テーマは「夏休みの宿題」です。
自由研究や科学工作、読書感想文という「毎年やっているけど、時間がかかるし、テーマや本選びにも悩む」といった恒例の宿題を、いつもより楽しく、少しだけグレードアップしよう!という学習応援イベントです。
本当に暑い今年の夏ですが、この日も気温は32℃! しかし、会場には本当に多くの方がいらっしゃってくれました。
まずは、毎年の夏休みの宿題のお悩みを募集しました。困っている内容はどの学年も概ね「自由研究・読書感想文」のようです。しかし、実際どんな部分で困っているかは学年ごとにやや違うようです。
小3・小4は「読む本やテーマを自分で決められない。方法などもわかっていない」という声。そもそも、実験したりレポートを書いたりする経験自体がまだ少ない3・4年生。
夏の研究を通して方法自体を学ぶことを目的として自由研究を宿題にしているので、テーマの奇抜さにこだわるのではなく、あえて簡単な題材を選び、基本的な手法を学べるようなものを選択しても良いかもしれません。
読書感想文も同様に「読みやすいもの・感じ取りやすいもの」を選び、自由に書かせてみることをおすすめします。
小5は「終わらせることが目的になりがちで、完成度を上げるまでには至らない」という声が多くありました。
長い小学生生活、毎年の夏休みの宿題も今年と来年の2回で終わりです。そう思えば、これまでチャレンジしたことのないものに取り組んでみても良いかもしれません。
「提出すること」ではなく、今回の自由研究や読書感想文をきっかけにして、研究し続けることを目標にします。
小6は「取りかかりや進行が遅い」という声が多くありました。お父さん、お母さんの管理からある程度はなれて、自分でできるようになったものの、なかなか終わらせることができないという状況かと思います。
「終わらせること」が目標ならば大変困る事だと思いますが、「学習すること」からすれば、時間がかかることはそれほど悪いことでもありません。
自立して学習するためには、時間をかけて経験を積むことが必要不可欠です。
さて、ここからはお父さん、お母さんとは別れて実際に作文を仕上げる実践の時間です。
制限時間は約1時間。いつもの作文にちょっと工夫をして、クオリティを上げていきます。作文において一番大切なことは、自分の心に感じたことをまずは全て言葉にしてみること。
一人ひとり、アドバイスをしていきます。
話してみて感じるのは、実際に作文用紙に書いたことよりも本当はもっと深く、広く子供たちは感じていることがあるということです。それを書かないなんてもったいない!
ちょっとしたアドバイスですが、ひらめきを得ると子供たちの顔が輝きます。
「今回は自信ある! 入賞したら、先生に知らせるね!」という嬉しい言葉もありました。
入賞するかどうかよりも、今子供たちが感じてくれている「これまでよりも良い作品が書けた!」という経験が何よりも嬉しいです。
一方、その頃、お父さん、お母さんは「読書感想文の指導やアドバイス」についてのお話を聞いていただきました。
「宮沢賢治」を題材に時代背景や知識の掘り下げ方や、作品と作者の生き方がどう繋がっていくかなどクセジュの授業の根幹を成す国語指導について、実際の授業に近い形式でのお話をしました。
会場からは、時々どよめきや笑い声も聞こえて来ます。
確かな手ごたえを胸に、今日の回は終了です。
しかし、時間が経てば、その手ごたえも薄くなってしまうもの。
忘れてしまった人は、お土産に渡した『特別テキスト』や、8月集中授業の時に引き続きフォローを行いますので、各教室で相談してみてくださいね。
終