はせはせのあっちこっちレビュー!vol.2

 

※あっちこっちレビューは、江戸川台教室長の長谷川修一先生が様々なことがらを

 独自の視点で斬る、ブレイクタイムコーナーです。

NO.04 タニタ食堂(R)監修のアジアンデザート 杏仁豆腐

癖になる食感に★★★★☆

「タニタ食堂」ってご存知でしょうか?そもそもタニタというのは、世界で初めて体脂肪計の開発に成功した健康機器メーカーで、『体脂肪計タニタの社員食堂〜500kcalのまんぷく定食〜』というレシピ本がベストセラーになって話題になった。このレシピ本は『体脂肪計タニタの社員食堂』という映画にもなり、当時数多くのメディアで取り上げられた。その流れに乗ったのかは分からないけど、2012年には、東京丸の内に「タニタ食堂」というタニタの社員食堂のメニューを再現したレストランをオープンさせた。このレストランでは管理栄養士から無料でアドバイスが受けられるカウンセリングルームまで完備されていて、健康志向やヘルシー志向を前面に出したものになっているらしい。実際に行ったことがないから“らしい”としか言えないけど。

今回、僕が紹介するのはそんなタニタと森永乳業が共同開発をした「タニタ食堂監修のデザートシリーズ」の杏仁豆腐。森永乳業のHPでは「豆乳を使用してカロリーを抑えたヘルシーデザート」と謳ってはいるけど、杏仁豆腐が他のデザートと比べたらもともとカロリー低めだから“ヘルシーデザート”というところには全く興味を惹かれなかった。この杏仁豆腐の1個あたり(60g)のカロリーは60Kcalで、同じ森永乳業から出ている「なめらか杏仁豆腐」は80g79Kcalだから、大きく謳う程は変わらない。というか、1gあたりのカロリーは…(苦笑)。僕がこの杏仁豆腐を食べて「おっ!」と感じたのはその食感。何とも言えない弾力があって容量(60g)以上の食べ応えが得られたことだった。

ちなみに「160gあたり60Kcalで人工甘味料不使用。そして隠し味に石垣の塩を使って甘さを引き出している」とも謳っているから、ヘルシー志向が高い人や杏仁豆腐好きの人は是非一度食べてみては。

 

NO.05 藤子不二雄A展

コミコミでの料金設定?と感じたから★☆☆☆☆

六本木ヒルズ展望台でやっている「藤子不二雄A展」。なぜ「A展」なのか?それは「藤子不二雄」というのはコンビ名みたいなものだから。つまり、藤子・F・不二雄と藤子不二雄A2人をまとめて藤子不二雄(ちなみに1985年にコンビは解消)で、今回の企画展は藤子不二雄Aの作品の企画展ということ。

藤子不二雄の代表作には、『ドラえもん』『パーマン』『忍者ハットリくん』『怪物くん』などなど、誰もが知っている超有名作品が多い。これらの作品はコンビが解消される前までは、2人のコンビ名である「藤子不二雄」名義で発表されていたけど、コンビが解消されてからはそれぞれの名義に変更されている。藤子不二雄Aの作品には『忍者ハットリくん』『怪物くん』『プロゴルファー猿』『笑ゥせぇるすまん』などがある。

で、今回の企画展。僕が小中学生くらいの頃には『忍者ハットリくん』も『怪物くん』も『プロゴルファー猿』も『笑ゥせぇるすまん』も見ていた記憶はある。だけど、具体的な内容はまったく覚えていないし、印象に残っている話もない。そのくらい適当に見ていたんだと思う。だから、今回の企画展もすごく興味があって行ったわけじゃなかったし、期待も特にしていなかった。それなのに、それにも関わらず、僕の低い期待をも超えてきた、下に(苦笑)。何かが特別に悪かったわけではなかったけど、はっきりとした見どころが僕には分からなかった。だからなのか、15分くらいで「えっ?もう終わり?」と。

藤子不二雄A展のチケットで、六本木ヒルズの森美術館でやっている『カタストロフと美術のちから展』も見られるとのことだったから、ついでに行ってみたらこっちはなかなかだった。

そして、僕は「1800円という入場料は藤子不二雄A展とカタストロフと美術のちから展と展望台の3つを合わせた料金設定だったんだ」と思って納得することにした(苦笑)

 

NO.06 東野圭吾

万人受けするのは分かるけど、何となく物足りなさを感じてしまうから★★☆☆☆

20183月に『ラプラスの魔女』の前日譚という売り出しで『魔力の胎動』が出版され、GWに『ラプラスの魔女』の映画公開。10月には『容疑者Xの献身』の続編である『沈黙のパレード』が出版され、11月から『人魚の眠る家』の映画が公開されている。さらに2019年には『マスカレード・ホテル』と『パラレルワールド・ラブストーリー』の2作品の映画化も決まっている。

これだけハイペースで作品を書き、そして映画化されるのだから、「日本を代表する小説家」であることは間違いないのだと思う。だけど、僕は彼の作品がそんなに好きじゃない。確かに彼の作品は癖がなくて読みやすい。でも、それだけな感じがしてしまう。彼の作品をすべて読み、すべて見たわけではないから、本当のところは分からないけど、今までに僕が出会った彼の作品から受けた印象はそうだった。最近の作品である『魔力の胎動』も『沈黙のパレード』も読んで、『ラプラスの魔女』も見たけど、僕のその評価は変わらなかった。むしろ『魔力の胎動』と『ラプラスの魔女(映画)』にはガッカリさせられた(苦笑)。『沈黙のパレード』は普通。本当に普通。よく言えばサスペンスの王道だったけど「容疑者Xの献身シリーズ」じゃなかったら、そんなに話題にはならなかったのかもなと。

とは言いながら、新作が発表されれば僕の読書本の第何候補かにはなるだろうし、映画化されれば見る映画の第何候補かにはなるだろうとは思っている。僕の東野圭吾に対する評価は今のところイマイチだけど、実は結局のところ彼の作品に期待しているのかもしれない。

 

東野圭吾(映画.com HPより引用)

大学卒業後、エンジニアとして働きながら小説を執筆。デビュー作「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞する。第52回日本推理作家協会賞を受賞した「秘密」は99年に広末涼子主演で映画化される。第134回直木賞受賞作「容疑者Xの献身」の映画化では、TVドラマ「ガリレオ」(07)に引き続き天才物理学者・湯川を福山雅治が演じた。「探偵ガリレオシリーズ」に並ぶ人気を誇る「加賀恭一郎シリーズ」はTVドラマ「新参者」(10)、スペシャルドラマ「赤い指」(11)、映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」(12)と阿部寛が主演を務める。「白夜行」は06年にドラマになり、10年に映画が公開された。その他映画化された作品に「変身」(05)、「手紙」(06)、「さまよう刃」(09)、「夜明けの街で」(11)など多数。