
小6から中学受験を始めようと思っている人が考えておきたい3つのポイント
首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)における2025年の中学受験率は、過去最高の受験率であった2024年の18.12%に続き18.10%となっています(首都圏模試センター調べ)。
また、2026年度から私立高校でも授業料が実質無償化することを受けて、中学から私立に進学することを考える家庭が増えることも予想されます。
多くの子どもたちが小4、小5から塾に通い、多くの塾が2~3年かけて受験に向けた勉強をするのが当たり前、という前提でカリキュラムを作成しています。
実際はそんなことはありません。
小6からでも十分、受験を始めることができます。
ただし、子どもだけではなく親も中学受験に対する認識をアップデートする必要があります。
そこで今回は、小6から中学受験をしようか迷っている人が考えておきたいポイントを書いてこうと思います。

① 志望校を明確にする
しかし、その中には「友だちが受験をすると言っているから自分も…」という理由で受験をしたいと言っている子どももいるようです。
また、地元の公立中学校に進学したくない、中学進学をきっかけに環境を変えたい、といった理由で中学受験を希望する子もいます。
いずれにせよ、1年間の勉強で中学受験をするためには、月並みですが「行きたい学校」を見つけることが大切です。
昔のように難関校、有名校に行けばそれで安心、ということはなくなってきています。
まずは子どもの性格や特性を踏まえ、6年間、充実した学校生活を送ることができる学校を探す必要があります。
また、学校によって試験の内容も多岐にわたっています。
一般的な2科(国語・算数)や4科(国語・算数・理科・社会)だけではなく、英語を使った受験ができる学校も増えてきました。
また、千葉県の県立千葉中や県立東葛飾中のように、教科の枠にとらわれない検査型の入試を実施している学校も多くあります。
最近では、茨城県の土浦日本大学中等教育学校の「謎解き入試」や芝浦工業大学柏中学校の「課題作文入試」といった学校独自の選抜方法を実施する学校も増えています。
入試問題の内容は、その学校の教育理念を反映しています。
入試の選抜方法という視点も志望校選びのヒントになります。
1年間で受験に臨む場合、あれこれと手広く勉強をする余裕がありません。
受験校を絞り込み、早い段階からピンポイントの対策をしていくことが重要となります。
② 子どものタイプや状況に合わせた学習環境を用意する
競争することでモチベーションがアップするタイプの子であれば、人数の多い大手の塾に通うのが良いかもしれません。
一方で、じっくりと取り組んだ方が成果が出るタイプの子であれば、個別指導や少人数クラスのある塾に通った方が良いと思います。
また、クセジュにも多くいますが、スポーツや習い事をしながら受験勉強をしたい、という子もいます。ここから1年、全ての時間を受験勉強に充てるぐらいの気持ちで臨むのか、それとも勉強以外のやりたいこともしながら受験勉強をするのか、によっても学習プランは変わってきます。
つまり、授業または授業以外の部分で個別のサポートがあるかどうかが重要なポイントになります。
中学受験で学習する内容は、どの塾に通っても大きな差はありません。
違いがあるとすれば、教える先生の指導力、そして先生と子どものとの相性です。
それまでにいろいろな塾を見て回ることをおすすめします。
インターネットで塾の口コミサイトを参考にするのも良いのですが、口コミはあくまでも「個人」の感想であり、評判の良い塾が必ずしも自分の子どもに合うとは限りません。
実際に子どもも一緒に連れて行き、子どもが感じた「合う、合わない」も大切にしてください。

③ 中学受験を子どもの人生における一つの「体験」だと捉える
しかも、この数字は「最終的な第一志望」の合格率です。
最初に掲げた第一志望の合格率で考えたら、合格率は10%ぐらいになるのではないか、と言われています。
今の時代に重要なのは、子どもも親も中学受験にどのような意味付けをするかです。
教科や問題によっては、高校受験の問題よりも難しいものもあります。
しかし、受験勉強をしたからこそ感じることができる学問の面白さもあります。
実際、クセジュでも、社会の授業の中でした「入試には出ないけれど深くて興味深い話」をこっそりメモしている生徒がいたり、理科の先生が「言葉で説明するよりも実際に見た方がいい」と言って実験をしたり、といったことが日常的に見られます。
仮に、志望校に不合格となり、地元の公立中学校に通うことになったとしても、深くて難しい内容が「実は面白い」ということを知っている子どもは、自分で学び続けることができます。
子どもたちを教えていて強く感じるのは、中学受験を頑張る生徒、特に6年生の1年間で子どもは大きく成長するということです。
だからこそ、受験で終わらない学びを子どもたちに体験してもらいたいと思っています。
子どもにとって中学受験が「大変だったけど楽しかった体験」であり、「学問(勉強)の面白さの入り口に立つきっかけ」になることも、大きな価値があると思っています。
だからこそ、「合格すればそれでいい」ではない視点を持って親子で受験に臨むことが、結果として第一志望合格も含めて「やって良かったと思える中学受験」につながるのだと思います。

今や中学受験は多くの人にとって身近なものになっています。
昔のように「親子で一緒に闘う」といった「覚悟」はそれほど必要ありません。
また、中学受験は「始めたら撤退できない」ものではありません。
小学生の場合は内的成長の個人差が大きいため、「うちの子には中学受験は時期尚早だった」となれば、「前向きな撤退」をすれば良いのです。
こんなふうに、始めてみてから考えれば良いこと、始めてみないとわからないことが中学受験にはたくさんあります。
現代の中学受験は、そのような意味で「ゆるーく始める」ぐらいの気持ちがあっても良いのかもしれません。中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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てこの原理
という名言を残したとされるアルキメデス。
これは〝てこの原理〟の話ですね。
力学は理屈だけではなく感覚的な理解もとても大切なので、生徒たちといろいろな話をしたりしているうちに話があちこちに飛びます。
安全第一の時代なので、今の子たちはシーソー経験があまりないようですね。
私が小学生のときには学校の校庭に「回旋塔」なる遊具がありまして、シーソーとは比較にならないぐらいの危険極まりない遊び方をしたものです(※良い子はマネしないように!と言っても危険な遊具自体がもうほとんどありませんが)。

面白かったのは、まず子どもたちは栓抜きを使ったことがないということ。
確かにビン入りの飲料はほぼ見かけません。
かろうじて親戚が集まるようなところで瓶ビールを開ける経験があるかどうかという感じです。
どうやら学校で使う場面があるらしく、昔と違って男女関係なくという感じです。

実はつめ切りは2段階のてこになっています。

案の定、1段階目で全員が間違えたのは私の目論見通りでした。
事前に釘抜きの例を考えさせたのが面白い伏線になっていたのです。
ところが釘抜きは「釘を抜く」ことが目的のてこであり、つめ切り1段階目のてこは2段階目の「ピンセットのような部分を押す」ことが目的のてこです。
よって釘抜きの場合とは異なり、下のような結論となります。

算数・理科担当
池村 卓人● 中学受験コース詳細
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ごっこ遊びで国語力UP
今回は、中学受験コースの授業から「文法」の学び方についてご紹介します。
物語でも説明文でも、記述解答を書くにしても、問題文にしても、すべて短い文章、単語の組み合わせで成り立っています。長文読解は、短文の読解に支えられています。

