クセジュの日常 5月31日版

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~ 「 リフレッシュルーム 」のご報告 ~

 5月の連休明けからクセジュ独自の取り組み「リフレッシュルーム」を開設しました。テレビの番組表形式で講座の内容をお伝えし、好きな講座を対象学年の生徒や保護者が自由に選べる企画です。

 保護者の方々のクセジュに対するアンケートにも“ リフレッシュルーム ”という単語が飛び交い、かなり好評でした。クセジュらしい授業や講座をライブ配信で行い、参加している生徒、保護者の方々がリラックスしていただくことは言うまでもなく、担当する先生もリラックスできる企画でした。

エクササイズ系の講座、勉強系の講座、教養系の講座、参加型ゲーム形式の講座、自分の趣味や自慢を披露する企画などどの番組にも多くの人々が参加してくれました。

 私(クセジュ代表鈴木)もいくつかの講座を担当しました。特に中学生を対象にした「科学の未解決問題を東洋思想で考える」企画は非常にハイレベルなお話にも関わらず参加した生徒たちは非常に深く考え、チャットで積極的に意見を述べてくれました。

 またお悩み相談コーナーでは「全ての悩み ⇒ 対人関係の悩み」という結論から心理学者フロイトとアドラーのそれぞれの考えを引用して今の悩みや心配の背景に何があるのかを考えてもらう時間を作りました。特に「子供の心配の背景に“ 子供を心配し続けたい ”という目的がある。だからいつまでも子供を心配する原因を作り続ける。」というアドラー的な考察がとても印象的だったという意見が多くありました。

 さて、以下具体的な講座のご報告をいたします。5月20日に実施したクセジュ国語科責任者で芸術センス抜群の濱中先生、そして理系の総責任者でエンターテイナーの池村先生の講座をご紹介します。

 

◉HAMA’s room
「 対決!美の巨人プレゼンバトル 」
担当:濱中志門  小学生対象

 「美術とは戦い、美術館とは闘技場。究極の美を求めて競い合った芸術家たち。彼らがいま、時代を越えてよみがえる――」
そんなコンセプトで行った『美の巨人プレゼンバトル』は、二人の有名な芸術家をプレゼンし、参加者の投票で「勝者」を決めるという企画です。第一回では誰もが名前は知っている、ゴッホとピカソが登場しました!

 ところで、西洋の美術は「リアルが良いとされる時代」「リアルでないことが良いとされる時代」をくり返しながら進んできました。流行が交互になっているのが面白いですね。

 ゴッホとピカソはちょうど、「リアル時代」から「ノット・リアル時代」に移り変わりつつあった頃に活躍した画家です。というのもカメラが発明されたことで、リアルさではカメラに勝てない画家たちは「カメラにはできない新表現」を追い求めるようになったのでした。そうした時代のなかで、それぞれに特徴的な画風を築いていったのがゴッホとピカソです。

 「印象派」のゴッホが追求したのは「印象や感情までをも再現するハイパーリアルな絵」。代表作である『星(ほし)月夜(づきよ)』からは夜の空気や、光すらも風にたなびいているかのような幻想的な印象が伝わってきます。当日の参加者に人気だった作品の一つです。ただ、絵が評価されないことからの貧しさと孤独で、ゴッホの精神は次第に不安定になっていきます。「炎の画家」と呼べるような波乱万丈な生涯を送ったことも彼の特徴でしょう。その短い人生のなかで彼が繰り返し描いたテーマが、常に太陽の方を向く希望の象徴「ひまわり」だったというエピソードも印象的ですね。

 対してピカソは90歳以上まで生き、ギネスに認定されるほど多くの作品を生み出しました。彼の作風も時期によって変わっていきますが、最もよく知られるのは親友ブラックと共に発明した「キュビスム」という作風です。

 モノの真の姿を描くために、複数の角度から見た姿や複数の時間に見せる姿をひとつの画面に描き出そうとする「四次元的な」画風。それがキュビスムです。名前の由来になった「キューブ=立方体」で構成されたような奇妙な画面にも彼の熱い理想が込められているのです。

