人生で初めて本気で小説を書く夏 25年以上続くクセジュの伝統企画
毎年夏になると、クセジュの小学6年生は小説を書きます。でも、これは今年だけの企画ではありません。
25年以上前から続く、クセジュの夏の伝統です。
かつてこの講座で小説を書いた子どもたちは、今では社会人となり、中には親となって我が子をクセジュへ送り出しています。
時代が変わっても続いてきた理由があります。
それは、この講座が単なる作文指導ではなく、子どもたちの「考える力」と「表現する力」を大きく育てるからです。

なぜ塾で小説を書くのか? 普段の授業では、子どもたちは小説を「読む」側です。
ストーリーを味わい、登場人物の気持ちを考え、作者の意図を読み取ります。
しかしこの夏は、その立場を逆転させます。
今回は自分が作者になるのです。
▪︎ 主人公はどんな人物か
▪︎ どんな出来事を起こすのか
▪︎ 読者に何を感じてもらいたいのか
こうしたことを考えながら作品を書く経験は、その後の読解力の大きな助けとなります。
それは、「筆者はどうして、何のために書いたのか」「この表現には筆者のどんな意図が込められているのか」という視点を持てるようになり、小説の読み方の幅が広がるからです。
そして、テストの点数では測りづらい、でも子どもたちの学びにとって絶対に必要な力を大きく伸ばすきっかけとなるのです。



「小説なんて書いたことがないけど大丈夫?」 答えはもちろん「大丈夫!」です。
でも、小説なんて書いたことがないし、どんな風に準備をすればよいのかわ駆らないと思います。
だから、クセジュでは小説をいきなり書き始めることはしません。



まずはどんな小説家が書きたいかというイメージ作りから始めます。
そして、魅力的な登場人物の創作、読者を意識したストーリー設計と技術的なことも授業の中で学んでいきます。
8月の塾が休みの間も執筆活動は続きます。
そして、8月の後半には下書き、さらには推敲を重ねて完成にたどり着きます。
毎年どれくらい書けるようになるもの?毎年ほぼ全員が原稿用紙10~20枚の作品を書き上げます。
中には30枚以上に挑戦する生徒もいます。
最初は「そんなに書けない」「無理!」と言っていた子どもたちが、完成した作品を手にした瞬間、大きな達成感を味わっています。
小説を書き上げた子どもたちは、そこから文章を書くことが好きになったり、長い文章を書くことに対する抵抗がなくなったりしています。 クセジュ国語科講師が選ぶ「思い出の作品」

藤田 学 先生(新松戸教室)
① 私の「思い出の作品」
『明日の約束』
② 小説の中身を少しだけ紹介
③ 担当の先生が語る思い出
冒頭にある通り、少年が河童と出会い、河童と過ごすひと夏の経験を描いた作品でした。
設定のオリジナリティだけでなく、ユーモアさ、皮肉、そしてどこかノスタルジックなにおいも漂う作品でした。
こうした点はこの作品を書いた生徒の性格が強く出ていたと思います。
また侮れないのがラストシーン。
ありきたりな感動系で終わらせず、最後まで読んだ人に疑問や不思議な感覚をつきつけるあたりも、筆者の”ただじゃ終わらせないぞ”という “にやり顔” が伺えます。
濱中 志門 先生(江戸川台教室・Q world)① 私の「思い出の作品」
「ペリーとじろう」
② 小説の中身を少しだけ紹介
③ 担当の先生が語る思い出
文字チェックのために完成版を読んでいた時、おもわず涙が出てきたのは後にも先にもこの作品だけです。
子犬のじろうと、病気になってしまった母犬のペリー。二匹の生活と流れて行く月日。
文章は静かで淡々としているのですが、ここぞという場面で挟まれる表現…「雲一つない青空の下で」といった美しい表現が、ぐっと涙腺を刺激します。
この作品を書いた生徒は普段から「国語が苦手」と言っていましたが、その中からこれほどに美しい文章が生み出された…そのことにも胸を打たれました。