この国文法に限って言えば、中学受験塾と学校の進度は、丸一年はちがいます。
「文法」は、抽象的な概念を理解する学習です。しかし、この抽象的な概念の完全理解は小学生にとってかなり難しいのが実情です。
普段、耳にすることが多いはずなのに小学生にはなかなか習得が難しいのです。
そこで、おススメしたいのが「ごっこ遊び」です。
授業で行う時は、私が召使い、生徒が王子や姫という設定で行います。
本当は尊敬語と謙譲語の使い分けこそ身につけさせたいのですが、それだと毎回ダメ出しばかしすることになってしまうので、まずはお手本を見せるために恭しい態度の召使いになり切ります。
「ごっこ遊び」は物語の気持ちの読み取り練習にも役立ちます。

次の各文中の—線部の敬語が正しく使われていれば〇で答え、誤って使われていれば正しい敬語に直して答えなさい。
1. どうぞスープが温かいうちにいただいてください。
2. わたしは明日そちらにいらっしゃる予定です。
3. 母が和尚様におめにかかりたいとおっしゃっています。
4. 王が命令書を朗々とお読みした。
※ 予習シリーズ小4国語(上)より抜粋国語担当
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小6夏期特訓 みんな頑張りました!
子どもたちも朝から夕方まで頑張ってくれました。

初日、2日目あたりまでは最後の授業の時間になるとぐったりしていた子どもたちも、日を追うごとに最後まで集中力を切らさずに勉強に取り組めるようになっていきました。
また、授業ではそれぞれの志望校を意識した内容も扱ったため、自分の目指す学校に対する意識も少し高まったような気がします。
○ https://www.instagram.com/hmc.kitchen/

手作り感満載でおかずの品目も多く、とても美味しかったです。
せっかく朝から腰を据えて勉強する習慣ができつつあるので、この生活リズムが継続してくれるといいなと思っています。中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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新企画「小5算数特訓」実施レポート
小学生は毎年恒例の見学ツアー(今年は広島へ行きました)があり、今年も多くの生徒さんが元気に参加してくれました。
トレーニングパートではこれまで学んだ文章題や図形問題を総復習仕上げに正二十面体をベースにしてできるサッカーボールを皆で議論しながら研究しました。

サッカーボール製作中中には難問も含まれていて、魚肉ソーセージを切断することで完成する立体も…
ソーセージはその後ワタクシが美味しくいただきましたこの後は夏休みを満喫して下さい!算数・理科担当
池村 卓人● 中学受験コース詳細
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中学受験にも役立つ!読書感想文の取り組み方
最近は夏休みの宿題も選択制を採用する小学校が多くなり、読書感想文も必ず書かなければならないというわけではないようです。
うまく書けたかどうかは気にしなくて良いのです。
その年齢の時にしか感じることのできない気持ちを形にしておくということは、とても大事なことだと思います。
そこで今回は、私なりの視点で中学受験の勉強を頑張っている子どもたちのために、そのヒントとなるような話をしていきます。
本の選び方
あまり読む気にならない本をダラダラ読んでいても、まともな感想は出てきません。
そんな時に「本屋大賞」にノミネートされた作品は読みやすさと親しみやすさの点でおすすめです。
また、最近はタレントや芸人の方が書いた小説などもあります。
作者に興味を持てるということも、本を読む同期になるかもしれません。
それでも、長い文章を読み続けるのは無理!という人は短編集がおすすめです。
短編集は一冊の本の中にいくつかの短いお話が入っていますので、比較的すぐに1つの話を読み終えることができます。
また、中学受験の国語でも短めのお話が引用されることが多いので、もしかしたら自分の読んだお話が入試で出題されるかもしれません。

本を読む場所も読み方も自分の好きな形でOK
電車の中でも、公園でも、ちょっとおしゃれなカフェでも読書はできます。
図書館で本を読むのも良いかもしれません。
個人的には旅先の宿泊先でする読書が好きです。
どこで読むにしても、あまり気合を入れて読み過ぎないことが大事です。
時間を見つけてちょこちょこ読んでいくのも良いですし、先が気になるから一気に読んでしまおう!という読み方でも良いと思います。
また、必ずしも1冊の本を読み続けなければならない、などということもありません。
何冊かの本を同時に読み進めても良いのです。
鞄の中に入れている本、リビングのテーブルにある本、ベッドのそばに置いてある本、など場所によって読む本を変えてみるのも面白いです。
とにかく、いろいろな工夫をして、できれば最後まで読み終えてみましょう。

感想を書く前にやることがある!
そんな状態であれば、すぐに感想を書き始めてください。
しかし、多くの人はこの「感想を書く」が最大のネックになっています。
なかなか感想がまとまらない人は、自分が読んだ本の作者について調べてみてはどうでしょうか。
どんな人が書いたのかが分かると、読んだ本の見方が変わるかもしれません。
さらに、その本が書かれた時代について調べてみるのもおすすめです。
多くの小説は、それが書かれた時代の影響を受けていることがあります。
その時代に流行していたもの、その時代に起こったできごと、その時代の人々が考えていたこと、そんなことを調べてみると、見えてこなかった物語のメッセージに気がつくかもしれません。
そして、このような取り組みは中学受験で言うと社会の勉強にもつながります。
感想とは「その本を読んで自分が考えたことすべて」
しかし、感想というのはもっと幅広く考えてよいのです。
極端なことを言えば、本の内容に全く関係のないことでも構わないのです。
一番書きやすいのは、自分が好きなジャンル、自分が「これならたくさん語れる」というジャンルと(無理矢理でも)結びつけてしまうことです。
そのためには、自分が本を読んでいる時に何を思い浮かべたか、についてアンテナを張っておく必要があります。
実は、この「自分の得意なジャンルに結びつける」というテクニックは、中学受験では東葛飾中などの検査型入試の作文でも役立ちます。

せっかくだから流行りのツールで表現も工夫してみよう
しかし、語彙力は読書も含めて普段から様々な言葉に触れていないと養えません。
作文が苦手な生徒の多くは、そもそも本を読まないので多様な表現に触れる機会がないため、語彙力もなかなか身につかないのです。
そんな時に使ってみると面白いのが生成AIです。
自分が表現したいと思っている気持ちを、もっと適切な、もっとぴたっとはまるような表現に書き換えることができます。
試しに生成AIに「『感動した』という意味の表現を10個教えて」と聞いてみました。
すると、こんな答えが返ってきました。
それでも、単に「感動した」と書くよりも自分の気持ちに近い表現を選ぶことができるのではないでしょうか。
最近は有名な若手作家さんも生成AIを上手に活用して小説を書いている時代です。
このようなツールを活用すると、自分自身の表現の幅を広げることができます。
表現の幅が広がると、中学受験の国語で出題される文章の内容を読み取る力もさらに身につきます。

これを全部やっていたら、時間がかかるなぁと思っている人もいると思います。
しかし、作文は「ネタ」さえそろってしまえば、原稿用紙3~5枚なんてあっという間に書くことができます。
夏休みはいつもよりも時間があるからこそ、作文を書くまでの準備に時間をかけてみましょう。中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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中学受験を目指す小学生のための夏休みの過ごし方 ③
ここからはちょっと視点を変えて、中学受験を目指す子どもたちの夏休みの勉強について考えていこうと思います。

