「夏休みは楽しみだなぁ〜でも〜」多くの小学生にとって待ちに待った!夏休みがやってきました。
この夏は何をしようかな…そんなコトを考えるとワクワクする一方、夏休みの宿題という存在も気になりますね。中でも〝絵〟に関する宿題は、小学生、そして保護者の皆さんにとっても一番の悩みのタネだったりしませんか?。
「絵を描くのは嫌いではないけれど、どうやって描いたらいいのか分からない。」「ポスターと言っても、どのようにデザインしたらいいのか思い浮かばない」
こうした想いの小学部生と保護者の皆様へ向け、7月21日(日)、柏教室で「親子学習会・夏休みの絵の課題を楽しもう!」と題し、クセジュらしい絵画教室を開催しました。
当日はクセジュ小学部責任者の川口、クセジュ広報部(グラフィックデザイナー・鉛筆描画講座担当)黒沢さん、クセジュが誇るアートマスターの濱中先生、さらには小川先生、大風先生というスタッフのもと、多くの親子の皆さんにご参加頂きました。
この「親子学習会・夏休みの絵の課題を楽しもう!」は、昨年、パレット柏にて開催した親子学習会(読書感想文がテーマ)の際に実施した保護者様向けアンケートで、絵やポスター制作に関するお悩みが多数寄せられた事。そして、今年度の小学部個性発掘プログラムのテーマがアートという事もキッカケとなり開催されました。
予定されていた1時間30分のうち、絵を描いたり、写真を撮ったり、ポスターをつくる上でも大切な画面構成・レイアウトのレクチャーをしたり、実際に鉛筆で絵を描く時間ももうけましたが、小学生はもちろん、保護者の皆さんが自分の絵を描き上げるのに没頭されていたのがとても印象的でした。
また、今回は絵を描くといっても、デッサンのように描く対象を目のまえに置かず、あえて頭のなかで想像しながら描いてもらいました。「魚」というお題では、何匹もの魚を描いてくれた方もいれば、一匹の魚を画面いっぱいに描いてくれた方もいました。また、大根おろしがついたサンマの焼き魚、美味しそうなお刺身の絵を描いてくれた生徒や、「さかなクン」の絵を描いてくれた保護者の方もいました。さらには、魚というテーマからアレコレ発想をふくらませて、魚の家族や、魚の一生をストーリー風に表現した作品もあり、同じテーマであっても人それぞれ。描き方、そして魚というテーマのとらえ方が異なり、イロイロ楽しい作品が生まれていました。
講座内では、他にもデッサンスケール等の道具を使って、目で見たモノのカタチを正確に描く方法等もご紹介しましたが、〝良い絵・素晴らしい絵〟というのは「カタチを正確に描くこと」ばかりではないということ。鉛筆で線1本描く場合でも、10人いれば10通りの線が生まれます。こうした個性的な表現というのは、道具等を使って生み出せるものではありません。自分ならではの考え方、発想といった〝オリジナリティ〟をベースに、アレコレ考えながら、そして楽しみながらつくる過程こそ、絵をはじめ作文等〝何かを表現する〟上ではとても大切。これが今回の講座で最もお伝えしたかったポイントです。
もしかしたら、この機会に夏休みの課題を一つでも仕上げてしまいたい、そんな想いでご参加された方がいたら、ご希望に沿えなかったかもしれません。
しかしながら、こうした親子一緒に同じ課題に取り組む機会を今後もつくっていきたいとあらためて感じた楽しい一日でした。ご参加頂きました生徒、保護者の皆さま、ありがとうございました。
小学部責任者 川口 裕之