冬期講習がスタートしました。
クセジュの冬期講習と1月の授業は「小学生の間に絶対に身につけるべき知識と根本理解」がメインテーマになっています。
この冬、ヒューマンサイエンス(国語)の授業では、読解問題を使って「文章を正確に読む」ための練習をしていきます。
普段は文章を楽しく、味わって読むのがクセジュの授業なのですが、今回はあえて「厳密さ」と「正確さ」を子どもたちに求めていきます。
私のその意気込みを感じ取ったのか、それともこの冬から新しいメンバーがたくさん加わったせいなのか、今日の生徒たちはやや緊張気味でした。
今日の授業のテーマは「中学校に行くと国語はどんなふうに変わるのか」でした。
中学校になると、とたんに国語が難しいと感じる生徒が増えます。
そして、教科書や試験に出てくる文章は難しいからどうせ読めないだろう、という気持ちが余計に文章から子どもたちを遠ざけるという悪循環に陥ります。
子どもたちが文章を読むときに感じる「難しい」は細かく見ていくと、
① 文章で扱っている内容が難しい
② 文章で使われている言葉自体が難しい
のどちらかであることが多いのです。
特に中学1年生ぐらいだと、②が原因で難しく感じる場合が多いように思います。
ですから、最初のうちはとにかく言葉の意味を辞書で調べていくしかないのです。
そして、最終的には文章の前後関係から言葉の意味を推測することができるようになるのが理想です。
また、ちょっと読みづらい言い回しの文章(どちらかと言うと、やや古めの文章に多く見られます)に慣れておくことも重要です。
そのような意味では、中学生になるまでの間にさまざまな形式の文章に触れることはとても大切なことなのです。
さらに、中学校に入って「難しい」・「苦手だ」と子どもたちが感じる国語の分野には「作文」があります。
小学生までは単なる「感想」や「考え」を書くだけで良かったのですが、中学生になると「自分の体験(見たり聞いたりしたこと)を踏まえて」という条件のつく作文が増えます。
つまり、普段の何気ない体験に「意味を持たせる視点」と、与えられたテーマに「結びつける力」が必要になるのです。
文章を読む力も、文章を書く力も、短期間では身につきません。
しかし、これらの力は「才能」でもありません。
じっくりと時間をかけてトレーニングを積んでいけば、誰でもできるようになることです。
だからこそ、クセジュ中学部の国語では中1の最初から中2の終わりまで、様々なジャンルの文章に触れる機会を作っているのです。
今日の授業を受けた生徒たちが、これからクセジュ中学部の、そしてクセジュでしか学べない国語の扉を開き、純粋に文章を読むことの魅力を実感できるようになってくれるといいなと思います。
柏教室長 宮崎 和基