そうなると、多くの家庭では「夏の間に苦手教科を克服しよう!」と意気込みたくなるのではないでしょうか。
もちろん、夏休みを使って苦手教科の克服を目標にすること自体は決して悪くないです。
注意しなければならないのは漠然と「苦手教科克服」を目標にしてしまうことです。
「算数が苦手」と一口に言っても、その原因は子どもによって大きく異なります。
計算が苦手な生徒もいれば、文章題が苦手な生徒もいます。
また、そもそも問題が解けないから苦手、と考えている生徒もいます。
例えば、計算のトレーニング不足が原因で不正解になってしまう、という場合は夏休みに少しずつ計算練習を重ねていくことは効果があると思います。
しかし、そもそも算数自体に苦手意識を持っている場合は、毎日たくさんの量をやることが逆効果になる場合もあります。
楽しみにしていた夏休みに、毎日嫌だと思うことをやらされる…
そんな状況では苦手教科の克服以前の問題になってしまいます。

そして、中学受験を楽しむことができる子も同じような傾向があります。
例えば、電車好きの生徒。
私は電車にまったく詳しくないのですが、路線の名前や駅の名前をよく知っている子は結構います。
最初はただ「覚えているだけ」であったとしても、社会の授業の中で地名が出て来た時に「あっ! 知ってる!」となるのです。
また、駅名に使われている難しい漢字も読めたりします。
電車が好きということが、社会の地理に興味を持つ際の「フック」になったりするのです。
そして、それは勉強に関連するものではなくても良いのです。
マンガでもゲームでも、スポーツに関することでも何でも良いです。
どんなものでもどこかで必ず「学び」と結びつくはずです。
クセジュの授業では、できるだけ子どもたちにとって身近な話題と、中学受験で学習する内容が結びつくように意識しています。
新しいことを知ることで、さまざまなことがつながっていく喜び。
これを知っている子どもは勉強においても力を発揮することができます。

朝から夜まで塾で勉強したり、泊りがけで勉強合宿をしたりすることも、夏休みだからできることです。
しかし、やっていること自体はいつもと変わりありません。
旅行をして、美しい風景を見て、その土地の美味しい食べ物を食べる。
これも立派な勉強です。
夏休みは様々な企画展が開催されていますから、博物館や美術館に行くのも良いと思います。
体験するということ自体に価値があるのです。
勉強をしていく中で、必ずその体験が学びと結びつく瞬間が訪れます。
塾の先生である私がこんなことを書いてしまっては元も子もないのですが、テキストを使ってできる勉強なんていつでもできます。
後々、子どもたちが楽しく学べるようになるための先行投資だと思って、この夏休みは楽しい学びの時間も作ってもらえると嬉しいです。

宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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中学受験を目指す小学生のための夏休みの過ごし方 ②
今回は勉強の「量」と「質」について考えていきたいと思います。
私自身は、その質問に対して「〇時間やりましょう」と答えることはありません。
なぜかというと、クセジュの生徒たちは素直な子が多いので、先生が「〇時間」と言ってしまうと、その時間を勉強すること自体が「目的」になってしまうからです。
中学受験の勉強の中には、反復練習が必要な分野もたくさんあります。
いずれにせよ、大切なのは「身になる勉強」ができているかどうかという、「勉強の質」だと思います。
では、「勉強の質」を高めるためには何に気をつければいいのでしょうか。

すると、「1つにつき5回ずつ練習している」とのことでした。
「5回ずつ」練習するのはどうして?
「3回ずつ」じゃダメなの?
と聞いてみると、特に理由はありませんでした。
本来、知識を身につける勉強は「回数」の問題ではありません。
「覚えることができるまで繰り返す」ことが大事です。3回で身につく人もいれば、10回やらないと身につかない人もいます。
自分はどれくらい繰り返せば身につくのか。
これが把握できると、不必要な量と時間を減らすことができます。
まずは、根拠のない「〇回ずつ練習する」というやり方を、一旦、脇に置いてみましょう。

これは、その日の授業で子どもたちに持って帰ってもらいたいもの、という意味です。私たちは日々、子どもたちが自分の授業の「お土産」を持って帰ってくれているかを気にしています。
国語、算数、理科、社会それぞれの教科からの今日の「お土産」が何だったのかを振り返る時間を作ることが大事です。
もう少しストレートに言うと、「今日の勉強で何が分かったか」「今日の勉強で何ができるようになったか」ということです。
スポーツのトレーニングでも鍛えたい部分を意識すると良いと聞いたことがあります。勉強もまさに同じです。
目的意識が明確になれば、勉強をしながらその目的が達成できているかどうかにも関心が出てきます。
その結果、その日の勉強を振り返った時に何が「お土産」となったのかが分かるのです。
「1日何時間勉強するか」の前に「明日も勉強を頑張ろう」と思える一日の締めくくり方が大事です。

実際、問題をたくさん解くと、ものすごく勉強した気分になります。
もちろん、たくさんの問題にあたることでできるようになる分野もあるのは事実です。
この手の問題で必要なのが「根本理解」と「いろいろなことを考えたという経験」です。
「理屈はわからないけれど問題が解ける」のではなく「理屈が分かった上で問題が解ける」ことが求められています。
「中学受験の勉強は大変だ」というイメージがありますが、実は面白い内容がたくさんあるのです。
時には親子でクイズ感覚、パズル感覚で問題を解いてみるのも良いと思います。
分からないことを調べていく中で、興味の幅が広がったら、それらに関連する場所に思い切ってお出かけしてみるのも良いと思います。
国語の問題として出てきた文章の出展となっている本を読んでみるのもおすすめです。

勉強は本来、楽しいものです。
それが受験のためのものであっても、楽しいと思えるトピックはたくさんあります。
だからこそ、この夏のうちに思いきり勉強を楽しむ、そんな時間が必要なのではないかと思います。
仕方なく量をやる勉強よりも、たとえ時間が短かったとしても「楽しく」「ためになる」勉強をるすことが「質の高い勉強」につながるのではないかと思います。 中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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古代ギリシャから近未来まで
国語の読解問題で出てくる文章の内容は本当に多岐に渡ります。
文明が誕生した直後の古代ギリシャ時代の話もあれば、平安時代や江戸時代、果ては近未来のAIの話など、まさにタイムマシンに乗って古今東西を旅しているような気分になります。本を一冊まるごと読むのとは少し違い、短期間に色々な文章を渡り歩くこのタイムリープこそが受験国語の楽しみでもあります。
知っているからといってすぐに得点できるわけではないですが、文章に登場する物事を知っているのと知らないのとでは読み取る時の労力や興味関心にかなりの差が出てしまうのも事実です。

「今ネットニュースで話題になっている…」など、授業の冒頭で流行の話題、最新ニュースにも必ず触れるようにしています。
その甲斐あってか、入塾当初は読解をあんなに嫌がっていた生徒も「先生、今回の宿題の文章って、先月のあの話だよね」とか「お兄ちゃんがまさにこの人みたいに怒られてた(笑)」など純粋に文章を楽しんで読んでくれるようになりました。
柳通 敦子● 中学受験コース詳細
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最近は夏休みの宿題をあまり出さない小学校が増えてきている中で、夏休み中の家庭学習はますます親子で考えなければならないものになっています。
今回は、私がクセジュの生徒指導の中で経験してきたことも踏まえて、夏休みの勉強について書きたいと思います。
そのため、中学受験をする、しないにかかわらず、夏休みは生活のリズムが狂いがちです。
夏休みになると塾に通う子どもが増えるのは、このような心配が背景にあるのも事実です。
まずは、夏休みに子どもにたくさん勉強をしてもらいたい、この考えから一旦離れてみましょう。