 では、この二人のうち「より素晴らしい画家」として参加者に選ばれたのはどちらだったでしょうか?結果はゴッホ12票VSピカソ20票でピカソの勝利です!最初は「こわい」「アートっていう感じ」と不評だったピカソですが、彼の作風に込められた意味を知って評価が逆転したようです!芸術には難しいイメージがあるとよく言われますが、「どんな人が?」「何のために?」というエピソードを知ると、一つ一つの作品の「挑戦」が見えてきます。学校の図画工作や美術の授業が少し楽しくなる、頑張ろうと思えるようなリフレッシュルームになったのではないでしょうか。

 

◉池村’s room
「 スタイリッシュ対決 2020」
担当:池村卓人  中学生対象

 「クセジュ講師たるもの、知力はもとより体力やセンス等あらゆる面で秀でていなければならい!」というこコンセプトのもと、対決形式でその能力を競うのがこの企画。この日、中学生対象の『スタイリッシュ対決2020』は90名近くの参加者であふれました。スタイリッシュ番長こと池村が課す7つのお題での対決ですが、どうやらここで必要な能力全般を〝スタイリッシュ〟という言葉に集約しているようですね…(笑)。

★ワンポイントアドバイス★
冒頭の動画や表彰者の発表は、クセジュHPの〇〇コンテンツの中のどこかにあります! パスワードがかかっていますが、「英単語+4桁の整数」で入ることができます。ヒントはこの番組名…! ?

 対決の種類は「謎解き対決」「絵心対決」「パワー対決」「川柳対決」「ガチ問対決」「ゲーム対決」「強運対決」とバラエティに富んだもの。しかし視聴者はこれらをボーっと眺めているだけではありません。番組冒頭に流れる動画で選手の知力・体力・センス・運などのステータスが紹介され、それを参考にして各対決結果を予想しチャットで送信してもらいました(予想の的中率上位者はHPで表彰されています)。

 さて、今回のファイターは新松戸教室代表「佐々木T門」と柏教室代表「村本Yo!スケ」。それぞれが持ち味を生かした一進一退のスタイリッシュな戦いが繰り広げられました。特にパワー対決で圧勝したT門、ガチ問対決を制したYo!スケらの姿は本当にカッコよく、それぞれがさらにファンを増やしたことでしょう。まぁ、絵心対決は両者ともお粗末なものでしたが…。
 そして圧巻だったのは中盤での「スタイリッシュライブ」。これは川柳対決のように解答が完成するまでの待ち時間があるときに、飽きさせない工夫として発動するスタイリッシュなサービスです。スタ番である池村が超有名イギリスバンドの名曲に合わせて熱唱(口パク疑惑あり)したのですが、なんと川柳を考え中であったファイター2人がまさかのライブ参戦! サプライズプレゼントとなった3人によるライブは、興奮した視聴者のスタンディングオベーション(というより爆笑?)に包まれたとか、包まれなかったとか…。

 楽しい時間とは一瞬で過ぎ去ってしまうもの。光の速さで最終対決が終わり、いよいよ最終結果発表。池村が甲乙つけがたく迷っていると、カメラマンのイシヅーが鶴の一声「スタ番池村が一番スタイリッシュでした」。これによりファイター2名とも罰ゲームが決定。最後はさわやかな音楽に合わせて全くスタイリッシュでないダンスをさらしながらのお別れとなりました。
 すでに続編希望の声が多くあり、今後のシリーズ化が期待されるリフレッシュルームだったと思います。

 

 今後対面授業が始まりますが、それでもクセジュコンテンツをより生かしていくためにも「ライブ配信授業」は適度に盛り込んでいきます。そしてこのリフレッシュルームもよりパワーアップして多くの人たちが楽しめるように今後も月に数回のペースで続けていきます。ライブ授業ならではの企画を今後もご期待ください。