クセジュが受験に強いワケ 〜なぜ中2の今から将来を見据えるのか〜

イベントレポート

(最終更新日

  クセジュの伝統的な中2指導と将来を考えるイベント

 先日、9/28(土)にクセジュ中学2年生のうち、成績上位者を対象に最高レベル講座の第一回目(全部で第四回までを予定)を、その翌週10/5(土)には全クセジュ中学2年生を対象に合同集会の第一回目(全部で第三回までを予定)を、それぞれ実施しました。

 最高レベル講座では文字通り、中学2年生がこの時期に受講する内容としては最も高いレベルの内容で、「最難関高校」を見据えた英語の講座を実施しました。合同集会では現在社会で働くクセジュ卒業生の方を3名ご招待して、それぞれの方が考える「働くとはどういうことか」についてお話ししてもらいました。

 しかし何故、クセジュではなぜ中2の2学期というこの早い時期から「最難関高校」を意識したり「働くとはどういうことか」を考えたりするのでしょうか。それは、クセジュが「受験で燃え尽きない学力」≒「社会に出てからの40年間で最も輝けるための学力」の獲得を目指して指導しているからです。

 いま学ぶ理由を「目の前のテストで良い点を取るため」、「高校受験に合格するため」だけに限定すると、そこがゴールになってしまい、その後に繋がりません。しかし当然、勉強は定期テストで良い点を取ったら終わりではないですし、高校に合格したからといって、そこで終わりというわけでもないですよね。もちろん、大学に合格してからも、社会に出てからも勉強は続いていきます。

 だからこそ、クセジュでは改めて「クセジュで学ぶことで身につく力」を次の6つに集約しました。

クセジュで身につく“6つの力”

A:その分野に関する知識とその根本理解

B:応用力

C:思考力(場合分け能力、立場を想像する力など)

D:読解力

E:説明力

F:独自の着眼点と発想力

 そして、この6つの力を「生涯使える力=受験で燃え尽きない学力」≒「社会に出てからの40年間で最も輝けるための学力」として指導しております。クセジュ中学2年生の指導で、早い段階から先々を見据え、最高レベルに触れてもらうのは、まさにこの「6つの力」が「社会に出てから役に立つ」ということを、実感と共に理解してもらいたいと考えるからです。

 いわゆる最高レベルの学校はすでに受験問題で「答えが一つに定まらない問」にどれだけ対応できるか、を見るようになっています。当然、それは社会に出てから最も必要とされる力です。実際に「社会に出て活躍する」人のお話を聞くことで、そのことが実感を持って理解できるようになる……という流れです。

 

105日実施 職業紹介「働くとは何か?」について

 今回、お話をしてくれたのはそれぞれ医師、パイロット、TVのプロデューサー・ディレクターという職について社会で活躍しているクセジュ卒業生の三名。どの方のお話も、クセジュで身につけた「6つの力」を社会に出て発揮されていることがよく分かるものとなっていましたので、簡単に紹介したいと思います。

 最初にお話をしてくれた医師の佐々木さん。佐々木さんは3兄弟の末っ子で、兄二人ともクセジュの卒業生。しかも三人とも国立の医学部出身のお医者さんです。大ボリュームのパワーポイントを用意してきてくれて、充実したプレゼンをしてくました。そのなかで印象的だったのは自ら様々な技術を研究し、学会に発表しているというお話。パワーポイントのなかにはポルトガルの学会に出向いて自ら英語でプレゼンをした後、他の国の学者から英語で質問を受ける佐々木さんの動画もありました。

 2人目はパイロットの小阪さん。「できる限り記憶に残らないフライトを心がけている」というお話が非常に印象的で、「当たり前のことを当たり前にやる」難しさ、パイロットという職の重みが伝わってくる言葉でした。

 お二人はそれぞれ専門的な知識が要されるお仕事をされていますが、そこに共通していたのは「常に勉強を続け、自分自身を高めている」ということ。特に6つの力でいうACの精度を最高レベルまで高めている姿勢が感じられました。

 そして最後は日本テレビ(読売テレビ)でプロデューサーやディレクターを務めている遠藤さん。テレビ局に勤めながら「テレビは社会に必要かどうかと言えば、必要ではないかもしれない」という観点からお話をしてくださいました。クセジュの卒業生で学生時代はクセジュで講師を務めていたこともある遠藤さん。先にお話をしてくれた2人を例に出す臨機応変な話し方で「テレビは医者やパイロットに比べたらテレビの必要度は低い」、「生活に必須ではないかもしれない」と。「でも」と彼は続けます。

 「そんなに必要とは言えないテレビ業界が盛り上がっているんだとしたら、それは平和で良い世の中なのではないか」。遠藤さんがテレビ業界で働くことを通して、社会に貢献しようとしていることがわかる象徴的なお話でした。

 また、「面白い番組を作る」というのは「答えが一つに定まらない問題」でもあります。そのために、あらゆることに知的関心を持ちつつ常に発想力に磨きをかけなければならないプレッシャーとの闘い。まさにFの力に通じるお話だったな、と思います。どの方のお話もそれぞれ非常に面白く、貴重な話でした。

 専門職に必要なスキル、そしてその習得に満足せずに常に制度を高めようとする向上心、さらにはテレビ業界のようなクリエイティブな仕事をする際に必要な独自の着眼点や発想力を磨き上げようとする姿勢。どちらもその先には「世のため、人のために役に立ちたい。」という人間の究極の欲求があることが伝わってきました。

 

まだまだ続く先を見据えたクセジュ独自の中2指導

 クセジュ中学2年生の指導では、こうしたお話を聞くだけで終わりにはしません。そのなかで、生徒自身にも「自分はどうしたいか」、「どんなことができるのか」を考えてもらいます。そこから逆算し、「そういうことをしていくためにはどんな大学を選ぶべきなのか、大学で何を学ぶべきなのか」と考えを進めます。そしてその大学のためには「どんな高校を選ぶべきなのか」という具合に、目の前の勉強と繋げていくわけです。それが結果として、受験に対する真の意味での当事者意識を持つことに繋がるのです。

 今後も、クセジュ中学2年生では2学期から3学期にかけて「将来を見据える」アプローチを続けていきます。クセジュが受験に強いワケは、まさにそこにあります。将来を見据えるアプローチのなかで、受験に対する当事者意識が高まり、「ワンランク上の」高校に合格する生徒が育っていくのです。

クセジュ中2学年責任者 土肥 槙太郎 

参加された保護者の声

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・など、励みになるお言葉をたくさんいただきました。今後もイベントを通じて、生徒が主体的に進路を考えていけるような指導をしていけたらと思います!(土肥)