土肥 槇太郎 先生(柏教室)① 私の「思い出の作品」
「つぼみが咲かせた一つの花」
② 小説の中身を少しだけ紹介
③ 担当の先生が語る思い出
この作品を語る上で欠かせないのは何といってもその量です。全部で4万文字を超えるこの大作は、原稿用紙の数にしてなんと100枚以上!(後にも先にもこの作品の熱量を超える作品には出会えていないほどです)
書いた生徒が当時大好きだった陸上競技・駅伝を題材に、小学生らしい素直さと持ち前の情熱で「努力のすばらしさ」という王道のテーマを描いた作品です。
何事にも無気力で、周囲に対しても卑屈で暴力的な態度をとっていた主人公のつぼみが、支えてくれる人や努力する理由を見つけて心身ともに成長していく様は、クセジュの小6で今も扱っている『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンを彷彿とさせます(この生徒は『レ・ミゼラブル』も大好きでした)。
もちろん100枚とはいかなくても、生徒の皆さんが「自分の好き」をぶつけた作品はどれも素晴らしいものです。
今年の夏も、そんな「未来の思い出の作品」に出会えるのを楽しみにしています。
宮崎 和基 先生(中学受験コース)① 私の「思い出の作品」
「またあう日まで」
② 小説の中身を少しだけ紹介
③ 担当の先生が語る思い出
この作品は今から14年前の夏に書かれた作品です。
私が小説家養成講座を担当していた当時、夏休みの小説と言えば、小学館主催の「12歳の文学賞」にみんなで出品していました。
この作品は「12歳の文学賞」で「奨励賞」を受賞した作品であることも印象に残っている理由の一つです。
しかし、それ以上に印象に残っているのが、この作品を書いた生徒のことです。
授業中は元気でおしゃべり、という生徒とは真逆のタイプでした。
でも、この生徒の書く文章はユーモアがあり、言葉のチョイスもセンスがありました。
その生徒がたくさんの作品の中から評価されたことが何より嬉しく、強烈に印象に残っていました。
この子はもう社会に出て活躍している年齢です。
今もどこかで、あのユーモアとセンスのある文章を書いてくれていたらいいなと思っています。
小学6年生の今だからこそ考えられること、今だからこそ描ける世界、今しか描けない世界。
それらを一つの作品として形に残すことが何より大事だと考えています。
そして彼らが大人になったときに、自分の小説を読み返し、今年の夏を「大変だったけど楽しかった夏」として思い出してくれたらいいなと思っています。
この夏、一生に一度しか書けない、世界に一つだけの物語をクセジュで書いてみませんか。
クセジュの夏期講習で「小説を書いてみよう!」と意気込んで書き始めたものの… 当日はクセジュ国語科の先生が一人ひとりの作品づくりをサポートします。 今まで小説なんて書いたことがない、そもそも文章を書くことに苦手意識がある、そんな不安を持っている子どもたちが安心して小説執筆に取り組んでもらえるためのイベントです! Que sais-je?
🟠 登場人物は決まったけれど先が思いつかない
🟠 家ではなかなか集中して書けない
といった悩みが毎年出てきています。
そこで、今回、夏期講習と連動した特別企画として「小説家養成講座 1日特訓」を実施します。
朝から夕方まで、小説執筆だけに集中できる特別な一日です。
🟧 8 / 9 ㊐ 9:00 ~ 17:00会場 : クセジュ柏教室
当日持ち物
⚪︎ 筆記用具 ⚪︎ モンテパス
⚪︎ 授業で配布した「小説家養成講座テキスト」
⚪︎ 執筆中の原稿(ある人) ⚪︎ お弁当
小学部 小6夏期講習詳細は以下をご覧ください
LINK ▶︎ 夏期講習のトビラ
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