【勉強】やる気のある子どもの親が持っている意外な共通点!?

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やる気のある子どもの親が持っている意外な共通点!?

~塾講師歴27年、5000人以上の子どもを見てきた菊地の独り言~

 

子どものやる気を伸ばしたい。

これは万国共通の親の想いです。インターネットを「子ども やる気」で検索すると無数のサイトに繋がります。

そこで今回、私は子どもにスポットを当てるのではなく「やる気のある子どもの親」の共通項や傾向について、

お話したいと思います。

 

◎ やる気のある子どもが育つ「親の共通条件3」 

(1)お父さんお母さん自身が、勉強好き

子どもについ「勉強しなさい!」「宿題もうやったの!?」と言ってしまいますよね?

そういう時の自分の顔…見たことありますか?

眉間にシワを寄せ、苦虫をかみつぶしたような険しい表情ではありませんか?

もちろん、子どもを叱るわけですから笑顔で…なんて余裕はないですよね。

こういったシーンが家庭にあること自体に、私は問題を感じません。

むしろ、お父さんお母さんにちょっと考えてほしいのは

「親である自分にとって、勉強は楽しいことか?」

ということなんです。

 

ちなみに、私の父親は読書好きでした。

といっても別に学問書を読み漁るようなタイプではなく、ひたすら現代新書を読む感じでした。

ですから、私は幼いころから新書を身近な存在として感じていました。

またそのタイトルが小中学生の私の心さえもくすぐるわけです。

『カレーの歴史』『UFOとは何か』『ジーンズ物語』『CIA』『FBI』等々。

本を読め!と言われたら絶対に読まなかった私が、ふと本棚にあったこういった現代新書を手に取り読む。

そのうち、自分で本屋さんに行って気になるタイトルの現代新書を読むことが習慣になりました。

これはあくまで私の例ですが、勉強においても同じことが言えるでしょう。

お父さんお母さん自身が、勉強好きである。

それが、子どもが勉強に対してやる気になる前提条件なんです。

別に数学や英語といった教科に限ったことではありません。

歴史好きで全国にある有名な城をまわったり、博物館や美術館で開催される特別展に足を運ぶ。

親が楽しんで学ぶ姿勢というのは、何よりも子どものやる気を刺激します。

 

(2)親はちょっとドジな方がいい

親は完璧ではない方がいい。

お父さんお母さんの学歴や職種は関係ありません。

これまで5000人以上の子どもを見てきた私なりの1つの結論です。

目覚まし時計をセットしたのに寝坊してしまった。

炊飯器にお米と水は入れておいたのにタイマーをセットし忘れて、朝起きたらご飯が炊けていない。

天気予報を見ないで外出してしまい、干しておいた洗濯物がびしょ濡れ。

こういったドジをよくしてしまうというお母さん。

あなたは素晴らしい!!

親という存在は、子どもにとって頼れる存在であると同時に「超えたい壁」でもあります。

その壁がどうやっても超えられない高さであると、子どもはすぐに白旗を挙げてしまいます。

ところが、よくドジをする親を見ると子どもはどう感じるか?

本能的に「自分がしっかりしなくてはいけない!(生きていけない!)」と子どもは感じるわけです。

生存欲求が危険にさらされる緊急事態とまでは感じませんが、親に任せておけないのでは?と子どもは

直感的に思うわけです。

そうなると、否が応でも主体性というものが芽生えます。

その結果、親に言われる前に家事を手伝おうとしたり、勉強も自分からやろうとする姿勢が自ずと育まれる。

親からしたら汚点とさえ感じるドジが、子どもの主体性=やる気を育む糧になるわけです。

 

一方で…

何でも完璧にこなしてしまうお父さんお母さんの下では、子どもは生存欲求が完全に満たされてしまう。

しかも、ちょっと口ゲンカをしたとしても簡単に論破されてしまう。

こうなってしまうと「親の壁」を超える気力もなくなり、

子どもは親の言うことを聞いていれば命の危険はないと判断する。

とても下品な言い方ですが、

勉強においても「親のご機嫌をいかに取るか?」を最重視した形式的なものになってしまう。

もちろん全員が全員ではありませんが、いわゆる「完璧な親」には子どものやる気を削いでしまう危険性

があるということは1つのリスクとして認識しておきましょう。

ですから、演技であっても「ちょっとドジな親」であることを心がけると良いでしょう。

 

(3)命令ではなく選択肢を与える

最近の子ども…特に男子中学生には私もちょっと困っています。

というのも「ボクは先生に命令してもらったり、叱ってもらった方が勉強するんです!」という

男子が増えているからです。

こういったタイプの男子は学校の教師目線で見れば、さぞかし微笑ましいキャラだと思いますが(汗)

私からすると「学力が伸びるかどうかは怪しい」タイプです。

なぜなら、自分自身を客観的に見て「今、自分にどんな勉強が必要か?」と自己分析することを放棄して

いるからです。

とは言っても見捨てるわけにもいかないので、こういったタイプの生徒には

「今のキミに必要な勉強テーマはこれ。それで、このテーマを克服する勉強方法はAプランとBプラン

  があります。ではどちらにしますか?」

という選択形式です。

選択形式と言いつつも、実際のところは一択であるケースがほとんどなのですが

ここで、子どもに選択させるという行為自体に大きな意味があるんです。

【選択する→自分で決定する→選んだ責任が発生】という3ステップ。

つまり選択した瞬間に、子どもには責任が発生するわけです。

この方法は何歳の子どもにも有効であると私は考えています。

ですから「ウチの子どもは、私がやりなさい!と言ったことをやらない」と嘆くお母さん。

この選択形式を、試しに実践してみてください。

あ、くれぐれも「生きるか死ぬか選べ!」的な子どもを圧迫する選択形式はやめてくださいね。

それでは選ぶものも選べませんので。

 

 以上、とても簡単ではありますが、子どものやる気を引き出す親の姿勢について、ご説明しました。

ぜひ今日からトライしてみてくださいね。

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