中学受験コース「コンシェルジュの独り言」

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○ 第21回目の独り言
2024-1/19
~ 「学校選びのポイント」〜
皆様今年度もよろしくお願いします。
いよいよ小学生、中学生、高校生の受験は佳境に入ってきましたね。実際に合格の栄冠を勝ち取って進路が決まった人たちもたくさんいることでしょう。さて、今回のお話は

「一生に一回しか行かない中学や高校はどうやって選べばよいの?」

というテーマでお話を進めてまいります。
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大学はいくつも行く人がいますが中学や高校は一生に一度しか行きませんよね。
特に中学は義務教育課程ですので一回で終了です。中には高校を中退して大人になって入り直すといった芸能人もいたような気がしますが・・・中学と高校は一生に一度しか行かない理由は明らかです。

中学・高校・・・文科省で定められた学習内容はどこの学校も同じ
bar_toumei-9417503大学・・・学部や学科によって学ぶ内容が異なる

つまり、大学は理系を卒業した人が社会人になって文系の学部に入り直したりすることもあります。
学生時代よりも社会人になって初めて学ぶことの大切さに気付く人も多く(さらには自分で学費を捻出しているという理由もあるので)、おそらく彼らのほとんどは普通の学生よりも勉強熱心でしょう。

一方で中学や高校は一度しか行かないので学校選びにはより慎重になってしまうかもしれません。
そこで中学や高校はどういったタイプに分けられるのかを私独自の視点で解説していきます。

学校の分け方は男子校、女子校、共学といった分け方や進学校と付属校といった分け方もありますが、今回は以下の3つに分けてみましょう。

1)人間教育型
bar_toumei-94175032)人材育成型
bar_toumei-94175033)大学受験指導特化型

では今回は 1)の人間教育型の学校についてお話しします。

 ■ 人間教育型の学校の特徴
bar_toumei-9417503~建学の精神や理念に沿った人間教育を中心にした学校~
bar_toumei-9417503人間教育型の学校は宗教や建学の精神が教育のバックグラウンドにあり以下の点が特徴的です。

【特徴】
bar_toumei-9417503・歴史と伝統がある
bar_toumei-9417503・進学校が多い
bar_toumei-9417503・男女別学が多い
bar_toumei-9417503・入試問題が特徴的

さらに大きく分けると宗教校と伝統校、そして宗教校も以下のように分けられます。240118a6i3-9863612

・宗教校
○ キリスト教・カトリック系
規律、言葉使いや行動規範を重視する指導を行う。
先生は外国籍の神父さんが多く面倒見がよい。どちらかというと小規模で男子校や女子校が多い傾向にある。
厳格な宗教儀式や聖書をもとにした教義の時間を十分にとっているのも特徴。
例)聖光学院(神奈川)、栄光学園、雙葉、浦和明の星、サレジオ学院、暁星 等

キリスト教・プロテスタント系
自主自律の精神と個人の倫理観を重んじており、カトリックの学校と比べると自由でのびのびとした雰囲気の学校が多い。
また学校規模が大きく、系列の大学付属や共学校も多い。
厳格な宗教儀式というよりも皆が気軽に参加できるお祭りごとのようなイベントも多い。
例)女子学院、青山学院、立教女学院、聖学院 等
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・仏教系
学校によってそれぞれの宗派の特徴が反映されているが、どの学校も仏教の基本原理である「縁」を大切にしている。
ともに生かされ、生かし合う共生や和を重んじており、特に他者への思いやりや感謝する心を育んでいる。
仏教行事が多いのも特徴的で日本の文化や伝統に触れる機会が多い。
例)芝、世田谷学園、日大豊山、駒込、淑徳巣鴨、関西では東大寺学園、洛南など

・伝統校
建学の精神重視系

長い歴史を誇る伝統校は創設者の建学の精神が様々なところに反映されている。
歴史のある校舎や、希少価値の高い古書など豊富な蔵書がある図書館、そして伝統行事などが特徴的。
また卒業性の絆や同窓会のネットワークなども魅力。
例)開成、麻布、武蔵、海城、桜蔭、豊島岡、早稲田慶応付属、国立附属、麗澤 等

ちなみに私が通っていた学校はまさにキリスト教カトリック系の学校でした。ある程度の自由はありましたが、学校の規則やルールは厳しかった記憶があります。さらに様々な行事にカトリック独自の儀式であるミサがセットになっており、洗礼を受けた生徒たちも神父さんと一緒に参加するのをただただ眺めていた記憶があります。かなり退屈でした(笑)。

それでもカトリック教義の中にある

「Men for others ,with others」

の精神はいまだに自分のフィロソフィーの中心にあるといっても過言ではありません。
キリスト教の教義の11つが人生において大きな影響を受けていると最近特に思えるようになりました。
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最後に人間教育型の学校のメリット、ディメリットを私なりに考えてみました。

【メリット】
bar_toumei-9417503・人間的成長が促されやすい
bar_toumei-9417503・卒業後も学校や級友とのつながりが強い

【ディメリット】
bar_toumei-9417503・学習指導とりわけ受験指導は行わない
bar_toumei-9417503・学校に合う、合わないがはっきりしている

あくまで私個人の意見ですが参考になれば幸いです。
次回は人材育成型の学校に切り込んでみたいと思います。

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○ 第20回目の独り言
2023-12/6
~ 東葛飾中学・高校研究会のご報告 ~
 師走に入り寒さも本格的になりました。最近は朝の犬の散歩すら手袋なしではつらい毎日でございます。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さてクセジュ中学受験コースが主催する「保護者対象オンライン中学受験そもそも研究会」は先日第三回を無事に終えました。
今回のテーマは「東葛飾中学・東葛飾高校徹底研究スペシャル」です。