特に「習慣化」の絶好のチャンスであると私は考えます。
一般的に、3週間程度継続できれば習慣化できると言われています。
夏休みはその倍の約6週間あるので、焦らずじっくりと習慣化に取り組めます。
子どもにありがちな状態も踏まえて3つの視点で考えてみようと思います。
だらだらと勉強していて、全く身になっていない(と親が感じる)、そんな子は結構多いです。
そんな子にクセジュでよくアドバイスをするのが「まずは時間をはかってみる」ことです。
最終的には「これくらいの問題だったら、〇分でできるな」という見通しがつくようになるといいなと思います。
しかし、まずは「この勉強(宿題)に何分かかっているのか」という「現状」を把握するところから始めてみましょう。
1つの勉強にかかった時間を、ノートの隅っこに書いておくのです。
それだけでも、時間を意識するようになる子がでてきます。
うまくいくと、「前回より短い時間でやってみよう」と挑戦し始める子も出てきます。

しかも、途中で終わっても良いのです。
不思議なことに、最後までやれと言われると途中で嫌になるのに、途中でやめてもいいよと言うとなぜか最後まで頑張る、そんな子もいます。
子どもたちが長い時間勉強に取り組めない理由は、「やる気がない」「集中力がない」という理由ではないのです。
特に中学受験を目指している子どもたちが困っているのが、「何を勉強したらいいのかわからない」ということなのです。
それにもかかわらず、子どもたちに「何をやっていいかわからない」と言われることがあり、ちょっとだけショックを受けています。

教科ごとにやるべきことと分量(何ページ分あるかなど)を書き出します。
それに期限があるなら、期限も書いておきます。
また、教科によっては繰り返しやれなければならないものもあります。その場合は、繰り返したい回数分、ページ数を増やします。
あとはやるべきことの分量を日数で割れば、1日あたりにだいたいどれくらい進めればいいのかがわかります。
何をやるかがわかれば、あとはやるだけです。
中学受験の勉強であっても、毎日取り組めばそれほど大変ではない、ということが実感できると、2学期になってからの勉強の取り組みが楽になります。
「毎日、2時間もやることあるの?」と聞いてみると、何をやったらいいかわからなくてぼーっとしている時間も多かったようです。
確かに、入試で出題される範囲はそれなりに広いです。
また、インターネットやSNSでは「毎日10時間勉強して合格しました!」などといった体験談も出てきます。
だからと言って、少ない勉強時間で十分だとは思っていません。
大切なのは、「結果として〇時間勉強した」ということではないかと思います。
時間ありきではなく、自分に必要な勉強をやった結果、何時間勉強したという視点で見ないといけないのではないでしょうか。

子どもが机に向かっていないと不安に思う気持ちは私もよく分かります。
しかし、子どもが机に向かっていたらそれで安心なのか、と言ったら決してそうではないかもしれません。
成績が上がらない、イライラしながら勉強している、受験生としての自覚がない…
子どもがいる以上、心配は尽きません。
1つの心配事が解決すると、無意識に別の心配事を探してしまう、そんな一面を私たちは持っています。
中学受験の勉強を通じて、達成感を持ってもらったり、勉強の面白さを感じたりしてもらうことが、その先の子どもたちの学びの姿勢につながっていきます。
「中学受験をするけれど、勉強は楽しい」
「勉強も遊びもどちらも充実させた夏休みを送る」
クセジュではそんな中学受験生の夏を目指しています。
②に続きます! 中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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小5算数授業レポート
例えば容器の横幅が途中からせまくなると、グラフの直線の傾き具合がそこから急になります。
そのように変化するグラフの時間と水位の数値を読み取りながら、容器のサイズを計算したりする問題です。

「うちのお父さん正解できてた?」
「僕たちもその問題やってみたい」
など、最初は難しくて苦戦していた容器の水位問題にかなり前向きになったようです。
今後も親子で楽しめる受験算数の仕掛けを作っていきたいと思います。
算数・理科担当
池村 卓人● 中学受験コース詳細
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クセジュが中学受験の指導を始めた理由 ③
これまでのセンター試験から、大学入学共通テストに変わり、思考力を問う記述問題などを出題する方向にシフトしました。
高校受験をする必要がないため、大学入試問題の変化の影響を真っ先に受けるのが中学入試の問題です。
最近の中学入試問題では、伝統校、名門校を中心に「思考力を問う問題」「答えがひとつに定まらない問題」が数多く出題され始めました。
新しい傾向の問題は、これまでの「落とすための問題」ではなく、「入学してから伸びる子を見つける問題」です。
多くの学校が希望の中学に入学して燃え尽きてしまうような生徒は求めていません。
入学してから学び続けられる生徒はもちろん。受験勉強すら楽しめるような生徒こそ、求められています。

東葛飾中に限定していた受験校を、検査型入試や思考力、発想力を測る問題を採用している国・私立中学にまで広げたのです。
ただし、クセジュの教育理念に沿った形での中学受験を目指すところはこれまでと変わりません。
単なる訓練的な指導ではなく、学ぶことそのものの楽しさを伝え、自ら学ぶ姿勢を引き出し、そして中学に入ってからも学びつづけ、伸び続けるための土台を中学受験指導を通じて作っていきます。
中学入試問題の変化とともに、中学受験のスタイルそのものも変化を求められています。
既存の枠にとらわれない、クセジュにしかできない中学受験のスタイルにご期待ください。
中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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クセジュが中学受験の指導を始めた理由 ②
その中に盛り込まれたのが「発展的な学習内容」を公立でも教えて良いという内容でした。
これに呼応するかのように、東京都で6年間一貫の公立学校が誕生。それに続いて、千葉県でも県立中学校(千葉中)が開校しました。
これらの学校に共通していたのが、教科融合型の入試問題(いわゆる検査型入試)でした。
従来の中学入試問題と比べ、暗記を重視するよりも、教科どうしのつながりや身近な事象との関連性を問う問題が東京都立の一貫校を中心に出題されるようになりました。
千葉県の県立千葉中(2008年開校)の検査問題(公立の中高一貫校では入試問題をこのように呼びます)でもこのような形式の問題が採用されました。

ちょうど県立千葉中が開校するとの軸と同じくして、クセジュでは2008年から小学部で「ヒューマンサイエンス(人文科学)」「ナチュラルサイエンス(自然科学)」という、まったく新しい教科融合型の授業を開始しました。
もともと、クセジュ小学部では国語と算数の授業をしていました。
しかし、実際にやっている内容は、例えば国語では、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の文庫本を一冊テキストとして、宮沢賢治の人となり、物語が書かれた時代背景、物語から読み取れる賢治のメッセージを読み取り、考えていくといったものでした。
そこでは教科の枠も小学生で習う範囲という枠も超えたカリキュラムを扱っていました。
それをさらに洗練させたのが「ヒューマンサイエンス(人文科学)」「ナチュラルサイエンス(自然科学)」でした。
また、クセジュでは開校以来、多くの生徒が東葛飾高校を目指し、進学しています。
これは東葛飾高校の自由な校風、生徒たちが主体性を持って活動するという風土が、クセジュの教育理念と相通ずるものがあったことが最大の理由でした。
このような背景があり、クセジュでは東葛飾中の受験に限定した中学受験の指導を開始しました。
時代の変化に対応した、入試問題の変化がクセジュが中学受験の指導を始めるに至った、最初のターニングポイントでした。
③に続きます
中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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クセジュが中学受験の指導を始めた理由 ①
中学受験をしたけれど、最終的に地元の公立中学に進学する生徒もいます。
それを考えると、3人に1人が何らかの形で中学受験をしていることになります。
このような現状を踏まえて、クセジュも中学受験の指導を始めたのかと言うと、決してそうではありません。
クセジュができた40年前は、中学受験は一部の子どもだけがするものでした。
しかも、当時出題されていた問題はいわゆる「暗記、詰め込み型」が中心でした。
特に理科や社会は完全に「暗記教科」で、高校受験や大学受験で出題されるような知識の先取りをし、とにかく大量に覚えることが受験勉強だったと言っても良いと思います。
また、算数に関しても「〇〇算」という、お決まりの解き方をいかにたくさん身につけるかが勝負を大きく分けていました。
結果として、当時の中学受験は大量のインプットとアウトプットができる子どもに有利な仕組みとなっていたのです。

