red-redder-reddest

クセジュの日常

(最終更新日

こんにちは、新松戸教室の佐々木です。
私は最近英語を教えることが多いのですが、これはそんな中2英語授業の一コマよりです。
11月は比較の分野を学んでいます。
普通は
tall-taller-tallest

長めの単語だと
difficult-more difficult-most difficult

このような形で比較級、最上級を作ります。では、色々な単語で比較級・最上級を作りましょう!導入としてざっくりと比較級・最上級の形を作ることから始めました。そんな中、ある生徒からこんな素朴な疑問が。

「先生、赤い(red)ってred-redder-reddest って言うんですか?」

むむっ、生徒よりは確実に長く英語に触れている私だが、red-redder-reddest ??
あまり聞いたことが無いぞ。理論的にはそうかも知れないが微妙な違和感が。するともう一人の生徒が

「より赤いって、それってもはや赤色とは言わないのでは?例え紅色とか」

そうかっ。なかなか賢いぞ。色に関してはより赤いとかっていう言い方よりはそもそも色名が変わるのかもしれない…。ということは色名に関しては比較級とか最上級はないのかも。

しばらくそこから、比較級・最上級は全ての形容詞に存在するのか?という議論になりました。その間私は辞書を調べてみると・・・なんと普通に乗っているではありませんか。
red-redder-reddest

いかに自分が受験英語に毒されているかを痛感した出来事でした。
“受験問題であまり見たことが無い=英語で使われることはあまりない”
こんな等式を無意識に作り上げている自分がいました。

This apple is redder than that one.

161109クセジュ新松戸教室
redの比較級、最上級については解決しましたが、もう一つの問いが残りました。
「比較級、最上級の存在しない形容詞はあるか?」

授業後に調べたところ、ありました!
perfect(完璧な) などがそうです。確かに、完璧=100%ですから、それ以上は理論上ありません。このように、度合がない形容詞は比較級、最上級は存在しません。

生徒のふとした疑問から比較、最上級の世界がちょっと深まった瞬間でした。やはり、素朴な疑問は学問の種ですね!