点数が上がらない中3のキミが、点数を上げるカンタンな方法 ~問題を「捨てる」勇気~
12月も中旬になろうとしています。
高校入試は1月中旬に本格的に幕を開けるわけですから、
あと1カ月で中学3年生のキミは本番を迎えることになります。
ところが、受験する高校の過去入試問題をやっても
模試を受けても
点数が上がらない。
それどころか点数が下がってきている。
そんな状況にある中3生は少なくないと思います。
勉強量自体は増えているはずなのに、点数が上がらない。
そんな中3生のキミに、過去問や模試の点数を上げるカンタンな方法を1つだけ挙げます。
ちなみに…このアドバイスを11月県立そっくり模試(Vもぎ)で実行した中3生の女の子が、
「数学45点から74点にアップした!」と報告してくれました。
全問を解こうとしてはいけない
模試や高校の過去入試問題で点数が上がらない人ほど、欲ばりです。
テストに出てくるすべての問題に手を出そうとする。
入試問題も模試も問題数はとても多いですから、
◎点数が上がらない中3生 試験中の心理と傾向
「良い点数を取るためには、すべての問題を解かなければいけない!」
→ でも時間が足りないかも…
→ 急いで解かなきゃ!と焦りMAX
→ 計算ミスをしたり、設問を読みまちがえる
→ いつもなら正解できる問題が不正解になる
という状態になります。
学力に関係なく、マジメな人ほどこうなります。
模試も過去問、さらには入試本番も「100点を取る必要はありません」。
入試本番で100点を狙う必要があるのは、
県内にあるトップ公立高校(公立高校入試)を受ける人ぐらいです。
私立高校であれば、たいてい1教科あたり60~70点取ることができれば合格できます。
つまり、30~40点分は間違えていいわけです。
30~40点分は間違えていいということは
「試験中に30~40点分の問題を見なくてもいい!」
とも言えます。
点数がなかなか上がらない中3生の多くは、問題を解くスピード不足に悩まされます。
塾の先生やお父さんお母さんは簡単に言いますよね?
「もっと速く問題を解けるようになりなさい!」と。
それが簡単にできるなら、とっくに点数なんて上がってるわ…です、まさに。
問題を解くスピードを上げるのは、相当なトレーニングと技術が必要です。
それならば、視点を変えてみましょう。
スピードを上げることを追究するのではなく、
試験中に解く問題を限定してしまえばいいんです。
たとえば、受験する高校の過去入試問題で、英語60点を取りたいとします。
英語入試問題の配点はリスニング20点・文法問題40点・長文問題40点という構成。
リスニングは20点満点中10点を取るイメージ。
文法問題・長文問題であと50点取れば目標点に届きます。
どちらかと言えば文法問題の方が正解しやすいので、
文法問題にじっくり時間をかけて40点を取りにいく。
それすると、長文問題では40点中10点ちょっと取れればOK。
長文問題の出される設問の中でも、解けそうな3~4問だけに手を出す。
これで目標点である60点をクリアできるわけです。
私立高校も公立高校も、
入試問題の出され方に毎年それほど大きな変更はありません。
ですから、過去問をパラパラっと見て
「この大問とこの問題は絶対に解こう。」
「この大問の(3)(4)は毎年むずかしいから、手を出さない。見もしないぞ。」
とキミ自身が手を出す問題を事前に決めてみる。
60点を取りたいのであれば、せいぜい70点分の問題だけに手を出せばいいでしょう。
つまり、70点分の問題に試験時間をすべて使っていいわけです。
そう考えると、精神的にもかなりリラックスした状態で焦ることなく
入試問題に取り組めるような気がしますよね。
入試本番まで1カ月。
ただ勉強量をこなすだけでなく、こういった戦略を考えて試験にのぞむと
カンタンに点数が上がることがあります。
おっ!?と思った人は、ぜひ実践してみてくださいね。