国語の成績を上げるためにはどうすれば良いか?
小学生、中学生の子どもを持つお父さん、お母さんの国語に関する悩みで多いのは、
・本を読まない
・読解力がない
・作文(文章)がうまく書けない
・字が雑である
といったものだと思います。
国語のテストで点数が取れない、という相談をされるのは受験学年ぐらいです。
そう考えると、国語の先生というのは、他の教科と比べても点数という部分では大目に見てもらっているように思えます。
裏を返せば、国語という教科はどうすれば成績が上がるのかがわかりづらい教科だということです。
しかし、国語の成績を伸ばす方法はあります!
国語の成績を伸ばす方法①
「知っている、または聞いたことがあるトピックを増やす」
文章を読むのが苦手な生徒は、口をそろえて「何が書いてあるのかがわからない」と言います。
書かれている内容についての知識がないため、内容が頭に入ってこないのです。
しかし、難関校の入試問題ともなれば、科学や生命、哲学や宗教、社会問題など課題文のテーマが多岐にわたります。
様々な分野のことを少しでも知っていれば、文章の内容を理解するための入り口となるのです。
国語の成績が良い生徒は、国語以外の教科のこともよく知っていることが多いのはそのためです。
いきなり博識になれ、というのは難しいと思います。
まずは選り好みをせずに国語以外の教科(技能教科も含めて)の勉強をきちんとすることが、国語の成績アップにつながるのです。
国語の成績を伸ばす方法②
「文章の手本となる“型”をできるだけ多く知っておく」
文章を書くのが苦手な生徒の多くは、文章を書くためのひな型を知らないことが多いのです。
どんなふうに書いたら上手に文章が書けるのかを知らない、お手本となる書き方を知らない生徒が上手に文章を書けるはずがありません。
しかし、ここでいう“型”というのは、日本語で書かれた名文のことです。
学校で習うような「私が○○だと思う理由は、2つあります。1つは…」などといった紋切型の文章の書き方ではありません。
自分自身が上手だと感じ、真似したいと思えるような文章と、できるだけたくさん出会うことです。
そのためには、名作、名文と呼ばれる文学作品を子どものうちに読むことが重要になってきます。
内容はわからなくても良いのです。
名作と呼ばれる作品のリズムや言い回し、表現の仕方などをたくさん体験しておくことが、後になって自分が文章を書く時の手本となるのです。
国語の成績を伸ばす方法③
「読解力の伸ばすために想像力、共感力を養う」
「読解力」というのは、言い換えると「相手の立場に立って考える力」でもあります。
自分とは違う視点に立った時にはどんなふうに見えるのか、その時にはどんなふうに感じるのか。
普段からそんなことを考えているだけで、自然と読解力は身に付いていきます。
しかし、これを日常的に行うためには、やはり本を読むということは大事になってきます。
また、創造したり共感したりするためには、ある程度、内的な成長も必要です。
私がこんなことを言ったら元も子もないかもしれませんが…、国語は大人になればそれなりにできるようになります。
読書も含めて、小学校、中学校時代にいろいろな体験をし、様々なことを考えることで、子どもたちの内的成長は促されます。
一見、国語と関係のなさそうなことの中に。実は国語の成績アップのヒントがあるのです。