そのため、授業は「学問の楽しさを実感する」ものであり、「なぜそうなるのかを考える」場でありました。
そんなクセジュにとって、当時の中学受験のための勉強は理念とは真逆のものでした。
だからこそ、中学受験をしない、地元の公立中に進学する生徒のために、魅力的な独自のカリキュラムを作ってやってきたのです。
そして、クセジュが中学受験との向き合い方を少しだけ変えたのもこの時期でした。
②に続きます
中学受験コース担当
宮崎 和基● 中学受験コース詳細
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子どもに合った中学受験の塾選びとは?③
ここから様々な塾の合格者数が発表されます。
この合格者数に関しても、少し視点を変えてみていく必要があります。
ここで重要なのは合格者数が多いから良い教室で、合格者が少ないからあまり良くない教室だ、という話ではありません。
規模が大きくない塾や教室であればあるほど、そこは大きな影響を受けます。
また、塾によっては1人の生徒がたくさんの学校を受験した結果が、合格者数に大きく影響を与えていることもあります。
ですから、生徒が何人在籍していた結果なのか、まで教えてくれる塾ならばかなり良心的だし、信頼もできると思います。
しかも、中学受験は高校受験と違ってみんながするわけではありません。
受験しようと決め、ある程度勉強をしてきた生徒たちの中での倍率ですから、それだけでも恐ろしく大変なのです。

ですから、昔のように「△△中に〇名合格!」といった謳い文句が塾を決めるときの大きな要因になっている、という方はかなり少なくなってきました。
初めから憧れの学校があって、そこに行きたいから塾に入りました!という生徒もいます。
一方で、受験をしようと思うけれど、どの学校が自分に合うのかわからない、という生徒もいます。
私たち塾の先生は、その子の個性に合った学校、その子が6年間充実した学校生活を送れそうな学校を提案するのも仕事です。

しかし、塾を選ぶ上で重要なのはむしろここなのです。
塾の先生にとって一番楽なのは、「塾がやりなさいと言ったことを全員に同じようにやってもらう」指導です。
とにかく、量をこなして問題を解けるようにする。
似たような問題を何十回もひたすら解きまくる。
これを嫌がらずについて来られる子は成績が上がる可能性が高いです。
その子の学力や現状に合わせて指導法やアプローチ法を変える。
時には見守り、時には密着した指導を行う。
子どもと対話をしながら、その時々で一番良い方向に導いていく。
このような指導によって、マイペースな子や自分をしっかり持っている子は成績が上がる可能性が高いです。

子どもたちがどんなふうに塾に通い、どんなやりとりを先生たちとしたのかが分かると、その塾の数値では見えない良さが見えてくるのではないでしょうか。
ただ、その勉強が「やらされているもの」なのか「自らやっているもの」なのかでその価値は大きく違ってくると思います。
子どもだから言ってあげないとやれない、は大人の勘違いかもしれません。
私が見て来た生徒たちは年齢的には子どもでしたが、自分の頭で考えて、自分のために勉強していました。
合格して終わりにならない、中学や高校に行ってからも「自分のために」学び続けられる生徒を、中学受験を通じて育てていかないと中学受験は成功とはいえないと思います。 中学受験コース担当
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子どもに合った中学受験の塾選びとは?②
塾選びをする上でもう一つ気になるのが「集団授業がいいのか、個別指導がいいのか」というテーマです。
1クラスに20名以上の生徒が在籍する大規模な集団授業から、1クラスに5~10名程度の小規模な集団授業まで幅広く行われています。
クセジュでも1クラス5~10名程度の集団授業を行っています。

そして、同じクラスの仲間から刺激を受けることも勉強に良い影響を与える可能性があります。
また、集団授業の場合は先生がある程度主導権を握って授業を進めるので、適切なペースで学習を進めることができます。
また、わからないことがあっても授業中に質問しづらいという子も多いです。
塾側の視点に立てば、ある程度優秀な先生であっても、20名以上の生徒の様子を毎回きちんと把握するのはなかなか難しいのも事実です。
一人の生徒に一人の先生がつくのが個別指導の一般的なイメージだと思います。
多くの個別指導の塾がこのようなスタイルをとっていますが、中には一人の先生が同時に複数の生徒を見るという個別指導もあります。

また、集団授業の中ではなかなか自分のわからないところを言い出せない性格の子どもも、個別指導なら質問もしやすい環境が整っています。
先生との相性もありますが、気の合う先生に出会えれば、モチベーションも上がりやすいです。
それは、子どものペースに合わせるだけだと、定期テストや入試に間に合わない可能性があるということです。
また、一人の先生が複数の子どもを見るスタイルの個別指導では、質問したいタイミングで質問ができない…などといったことも起こる可能性があります。
さらに、個別指導の塾の場合は講座(科目)が細かく分かれている場合もあり、複数の講座(科目)を受講するとそれなりのコストもかかります。
これはなかなか難しい問題で、「その子の性格と塾を活用する目的による」というのが答えになります。
塾の先生である私からすると、集団授業も個別指導もやりたいのが本音です。
集団授業で学習ペースと土台を作り、子どもたちどうしでも学べる場も確保しながら、個別指導を通して子どもたちの悩みに寄り添い、子どもたちがそれぞれ抱える問題を解決していく、これが一番バランスの良い指導ではないかと思います。
そこで行われている授業や指導が、自分の子どものタイプと合いそうか。
また、先生の人柄や噴気、子どもとの接し方なども見てみると良いと思います。

中学受験において大切なのは、「子どもが主人公であること」です。
せっかく一度きりの中学受験をするのに、親や塾の先生が主導の受験で終わってしまうのはもったいないです。
もちろん、年齢や子どもの内的成長度合いに合わせて大人のサポート度合いを変えていく必要はあります。
それでも最終的には、「自分の力で合格を勝ち取れた」「希望の学校には合格できなかったけれど、自分の中でやるだけのことはやれた」と思えるような受験にできたらいいなと思っています。
そんな中で、子どもたちを頼もしいなと思えることもたくさんあります。
すると「社会の公民の政治分野がちょっと心配」という答えが返ってきました。
以前であれば、「社会」とか「国語」と教科名しか出てこなかったと思います。
それが今は教科だけではなく、具体的な分野までぱっと出てくるのです。
私が彼らぐらいの年齢の時は、おそらくこんな返答はできなかったと思います。
しかし、何より大切なのは子どもが成長できる場であるかどうかだと思います。
小学生の子どもに「当事者意識」を持たせるのはとても難しいことです。
それでも、入試が終わった時に「先生のおかげ(塾のおかげ)で受かりました!」と言われるのではなく、「ぼく(私)が頑張ったから合格できたよ!」と言ってもらえる受験指導ができたら…先生は泣いちゃうと思います。

