はせはせのあっちこっちレビュー!

クセジュの日常

(最終更新日

 

※あっちこっちレビューは、江戸川台教室長の長谷川修一先生が様々なことがらを

 独自の視点で斬る、ブレイクタイムコーナーです。

NO.01 伊勢神宮

僕的には御朱印がちょっと残念な感じだったから★★★★☆

僕は神様を信じていない。こんなことを公言していいのかは分からないけど、とにかく僕は神様という存在を信じていない。だけど、お正月には毎年、湯島天神に初詣に行くし、七福神巡りなることをやって御朱印を集めたりもしている。神社を巡りながら「矛盾しているのかな?」と思うこともあるけど、気付いたことが一つある。それは「目的地を探して目的のものをgetすること」が好きなんだということ。きっと「御朱印をもらうために地図を見ながら目的地を探す」ということが、僕がずっと好きなゲーム『ドラゴンクエスト』を思わせるから、神社巡りも好きなのかなと勝手な解釈をしている()

そんな僕は「どうせ神社を巡るなら、やっぱり日本で最も位の高い神社に行ってみたい」と。そして、その日はやって来た。日本神社界のラスボス的な存在「伊勢神宮」に行く日が。

20年に1度行われる式年遷宮(2013)があったり、伊勢志摩サミット(2016)があったりと、メディアでも頻繁に取り上げられているから、何となくの雰囲気は知っていたけど、実際に行って感じたことは「清々しい雰囲気が感じられる」ということ。伊勢市がある三重県には新幹線が通っていなくて関東からは行きにくいところだけど、神様を信じていない僕でも、日本人として生まれ育ったからには、一度は参拝する価値のある神社だと思えた。

伊勢神宮に祀られている「天照大御神」って、なんか響きと字面がカッコいい()

 

神宮について<引用:伊勢神宮HP

「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれる伊勢神宮は、正式には「神宮」といいます。

 神宮には、皇室の御祖先の神と仰ぎ、私たち国民の大御祖神おおみおやがみとして崇敬を集める天照大御神をお祀りする内宮(皇大神宮)と、衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神をお祀りする外宮(豊受大神宮)を始め、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があります。これら125の宮社全てをふくめて神宮といいます。

 

 

NO.02『オリジン』 ダン・ブラウン著 角川書店

テーマは最高。着地点が僕にはちょっと…だったから★★☆☆☆

トム・ハンクス主演で映画化もされた『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』の原作者であるダン・ブラウンのシリーズ最新作。このシリーズは、宗教象徴学者であるラングドンが事件に巻き込まれて、何者かに追われながら事件の解決に奔走するというよくあるパターンのお話。そんなよくあるパターンのお話だけど、その枠の中で宗教と芸術と科学技術が融合されたサスペンスミステリーになっている。「信じるか信じないかはあなた次第!」的な宗教、芸術、科学技術のトリビアが物語の随所に散りばめられている。このどこまでが本当なのか分からないトリビアが、このシリーズの魅力の一つだと僕は思っている。

それともう一つ。風景描写が詳細なこと。このシリーズの舞台は世界的に有名な都市がほとんどで、そこにある世界遺産も数多く登場する。それらの街並みや世界遺産の描写が細かくされていて、ちょっとだけ行ったつもりになって読み進められるところも魅力の一つだと思う。

今回紹介している『オリジン』は人工知能の力を借りながら、スペインを舞台にラングドンが「生命の起源」と「生命の未来」についての謎に迫って行く。人間の内面よりもスピード感やスリリングさが際立つ作品になっているから、典型的なハリウッド映画が好きな人にはきっと楽しめる作品だと思う。

あらすじ<引用:オリジン()

宗教象徴学者のラングドンは、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館を訪れていた。元教え子のカーシュが“われわれはどこから来たのか”“われわれはどこへ行くのか”という人類最大の謎を解き明かす衝撃的な映像を発表するというのだ。カーシュがスポットライトを浴びて登場した次の瞬間、彼は額を撃ち抜かれて絶命した。カーシュ暗殺は、宗教界によるものか?もしくは、スペイン王宮の差し金か?かくして、誰も信用できないなかで、ラングドンと美貌の美術館館長・アンブラは逃亡しながら、人工知能ウィンストンの助けを借りて謎に迫る!

 

NO.03 新生サッカー日本代表

期待を込めて★★★★★

まだまだ記憶に新しいロシアW杯。本大会の直前にハリルホジッチ監督の電撃解任があり「大丈夫なのか?」と、僕は予選リーグ3連敗も覚悟していた。たぶん多くの人たちが僕と同じ気持ちだったと思う。が、日本代表はその不安を見事に覆してくれた。結果はご存知の通り、111引分のグループ2位で決勝トーナメントに進み、決勝トーナメント初戦のベルギー代表(当時FIFAランキング3)との激闘の末の惜敗で、ベスト16というものだった。この「W杯ベスト16」という結果は、もちろん評価できるものだし、誇れるものだと思う。それに加えて今回の日本代表は「戦い方」が楽しかったことが、僕にとってはすごく嬉しかった。そんなこんなでロシアW杯は日本代表の可能性を感じられる大会だったと思う。

W杯が終わり、その日本代表が解散し、次の2022年カタールW杯に向けての新生日本代表が森保監督のもとスタートした。9月と10月に3試合の親善試合を行い3連勝。「ホームでの親善試合」という条件付きだとしても、新しく選ばれた中島翔哉、南野拓実、堂安律といった若手の活躍と、ロシアW杯でのワクワクするサッカーの継承には、大きな期待が持てた。

201915日からUAEでアジアカップが始まる。これが新生日本代表にとっての最初の公式戦になる。これまでの日本代表は「親善試合だとワクワクした試合をしていたのに…」と思うことが多々あったけど、新生日本代表には、公式戦だとしても、勝ちに拘る試合だとしても、ワクワクできる戦い方をして勝ちきる試合をして欲しい。僕はそんな日本代表が観たい。