今回は我孫子教室健太先生の授業「身近な英語の深い話」の授業を覗いてみました。
小学生であっても誰でも聞いたことがある英単語「a」。この話題で30分ほど授業していたのですが、これだけを聞くと「一体何をそんなに教えることがあるのだ」と不思議に思う方もいるでしょう。
何気なく使用している「a」実はここにはとっても「深い」機能が隠されているのです。
問:aとan世の中に先に存在したのはどちらか?
正解:もともとあったのはanそこからnが脱落してaが登場しました。そしてanも実はoneから派生しています。(oneとan、少し発音が似ていますよね) |
英語は同様に短くなる変化がしばしばみられ、「私/I」ももともとはIchと、少しだけ長かったのです。(ドイツ語では今もIchが使用されています)
なんとなく使っていた単語もこのような歴史的背景があるとは…
aの話はさらに続きます。
問:go to bed は「ベッドに行く」ではなく、「寝る」といういう意味で使われる。そぜそのような意味になるのか。
正解:aがないから |
bedは「1つ」「2つ」と、数えることができます。そういった単語にはaがつくのが定石ですが、英語の表現の中には「数えられるのにaがつかない」ことがあります。
そういったときは特別なルールが発動します。
「数えられるのにaがついていないときは、『本来の機能』に注目する」
つまりbedであれば「本来の機能」は「寝る」ためのものなので、「私は寝る」という意味になります。
健太先生がさらにたたみかけます。
問:I go to school.を2語で書き換えよ。
生徒が周りの友達と顔を見合わせながら恐る恐る答えます。
I study.…かな?
正解です!!
I go to schoolのschoolの前には「a」がついていません。つまり、この文の意味は
「私は勉強します」という意味になります。
ということは小学校の英語で習ったI study.とほぼ同じ意味になるはず。
小学校で習った表現とクセジュの授業が繋がり生徒たちはとてもうれしそうでした。
aという単語一つをとってもここまで深く学ぶ、そうすることで指導要領改定に伴う膨大な学習内容も、極力暗記を必要とせずに乗り越えられる、と鈴木が言います。
私もこんな授業を受けていたら、英語をもっと楽しめたのかも知れません。
記者:藤田 学