クセジュに通うかどうかは、また別の話として、塾選びに迷ったときは、ぜひ相談してください! 中学受験コース担当
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子どもに合った中学受験の塾選びとは?①
今、まさに中学受験を始めようかどうか、塾はどこがいいのか、と頭を悩ませているお母さん、お父さんは多いのではないでしょうか。
今回は、塾の先生からの視点で塾選びについてお話したいと思います。
塾選びのヒントになればと思います。
最近は「塾ナビ」や「塾選」といった学習塾の検索サイト、しかも口コミやランキングまで見られるところがたくさんあります。

また、それぞれの地域には中学受験の指導を行っている個別指導の塾、小、中規模の集団授業の塾、地域密着型の個人塾などがたくさんあると思います。
大手に通うべきか、地域の塾に通うべきか、ここも悩みどころだと思います。
■ 大手塾で伸びる子どもの特徴
・いわゆる「超難関校」に合格したいと思っている
・周りと競争することが比較的好き、得意
・同じ目標を持った仲間がたくさんいることでプラスの影響を受けやすい
・自分でどんどん勉強を進めたい気持ちが強い
■ 小、中規模の塾で伸びる子どもの特徴
・「超難関校」ではなく自分の学力に合った学校に進学したいと思っている
・競争するよりは自分のペースでじっくり勉強したいと思っている
・大人数ではなく、こぢんまりとした環境の方が安心できる
・先生と一緒に勉強のプランやペースを決めた方が安心して勉強に取り組める
・いわゆる「超難関校」に合格したいと思っている
・周りと競争することが比較的好き、得意
・同じ目標を持った仲間がたくさんいることでプラスの影響を受けやすい
・自分でどんどん勉強を進めたい気持ちが強い
■ 小、中規模の塾で伸びる子どもの特徴
・「超難関校」ではなく自分の学力に合った学校に進学したいと思っている
・競争するよりは自分のペースでじっくり勉強したいと思っている
・大人数ではなく、こぢんまりとした環境の方が安心できる
・先生と一緒に勉強のプランやペースを決めた方が安心して勉強に取り組める
一昔前であれば、大手塾の最大のメリットと言えば、「情報量」と「テキスト(カリキュラム)」でした。
しかし、最近は多くの学校が入試に関する情報を公開していますし、大手の塾も入試の情報を公開してくれています。
また、大手塾の公開模試を定期的に受けていれば、大手の塾に通っていなくても受験生の中での自分の位置が大体わかります。
さらに、テキストに関しても、多くの塾(小、中規模の塾も含めて)が「四谷大塚」のテキストを使っているのが現状です。
それ以外の塾のオリジナルテキストもかなり洗練されてきていますから、こちらも塾による差は小さくなっています。![]()
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つまり、見るべきポイントは「環境」なのです。
スケールメリット(多くの生徒がいることによる影響)で伸びるのか、先生と生徒の個のつながりで伸びるのか、大きく分ければこの2つだと思います。
ちなみに、クセジュは小、中規模の塾にあたります。
受験指導においては、とにかく「一人ひとりの生徒に最適な学習環境を提供する」ことに力を入れています。
同じクラスにいる子どもたちでも、志望校はそれぞれ違います。
また、性格も全く違います。
だからこそ、子どもたちと対話をしながら一緒に勉強のプランを立て、志望校に向けて頑張っていく必要があるのです。
ですから、時には一人の生徒に先生がつきっきりで勉強を見ることも…
子どもたちにとって、家庭に加えて塾がやる気になる場であり、元気になれる場であれば、おのずと成績も伸びていく、そんなふうに私たちは考えています。
話が長くなってしまったので、今回はこのあたりで締めくくります。
ポイント②「集団授業か個別指導か?」は次回にお話ししたいと思います。
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中学受験を考えている人のための冬休み活用法 ③
特にお子さまが低学年の場合は、余計に「受験勉強を始めるタイミング」で悩む方が多いのではないでしょうか。
そこで、学年ごとに中学受験に向けてどんなふうに冬休みを活用したらいいのかについてお話していこうと思います。
第三回目は、いよいよ受験が始まる小学校5年生(新小学6年生)の勉強についてお話したいと思います。

長期の休み中も午前中から勉強を始められると、夜は比較的ゆったりと過ごすことができます。
生徒や保護者の方によく「1日何時間ぐらい勉強した方がいいですか?」と聞かれることがありますが、実際に何時間勉強するかはそのお子さんの状況や志望校によって違います。
「毎日〇時から勉強する」と決めてしまっても良いですし、曜日ごとに「△曜日は〇時から勉強する」といった感じで決めても良いです。
ここで重要なのは。大人が先回りして時間を決めないことです。
まずは、子どもと一緒に一日の予定の中で固定の時間(起きる時間や寝る時間、食事やお風呂の時間、習い事の時間など)がどれくらいあり、自由に使える時間がどこにあるかを確認してみましょう。
その上で、子どもに「どこに勉強時間が取れそうか」を考えてもらいます。
例えば、毎日やるべき勉強として計算ドリルが15分、漢字の練習は20分、塾の宿題には30分ぐらいかかるとします。
そうしたら1日の勉強はだいたい1時間取れれば良いことになります。
これを1時間まとめてとるよりは、小分けにして生活時間の中に組み込んでいけると良いです。
大人から見たときに、「あまりにも少なすぎる」とか「あまりにも無謀な計画だ」と思ったとしても、そこはぐっとがまんして見守ってみましょう。
そして、数日やってみてどうだったかを子どもと一緒に確認し、そこから少しずつ適正な方向に導いていくと、子どもも前向きに勉強に取り組めるようになるはずです。

しかも、恐ろしいことに子ども自身はわざと時間をかけているという意識がまったくないのです。
本来であれれば20分ぐらいで終わるような勉強を、ダラダラと1時間かけてやるといった勉強スタイルになると、「頑張って勉強しているのに結果が出ない」という悪循環に陥ってしまいます。
また、入試は限られた時間の中での勝負です。
決められた試験時間の中で問題を解けなければ合格はできません。
そのような意味でも時間を意識した勉強をすることは重要となります。
ここで重要なのは「時間のメリハリをつける」ことです。
問題を解く、ということに関してはある程度のスピードを意識する必要があります。
しかし、間違えた問題の復習をしたり、わからないことを調べたりすることにはじっくりと時間をかけた方が良いです。
そこで、まずは「何分かかったか」を計ってみるところから始めると良いです。
どれくらいの時間がかかったのかと記録していくだけで、「次はもっと早くやってみよう」と思う子もいます。
そんなことをくり返しながら、「正答率が一番高く、最も速いタイム」を算出してみるのです。
それがその子の勉強にかける時間も目安になります。
それを考えると、じっくりと腰を据えて勉強できる時間は決して多くはありません。
また、「行きたい学校」「憧れの学校」が早い段階から明確である生徒ほど、合格率が高いのも事実です。
だからこそ、この冬に改めて子どもと受験について話をする時間を作ることをおすすめします。
どこに行きたいのか、どんなことをしたいのか、受験についてどう思っているのか、など「それはもうすでに話した」と思っていることも含めて話をしてみてください。
子どもの内面は私たち大人が思っている以上に速いスピードで変化しています。
多くの塾が2月から新学期が始まり、一旦、始まってしまうとあっという間に夏になり、入試を迎えることになってしまいます。
6年生になる直前だからこそ、親子で肩に力を入れずに、中学受験についてあれやこれやと話をする時間を作ってみてください。

