カナダの日

イベントレポート, クセジュの日常

(最終更新日

こんにちは。松葉教室講師の小川です。
今回は、7月1日に松葉教室で行われた「カナダの日」についてのレポートです。

さて、「カナダの日」とは一体…?

1763年のパリ条約以降、カナダはイギリスの植民地でした。
それ以前はというと、イギリスとフランスがお互いに
新大陸・北米での覇権をめぐって、激しく戦いを続けていました。
ちなみにこのパリ条約は、アメリカにおけるイギリスの支配を約束した内容で、
後の独立戦争へとつながる大事な条約です。
隣国アメリカが独立し、南北戦争が起こるかたわら、
1867年の7月1日に、
カナダはイギリス植民地のなかで初めて自治領として認められます。
そこで、カナダでは毎年、7月1日を建国記念日としてお祝いしているのです。

勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、
2017 - 1867 = ?
そう、今年はカナダ建国150周年です。
さらに勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、
今年はなんと松葉教室開校15周年でもあります。
こうして「カナダの日」の開催が決定したのです。

当日は・・・

教室もカナダ一色に飾りつけをし、
ロブスターや赤毛のアン、ビーバー、
カナダのニュースキャスター、トーテムポールといった
様々な恰好に扮した先生たちによる講義が行われました。
ロブスターを食べたことがある生徒や、
流山にあるトーテムポールを知っている生徒もいたりと
講義はありがたい盛り上がりを見せてくれました。
「この講義面白い!」と思ったら、メープルリーフのマークを掲げて
“O Canada!”と叫んでもらうのですが、
なぜか試食タイムの時の声が、一番元気は良かったようです。

試食ではメープルシロップ入りのクリームビスケット、
パンケーキ、ルートビア、プーティンが準備されました。
「プーティン」は代表的なカナダ料理で、
フライドポテトにごろごろしたチーズと熱々のグレイビーソース(肉汁から作るソース)がかかったものです。
「カナダ」というと、アメリカに引けをとらない移民の国ですね。
多様な文化が混在するせいでイメージがぼんやりしていて、
メープルシロップ以外にあまり思いつかないかもしれません。
そしてカナダ料理と聞くと「?」となる人も多いかもしれませんが、
ひとまず「プーティン」は覚えておきましょう。

このように、伝統行事や美味しい食べ物、わくわくする作品など、
日本と違った魅力あふれる他文化について知る機会には
これからも積極的に触れてどんどん刺激を受けてほしいですね。

(ところで、‘biscuit’と‘cookie’の2つの単語を聞いたとき、
アメリカ人とイギリス人とでは想像するものが違うのですが、
それはまたいつかお話ししましょう。)