病院見学&体験に行ってきました

イベントレポート

(最終更新日

去る5月18日(土)、千葉県は佐倉市の「聖隷佐倉市民病院」に、中学2年生の生徒と一緒に見学体験をさせてもらいに行ってきました。
同院は、クセジュOBでクセジュHPの「卒業生インタビュー」でも第一回の記事に登場してくださっている佐々木裕さんがお勤めになっている病院でもあり、そのご縁もあって今回の企画が実現の運びとなりました。

さて、病院に到着して私たちを驚かせてくれたのが白衣のプレゼント。なんと名前入りで、当日はまずその白衣を着用して薬剤師さんと共に薬を一包化する体験をさせてもらいました。ちなみに一包化とは、色々な薬を「飲むタイミング」で分けてひとまとめにすること。そのメリットやデメリット、また一包化された薬に誤りがないかを確認する「監査」の方法など、かなりディープなところまで教えてもらい、生徒たちも真剣な表情で話を聞いていました。

その次には白衣から手術着に着替え、色々な体験に挑戦させてもらいました。面白かったのは、着替えるのも一筋縄ではいかなかったこと。手術着の滅菌状態を維持するために、ただ着るだけのことにもかなりの工夫がされていることを学びました。
また、体験はどれも本格的で、実際に用いられる器具も使わせてもらいました。例えば喉頭鏡と呼ばれる器具を使って呼吸が停止している人の気管に管を通す「気管挿管」の作業。人間の頭部から喉にかけての作りを再現した人形を相手に作業をしたのですが、気管ではなく食道に入ってしまうこともしばしば。非常に緻密さが求められる作業ですが、実際の現場ではそれを可能な限り迅速にこなせばなりません。そのお話からも医療スタッフの大変さと凄さが同時に伝わってきました。
そして、何より驚いたと生徒が口々に言っていたのが「腱板断裂を縫合する模擬手術」の体験。関節鏡視下手術という手術のシミュレーターを使わせてもらったのですが、まさに本物の手術さながら。モニターを見ながら、非常に細い器具を使って小さな穴から人体内部(模型)に入っていって骨と腱を縫い合わせていきました。手元を見てはいけない(実際には見ても見えないから)という言葉が印象的でした。

数々の体験を終えて、最後は手術着で記念写真をパシャり。今回は最初に撮影した白衣での記念写真と手術着での記念写真をそれぞれ載せておきますので、ぜひ体験が始まる前の生徒の表情と、体験が終わった後の生徒の表情を比べてみてください。どれだけ生徒が体験を楽しんだかがよくわかると思いますよ。

見学が終わってまだ日も浅いですが、すでに生徒が「行ってよかった」と話してくれているという声を保護者の方からもちらほらいただいており、我々としても「やってよかったな」と思う企画となりました。クセジュと病院の橋渡しをしてくれた佐々木裕先生はじめ、聖隷佐倉市民病院のスタッフの皆様には感謝してもし切れません。今後も様々な形で生徒の刺激になるような企画を立てられたらと思います。

中2学年責任者 土肥槙太郎