受験期なのに?受験期だからこそ?
──早いものでもうクセジュを卒業ですね。改めて合格おめでとうございます。どうでしたか、受験生としての一年間は?河内:実は私、3年生の2学期というかなり遅い時期に入塾したのですが、率直に言うとこんなに楽しいとは思っていませんでした。
──なんて珍しい人なんだ…(笑)。どこがどう楽しかったの?
河内:いきなりクイズ大会が始まって、友人や先生と勝負したり、ときには協力し合ったりしながら様々なことを学べて勉強って楽しいなあって思ったんです。雑談だと思っていた話も後々になって試験の問題につながっていたりして。
──色々話が混ざっているけれど、授業前後に知識チェックを遊びながらやってたアレね。
平根:でも授業中もまあまあ遊び要素はありましたよ。なんか型にハマってないというか、勉強自体を面白いと思わせてくれる工夫があったと思います。もちろん雑談も面白かったですよ。
──歴代の卒業生もみんな教養的な話を雑談というよね。まあ受験期だというのに呑気と言えばそうなのかもしれないけれど(苦笑)。
渡邉:むしろ受験期だからこそじゃないですか?受験という言葉を聞くと、難しい問題を解いたり多くの単語を覚えるなど〝辛いイメージ〟があるじゃないですか。でもクセジュの授業にはそういう遊び心もあるし、受験期だからといって安易に解き方のテクニックに走らないところも良かったです。
──うん、イイこと言った!
渡邉:真面目な話をすると、クセジュには常に本質に立ち戻ったり議論する雰囲気みたいなものがあると思うんです。だから受験勉強を通じて改めて学ぶことの楽しさを再認識できて、その意味でやっぱり私もすごく楽しかったです。平根:そういう空気がクセジュ全体にあるから、江戸川台教室に自習で行ったときなんか普段教えてもらっていない先生にも気軽に質問できたんだと思います。先生方にはいつもとことん自分の疑問に付き合ってもらえたのは本当に助かったし感謝しています。
河内:私も質問した内容以上の収穫がいつもありました。先生も友人も、まるでずっと前からの知り合いみたいに親切に接してくれたのは途中入塾の私にとってとてもありがたかったです。
──言ってほしいことを全部言ってくれてありがとう。確かに受験期だからこそ学びの楽しさを忘れないでほしいと、どの先生も常々思っています。
印象深かった授業は…
──クセジュに通う中で興味深かった授業や印象に残っている授業は何ですか?渡邉:私は小学5年生から通っていたので、やっぱり一貫して特徴的だったなと思うのは、小学生のときのヒューマンサイエンス、中学1・2年生のときの国語です。(※注1)
──それは間違いないね。
渡邉:「高瀬舟」や「范の犯罪」を読んだときには、倫理問題とか人間の深層心理に関することなど「正解のない問い」を突き付けられて、そのお陰でとにかく考え抜く習慣ができました。一人でひたすら悩んだり、友人と話し合いながら考えを深めていくことは自分の成長に繋がりましたし、結果的に入試にも大いに役立ったと思います。
平根:僕も国語の授業は独特だと思います。読解だけが目的じゃなくて、その作品が書かれた時代背景なども重視して講義してもらえるから、より理解が深まりましたね。何よりも国語の授業がきっかけで様々なジャンルに興味を持てたのが良かったです。
──でも平根君はどちらかというと理系科目の方が好きだったのでは?
平根:そうなんです。特に中1から中2にかけて土曜日にオンラインでやっていた理系総合講座が大好きでした。錐の体積の公式を導いたり、相対性理論で時間の遅れを計算したことが印象に残っていて、自力では到達できない世界を見せてもらえて感動しましたよ。
渡邉:オンラインと言えば、月の初めに必ず「理論授業」があったじゃないですか。各教科でその月に学ぶ単元の意義とか、それこそ歴史的背景とかを扱ってくれましたよね。今思えばそれが後々すごくためになったと実感しています。(※注2)──必要に迫られて始めたオンラインも、今はかなり進化してきてクセジュの授業を体現するのに欠かせないものになりました。授業だけでなく職業紹介イベント等でクセジュ卒業生に海外から参加してもらったこともありましたが、まさにオンラインだからこそのメリットでしたね。
河内:そういう部分について私は経験できなかったので、もっと早くクセジュに入っていれば良かったなと本当に思います。
?(※注1)クセジュ伝統のヒューマンサイエンスと国語
一冊の本を1ヶ月または2ヶ月かけてじっくり味わい、これを通じて様々な世界への興味関心を持ってもらう授業。講師作成の設問プリントの問いは、文章の内容をしっかり理解していないと書けない記述問題となっている。?(※注2)理論授業
中学部の月初に行われるオンラインの授業で、各教科のベテラン講師がその月に学ぶことの全体像を伝える。講義の形式は、映像資料、実験、座談会、寸劇など多岐に渡り、生徒たちが興味深く学んでいけるよう工夫が凝らされている。
受験勉強こそ楽しんで
──では最後に、後輩たちやクセジュに興味を持っている人たちへメッセージをお願いします。河内:私はいくつもの塾を経験しましたが、実はずっと勉強が大嫌いでした。でもクセジュに入って少しずつ好きになっています。疲れながらも毎回笑顔で家に帰ることができたのはとても幸せなことでした。短い期間でしたがクセジュで勉強できたことは一生の思い出になると思います。皆さんも早めにクセジュに入ってクセジュならではの授業を味わって下さい。
平根:クセジュには、得意分野を見つけて極める環境と、「なぜ?」をとことん追究する風土があります。もちろん受験勉強は楽しいことばかりではありませんし先生方から厳しく指導されることもあるでしょう。でもクセジュで取り組んでいけば前向きに乗り越えられると思いますし、必ず成長した自分に出会えるはずです。
渡邉:とにかく楽しんで学ぶことが一番です。私は模試や過去問でなかなか合格ラインに達することがなかったのですが、国語や英語の問題文の内容に興味を持って楽しく読んできたことが合格につながったと思います。受験期に多くの勉強量を楽しくこなすことができるクセジュで、ぜひ皆さんも希望の学校にチャレンジして下さい。
──3人とも、今日はどうもありがとうございました。