こんにちは。クセジュ柏教室、中1学年主任の土肥です。本年度の私は月曜日に時々、イベントの紹介をしにお邪魔することになりましたので、出番の際には存分に紹介をしていきたいと思います。
さて、そんな私が記念すべきこの第一回更新でみなさんにご紹介するのは、クセジュ中学1・2年生の「夏の風物詩」とでも言うべきイベント、サマースクールです!!
ここまで、昨年度の引き続き実行委員長としてサマースクールを企画・運営してきましたが、断言します。今年度のサマースクールは昨年度のものから確実に進化を遂げている――と。
と、いうことで今回はサマースクールの目玉をPRしていきたいと思います。
目玉①《ユネスコエコパーク活動への参画》
ユネスコエコパークとは、ユネスコが指定する「生物圏保存地域」を指し、平たく言えばユネスコが「ここは自然と人との共生がうまくいっているな」と認めた地域のことです。実は、毎年クセジュが夏に行っている志賀高原も、そのユネスコエコパークに指定されているのです。そして、「エコパーク活動に参加する」というのは、「エコパークに指定された自然について学習するプログラムに参加する」ことを指します。学習プログラムでは、ユネスコの指示を受けて、国から指導されたインストラクターによる講義や、ガイド付きのトレッキング・観察などを経て当該地域の希有な生態系の保存状況について学んでいきます。
今回、クセジュではその活動に参加することで、最新の自然保護についての考え方や実情について理解を深めるとともに、生徒の生態系保全への意識を高められたらと考えています。ちなみに、塾でこの活動に参加した団体というのは、自治体の人によると「前例はない」とのことでした。さすがクセジュ、ですね(笑)
目玉②《志賀高原の自然に関するプレゼン大会》
――とはいえ、ただユネスコエコパークに参加するだけなら、別にクセジュでなくても、ある程度の規模の団体なら可能です。しかし、今回(ここだけの話ですが)、実はガイドや講義を担当してくれるインストラクターの方にお願いして、若干プログラムの変更をしてもらいました。クセジュオリジナルのユネスコエコパークプログラム、それが、今年のサマースクール二つ目の目玉、「志賀高原の自然に関するプレゼン大会」です。通常、講義やトレッキングのあとにはレポートを書くことで修了を認められるのですが、クセジュはそこをプレゼン大会にアレンジすることに決定しました。やはりクセジュはひと味違います。単純にレポートにまとめあげるだけでなく、レポート作成と並んで発表原稿を作成し、自身の貴重な体験を発信する練習をしていきます。それと合わせて、「どういう風に表現するとどう伝わるのか」、「自分がいま本当に感じていることを伝えるのはどういう言葉か」などを学ぶ、表現力養成の講座も合わせて行います。
こうした大会や講座を通じて、より複雑化し、国際化していくことが予想される将来の社会で求められている、「答えの一つに定まらない問に自分なりの答えを出す力」の養成を図ります。
目玉③《世界遺産「富岡製糸場」見学》
2014年に世界遺産に登録されたばかりの「富岡製糸場」。実は、授業で生徒に確認してみたところ、「既に行ったことがある」という人が結構いました(苦笑)。しかし、同時に「しめた!」と思える情報も入手できました。それは、「行ったけどあまり面白くなかった」という声が多かったということです。私も先日、下見に行ってきましたが、その印象は多くの世界遺産と比べて「地味」とでも言いましょうか、建物の華美さや景色の壮大さを期待していると肩すかしを食らうような場所でした。ただし、それは「場所だけを見れば」の話です。そもそも世界遺産の認定基準には様々な種類があり、何も世界遺産とくれば全て建物が素晴らしいとか、景色が美しいという訳ではないんですね。
では、富岡製糸場は何を持って世界遺産に選ばれたのか……と、言いますと、
世界遺産登録基準の2番
「ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの」
世界遺産登録基準の4番
「人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例」
を、それぞれ満たしたためである、とされています。どちらの基準についても、富岡製糸場の登録において特に重要視されたのは、この建築群が「人類の発展に大きく寄与した証左である」と考えられる点です。要するに、富岡製糸場は「人類の発展を示す生き証人」と言える、と考えられたわけです。
つまり、富岡製糸場の見るべきポイントはその景観ではなく、「誰の要請によって」建造され、「どういう形で」運営され、「何に」貢献したのか――という、背景の部分になります。従って、今回のサマースクールでは富岡製糸場と、その周辺にまつわる裏舞台を徹底解剖する授業を現地で行い、施設の何気ない一部分にさえ感動できるような、これまでにない見学体験を提供する予定で す。
そんなサマースクール。上記以外にも毎年恒例のペットボトルロケットや、昨年は雨天中止となってしまった芋掘り体験のリベンジなど、見所が満載です。申込書の配布は6/13(火)からです。是非のご参加をお待ちしております!