同じ学校を目指す子がたくさんいる環境の方が頑張れるというお子さんもいますし、反対に周りに圧倒されると思うように勉強ができなくなるから、小ぢんまりとした環境の方が安心できるお子さんもいます。
だからこそ、子どもの性格や志望校を考えた上で「子どもがもっとも伸びそうな環境」を考える必要があります。
この1年が子どもたちにとって「後悔のない入試」になるようにサポートしてあげることが一番重要です。
そんなことを考えながら、この冬はいろいろな塾のホームページを見たり、実際に足を運んでみたりするのが良いと思います。 中学受験コース担当
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中学受験を考えている人のための冬休み活用法 ②
特にお子さまが低学年の場合は、余計に「受験勉強を始めるタイミング」で悩む方が多いのではないでしょうか。
そこで、学年ごとに中学受験に向けてどんなふうに冬休みを活用したらいいのかについてお話していこうと思います。
第二回目は、そろそろ受験を考えた方がいいのかな? と思い始める小学校4年生(新小学5年生)の勉強についてお話したいと思います。

というのも、中学受験、特に4教科を使う場合にはそれなりの学習量が必要となります。
そのため、5年生から入試で出題される範囲を扱っていけば、どんなペースの子どもでも何とか入試に間に合うと考えられています。
こんなことを書くと尚更、「やっぱり早く始めなきゃ!」と思うかもしれません。
でも、決して焦ってはいけません。
塾に行くと、当たり前ですが「できている所」と「できていない所」が明確になります。
親としては「できていない所」が目についてしまいます。
しかし、必要以上に「できていない所」ばかりに目を向けてしまうとどんなことが起こるのか。
それは、「勉強が嫌になってしまう」、さらに最悪な場合には「自己肯定感が下がってしまう」ということが起こります。
正直、本当に行きたい学校が明確になり、子どもが自らがんばろうという気持ちになれば、自然とできていない所も何とかしようという気持ちになります。
それまでは、好きな分野やよくできている分野をとことんやらせて構いません。
むしろ、6年生になった時に得意分野がある生徒の方が、受験で有利に戦えることが多いのです。
しかも、得意なことや好きなことをどんどん伸ばすと、自己肯定感のアップにもつながります。
中学受験の勉強をしていく中でよくあるのが、

また、親子だからこそうまくいかないこともあります。
だからといって、いつまでも苦手なまま、できないままでは入試は突破できません。そこで大切なのは「レジリエンス」を育むことです。
「レジリエンス」とは「困難な状況や逆境に対して、しなやかに適応したり、乗り越えたりする力」のことです。
成績が伸びている生徒の多くは、この「レジリエンス」が身についていることが多いです。
では、どのようにしてそれを身につければいいのか。
そのためには「心理的安全性」が必要です。
「心理的安全性」を与えるためには、
勉強にかかわらず、このようなことを家庭で意識すると子どもに良い影響があります。
子どもが安心して間違えられる状況を作った上で、できないことや苦手なことに対して、子どもと一緒にじっくり向きあう、一緒に取り組む時間を作っていくことで、だんだんと「レジリエンス」は育っていきます。そうはいっても、家で親がじっくり…というのはなかなか難しいかもしれません。
そんな時は、塾の先生などの第三者に任せるのも一つの手段です。
家では安心して好きなことに取り組み、塾では先生のサポートを受けながら苦手なこととじっくり向き合っていく、そんな役割分担ができると結果として得意も苦手も伸びていきます。
しかし、昔のような「難問・奇問」は大幅に減りました。
むしろ、問題のテーマが興味深かったり、問題解くプロセスが面白いと感じられたりする問題が増えています。
しかし、多くの受験生がその問題を「解き方の丸暗記」でクリアしようとしています。
受験の直前期であれば、ある程度は仕方のないことかもしれません。
ただ、難関校に合格している生徒の多くは「入試問題を楽しんでいる」傾向があります。
入試問題として出会ったものから、新しい学びを得られるのが楽しいと思える生徒は、勉強を勉強と思っていないことが多いです。
そんな感覚を5年生の間に養うことが大事だと思います。

だからこそ、それを楽しめる環境を作ることが大事です。
そして、この「楽しい」という感覚は、他者から影響を受けることで身につく場合もあります。
それこそ、授業が面白い先生や勉強を楽しんでいる周りの友だちの影響で、「楽しさの感覚」を持てるようになった子もたくさんいます。
もちろん、家庭でも世の中のニュースについて子どもと話をしたり、旅先で歴史的な史跡を訪ねてみたりすることで、「何かわからないけど、難しそうで面白い」という感覚を養う機会は作れます。
こんな風にして、「ちょっと難しいこと」に触れる楽しさを知ってもらうことも、6年生になった時の大きな力となります。
まずは実際に気になる塾に足を運んでみることが大事です。
また、冬期講習を無料で受講できる塾もたくさんあります。
ただし、無料体験はあくまでも「体験」ですから、実際に通い始めたときと多少の違い(先生や授業の内容などに)があるかもしれない、ということは頭に入れておいた方が良いと思います。
それであれば、「体験」という形ではなく、まずは冬期講習だけ通ってみる、というのも一つの方法です。
無料体験をやっていない塾の多くは、普段通っているお子さん向けに冬期講習の授業と講師を設定しています。
そのため、正式に入塾した後もそれほど大きなギャップを感じないことが多いです。

さらに、一人ひとりの子ども(自分の子ども)と向き合い、付き合ってくれるかどうかも5年生の学習においては重要です。
まずは、いろいろな塾でいろいろな先生と話をしてみるのも良いと思います。
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中学受験を考えている人のための冬休み活用法 ①
特にお子さまが低学年の場合は、余計に「受験勉強を始めるタイミング」で悩む方が多いのではないでしょうか。
そこで、今回は学年ごとに中学受験に向けてどんなふうに冬休みを活用したらいいのかについてお話していこうと思います。

小学校3年生のうちは、基本的な学習習慣と勉強の取り組み方を身につける期間に充てるのが良いと思います。
まずは、毎日少しでも構わないので机に向かう習慣をつけることです。
また、毎日同じ時間ではなくても構いません。
1週間のスケジュールと照らし合わせながら、「〇曜日は△時から勉強しよう」といった感じで親子でスケジュールを決めてみてください。
ここで重要なのは、好きなことをする時間も含めて勉強する時間を決めることです。
また、ほとんどの学校で算数の計算問題が出題されますから、素早く正確に計算ができるようになる必要もあります。
これらの学習項目は、繰り返し練習をすることで身につきます。
学校でも漢字練習をしているから大丈夫なんじゃないの…と思ってはいけません。
多くの生徒がぶつかる壁が「反復練習」の壁なのです。
どれくらい練習をすればできるようになるのか、それは学習内容によって、人によって大きく違います。
こうやって聞いてくれるだけならまだ良いのですが、中にはノートをとること自体をしない子もいます。
まずは、しっかりとノートをとってそれを家で見返してみる、という習慣をつけるだけでも学習効果は高まります。
ノートの使い方や活用法はいろいろな方法がありますが、まずは「先生が板書したことを、しっかりとノートをとる」ことができるようになれば十分です。
また、授業の受け方も工夫できるポイントです。
先生の話を聞く、自分なりに考えてみる、ノートをとる、といったことを、うまくできなくても良いのでまずはやってみることが、次の学年の学習につながります

