートではなくなります。
授業中に大切にするのはたったひとつ。「先生が板書した以外の内容を、最低1つはノートに記すようにする」たったこれだけです。
実は、定期テストに苦戦する多くの生徒に学校のノートをもってきてもらったことがあります。そうすると、ほぼ全ての生徒のノートに同じことが書かれていたのです。これは裏を返せば、「本当に自分にとって必要な情報を意識してノートに記していない」ということです。
だから、先生が黒板に書いたことをそっくりそのまま写す、誰のものを見てもコピーのようなノートが出来てしまうのです。
これでは、本当に自分にとって大切な情報がわからなくなりますし、何よりも先生が書いたことをただ写すだけの授業は眠たくなりますよね。
なので、授業中の集中力を保つ意味でも、「先生が板書していないことこそノートに記そう」という姿勢で授業を受けることが大切です。
「先生が書いていないことを書くと言っても、何を書いて良いかわからない。」そういう人もいるでしょう。
そんな人は次の中から自分に合ったものを書いてみることから始めましょう。これだけで、授業内容が俄然頭に入ってきます。
先生の板書以外にノートに書く+αはコレ!
◦板書はしなかったが、先生が話をした内容で興味を持ったこと◦授業内容で、わからなかったことや疑問に思ったこと◦授業中に解いた問題で、間違った問題があった時の注意点
Step ❷ 問題を解くと時に大切にすること
授業の中でも、そして宿題でも教科書やワークの問題を解くことがあります。問題を解くときに大切なことは「間違った問題にチェックをつける」。たったコレだけです。
私の授業ではもう少し精度を上げて、解いた問題には必ず、H,U,Pのいずれかのアルファベットをチェックするよう伝えています(HUP確認)。
P … Perfect 完璧!U … Understand 間違ったけれども、解説を読んだらわかったH … Have そもそも、問題を解くための知識を知らなかった
ここで大切なことは「チェックをつければさえ良い」ということ。例えば10問問題があった時に、仮に10個全部Hになったとしても良いということです。どうしても問題を解くときは正解した方が気持ち良いですよね。
でも、いざやってみると意外に解けない問題や、忘れている問題もあるはず。でも、解けても、解けなくてもとりあえずチェックをつけることだけを大切にすればよいのです。この作業を普段からしているだけで、次に話すテスト勉強の効果が圧倒的に違ってきます。
Step ❸ テストの準備で大切にすること
さぁ。いよいよテスト勉強についてです。
テスト勉強をする際に一番の悩みの種は「テスト範囲が広すぎて準備が追い付かない」ことではないでしょうか。この悩みを解決するのがstep2なのです。
例えば、テスト範囲のワークが30ページあったとしましょう。この30ページをテスト勉強をするまでに1ページも手を付けたことが無い人はいないはずです。それまで授業や宿題で少しは取り組んでいるはずなので。その際に、1度はやった問題に、解ける/解けないのチェックがついていれば、その中の解けない問題だけをもう一度取り組めばよいということになります。
そうすると、30ページまるまるもう一度取り組む必要が無くなるわけです。
結局テスト勉強が終わらなくなってしまう人は、もともとわかっている問題も改めて時間をかけてもう一度解いてしまっているから時間が足りなくなるのです。
テストが来る前の下準備として、解ける/解けないのチェックをつけておくだけで、自分が本当に勉強すべき問題が浮かび上がっている状態からテスト準備をすることができるようになるのです。
今お伝えした勉強は、学校のテストに限らず、受験勉強にも役立つ勉強法です。
今回は簡単な概要をお伝えするだけになってしまいましたが、まずは自分の勉強法に目を向けてみることが学力アップの大きな第一歩となるのです。
責任者 長谷川 修一