まずは実際に気になる塾に足を運んでみることが大事です。
また、冬期講習を無料で受講できる塾もたくさんあります。
ただし、無料体験はあくまでも「体験」ですから、実際に通い始めたときと多少の違い(先生や授業の内容などに)があるかもしれない、ということは頭に入れておいた方が良いと思います。
それであれば、「体験」という形ではなく、まずは冬期講習だけ通ってみる、というのも一つの方法です。
無料体験をやっていない塾の多くは、普段通っているお子さん向けに冬期講習の授業と講師を設定しています。
そのため、正式に入塾した後もそれほど大きなギャップを感じないことが多いです。
「ダメだったら次!」ぐらいの気持ちでいろいろな環境を見てみるのもよいと思います。
宮崎 和基
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中学受験の学校選びってどうすればいいの?
しかし、今はたくさんの学校があり、その特徴も学校によって大きく異なります。
そのため最近は「明確な志望校は決まっていないけれど受験をしてみたい」と考える家庭も増えてきました。
そのような意味で中学受験はいまや特別なものではなくなってきています。
だからこそ悩むのが、どんな学校を選べばよいか、ということです。
そこで今回は、いくつかの視点から学校選びについて考えてみたいと思います。

早慶の附属は依然として人気がありますが、現在はGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)に進学できる学校の注目度が高くなっています。
大学附属校が注目された背景には、
確かに、大学までの進学が約束されれば、受験勉強に追われることなく好きなことに時間を割くことができます。
そのような意味では、好きなこと、やりたいことが明確なお子さんは大学附属を考えても良いと思います。
一方で、子どものやりたいことが決まっていない中で、「とりあえず大学に行ける」ことを目的に大学附属に進学すると、どこかのタイミングで「思っていたのと違う」となる可能性もあります。
親の不安だけで「とりあえず大学に行ければいい」という学校選びは、あまりお勧めできません。
現在の大学入試は推薦入試(総合型選抜)の割合が増えてきているとはいえ、難関大の多くは従来通りの一般入試を採用しています。
中高で高い学力をつけて大学に進学することは、大学に入ってからの学びにも当然、役立ちます。
ここで気をつけなければならないのは、どのようなやり方で子どもたちの学力をつけているのか、ということです。
一口で進学校と言っても、
どちらかというと、「言われたことはしっかりとやる」タイプのお子さんはこのような学校を選ぶのも1つの方法だと思います。
こんなふうに、大学進学に力を入れている学校でも、子どものタイプを踏まえて考えていくのが良いのではないかと思います。

理系の教育に力を入れる学校、英語を中心とした国際教育に力を入れる学校、IT教育やSTEAM教育に力を入れている学校など、さまざまな学校があります。
どの学校も独自の教育、独自の企画に力を入れているため、とても魅力的に感じます。
まだやりたいことが決まっていないお子さんや、いろいろな体験をするのが好きなお子さんなどには向いているのではないかと思います。
ただし、このような学校は必ずしも難関大学や有名大学の進学実績が高いとは限りません。
偏差値や進学実績だけにとらわれず、「どのような環境で思春期の6年間を過ごしてもらうのか」も学校選びの重要な視点になります。_
そのためには、「今この瞬間の子どもの様子」だけを見るのではなく、「これから成長していくであろう子どもの姿」を見据えることが大事です。

まずは通学時間1時間以内、電車の乗り換え1回、ぐらいを目安にいろいろな学校を見てみると良いと思います。
偏差値の高さや、ブランド、進学実績だけで学校選びをする時代ではなくなっています。
「どこの学校が良いか」よりも、「どんな環境が向いているか」を学校や塾の先生に聞いてみるのも、1つの参考になると思います。中学受験コース担当
宮崎 和基
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中学受験の勉強はいつから始めればいいの?
ちなみに、千葉県内の私立中学に進学した生徒の割合は7%程度となっています。
しかし、都内も含めた他都県へのアクセスが良い千葉県東葛エリアに限定すると、公立中学校以外の中学校に進学した生徒はもっと多いため、受験率も高くなっているはずです。
特に人口の増加が著しい柏・流山エリアでは、同じ学区内での小6生徒数と中1生徒数に大きな差がある(学区内の中学に進学していない生徒が多数いる)学校も珍しくありません。

今回は、中学受験を考えているお母さん、お父さんの悩みの1つである「いつから中学受験を始めたらいいのか」について、書いていこうと思います。
多くの塾が、いわゆる「スパイラル学習」という形でカリキュラムを作成しています。
「スパイラス学習」では、授業と家庭学習によって学んだ単元が、時間をおいて忘れかけたころに、異なる視点で、少し掘り下げた形で再び出てきます。
だいたい小4~小6の3年間で同じ単元が繰り返し登場し、学年が上がるごとに内容は難しくなっていく、というカリキュラムを採用している塾がほとんどです。
この「スパイラル学習」のカリキュラムの特性を踏まえて、いつから受験勉強を始めればいいのかを考えてみましょう。
マイペースなお子さん、ゆっくり、じっくりやった方が成果が出そうなお子さんは、小学校4年生あたりから受験勉強を始めるのも一つの選択肢です。
前述のカリキュラムの特性を踏まえると、どこの塾でも4年生でやった内容が5年生で形を変えてもう一度で出てきます。
さらに、6年生になると5年生までの復習を扱う機会も増えますし、入試問題演習でさらに復習の機会が出てきます。
同じ内容をくり返し学ぶ機会を多くする、ということを重視した方が良いお子さんは早めのスタートを考えても良いと思います。

一方で、長く塾に通うことで緊張感がなくなってしまったり、中には同じ内容を繰り返すことで飽きてしまったりするお子さんもいます。
入試問題を解けるようになる、とうことだけを考えれば、小学5年生からスタートすれば、受験に必要な知識は十分に学ぶことができます。
新しいことを知るのが好きなお子さん、短期集中でやる方が向いているお子さんは5年生のどこかでスターをきるのが良いかもしれません。
また、子どもの立ちの内的成長という視点でも、抽象化する力が出てくる小学校高学年の方が受験勉強に取り組みやすいと思います
できるだけ効率よく塾を活用して受験をしたい、といことであれば小学5年生のどこかのタイミングでスタートしてみるのも良いのではないでしょうか。
しかし、子どもの成長は大人が予想できない部分も多いです。
受験に向けた勉強をしていく中で、「うちの子には中学受験に時期尚早だったかも…」と思うこともあるかもしれません、
そんな時、真面目な親ほど「せっかく塾にも入って、テキストも買ったし、最後まで頑張らせないといけない」と思いがちです。
しかし、中学受験で一番よくない結果は何かというと、「勉強が嫌いになること」です。
もっと言えば、「自己肯定感が下がってしまうこと」です。
受験をする、受験をしないは置いておいて、小学生のうちは子どもが楽しく勉強に取り組める環境を用意することが重要です。
状況によっては、お母さん、お父さんが勇気を持って中学受験から「撤退」することも頭に入れておいた方が良いと思います。

普段、塾に通っていないお子さんは、長期の休みに実施される講習などを活用してみるのも一つの方法だと思います。
親もあまり構えずに、中学受験の勉強が子どもたちに新しい世界、楽しい学びと出会うきっかけになればいいか、ぐらいの気持ちで初めて良いと思います。
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