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東葛飾高校は40年のクセジュの歴史の中で我々にとって最も身近な学校といっても過言ではありません。クセジュ出身の東葛飾高校卒業は500人以上、さらには職員も東葛飾高校出身者が多く、まさにクセジュとは切っても切れない関係です。

今回の研究会は
bar_toumei-9417503第一部:東葛飾中学の秘密に迫る
bar_toumei-9417503第二部:東葛飾高校今昔物語
bar_toumei-9417503第三部:東葛飾高校のこれからについて
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という3つのパートでお話しました。

まず第一部は東葛飾中です。すでに開校して7年が経ち、卒業生を2回出しています。東大進学者も一定数いるようで(噂によると東大合格者の半分は東葛飾中出身)、今回取材に協力してくれたクセジュの卒業生も東京大学の教養学部で学んでいます。東葛飾中以上に東大を推していました。

私立の中学校と比べて設備面はそこまでアドバンテージはなさそうですが、通っている生徒の特徴はいかにも東葛らしい感じがしました。

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【 東葛飾中に通っている生徒のタイプ 】

bar_toumei-9417503① 何かしらの科目に夢中なタイプ(博士タイプ) 3割bar_toumei-9417503② 真面目で勉強を継続しているタイプ(出木杉君タイプ) 2割bar_toumei-9417503③ そこまで勉強していないタイプ(青春謳歌タイプ) 5割bar_toumei-9417503といった印象を持っている子もいました。

また学校の雰囲気は以下のようです
bar_toumei-9417503・こんな話をしたらオタクと思われて、ひかれちゃうかもしれないという心配がいらない
bar_toumei-9417503・自分の苦手な分野において必ずその道のプロがいるのですぐに解決できる
bar_toumei-9417503・勉強面、勉強以外の面において楽しさに気づき、自分自身が輝ける場所が必ずある
bar_toumei-9417503・友達に対して反対意見を言っても友情にヒビが入る事はなく自分の考えを持てる

これだけ聞く限りではなんと素晴らしい環境ではないでしょうか!!!!今問題なっているいじめやいじりなどもほとんどなさそうですね。

また学校の先生の雰囲気は
bar_toumei-9417503・理不尽に怒る先生もいるけど、しつけ担当として生徒から一定の距離を置かれている
bar_toumei-9417503・その教科が好きになるくらい面白い授業をやってくれる
bar_toumei-9417503・生徒を子供扱いせず、信念を持って自分の教科のポリシーや社会のこと、教養的なことを話してくれる

繰り返します!素晴らしい環境ですね。ただ問題なのは勉強面のようで特に数学は使っているテキストの難しさ、さらには授業のスピードの速さに対して大変だと感じている卒業生、在校生は多くいました。

次は第二部の東葛飾高校今昔物語です。
今チームと昔チームに分かれ、新旧の卒業生、在校生を交えてオンラインのパネルディスカッションをしました。昔チームにはなんとクセジュ代表の佐々木多門先生も参戦。今昔物語パートの司会であることを忘れるくらい熱く語ってくれました。

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■(お題)東葛の一番良かったところは何か?

bar_toumei-9417503 昔チームは圧倒的に自由という言葉です。当時は授業に参加せず友達と食事に行ってもそこまでお咎めなしのようでした。ただ自由を謳歌しつつやるときはやるというメリハリはあったようでそこは当時の東葛生のプライドだったようです。bar_toumei-9417503 「自由を謳歌しすぎて多少の後ろめたさを持っている生徒ほどいざやるときは集中してやる!」という感じでしょうか。bar_toumei-9417503 しかしながら今チームからはそこまでの自由はあまり感じられず、周りの友人や部活、学校行事など、とにかく学校に行けば楽しい時間が過ごせるといったところを良さと感じているようです。
bar_toumei-9417503 今チームは昔はあれだけ自由だったのに大学進学実績がものすごく高かったことを不思議がっていました。特に1990年~1995年までの東葛飾高校の進学実績は素晴らしく生徒一人ひとりが高い目標をもって、自律して学んでいたのでしょう。
この頃は早稲田に合格しても浪人するという生徒がいたそうですが、今は全く考えられないそうです。

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このような実績はだんだん薄れていく中で今チームの現在の東葛飾高校のお話を聞いていると学校側の焦り、とりわけ千葉県の教育委員会の焦りも感じられました。

ただそれでも合唱祭などの伝統的なイベントは盛り上がるようで今チーム、昔チームが一体となって東葛独自のイベントの楽しさを皆熱く語り、宴もたけなわになってきたところで時間切れ。
まだまだしゃべり足りなそうな雰囲気の中強制終了(笑)。

第三部では豊富な学校情報と分析力を誇る、クセジュでは超ベテランの菊地先生からの総括です。

県立船橋高校と進学実績で大きく水をあけられているお話、市立稲毛中が中等教育学校になる、つまり完全6年間一貫校になり、高校からの募集を停止するというお話、それを受けて東葛飾も中等教育学校になるのか、それともならないのかという予想もしました。

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以前東葛飾高校の先生とお話しする機会があり、その際に完全に生徒に任せるという自由型からある程度の管理もとりいれていく管理型も取り入れ、その両輪でいくというお話がとても印象的でした。今現在まさにそうなっている感じがします。

その背景は
bar_toumei-9417503● 本来東葛飾に高校から入ってくる優秀な層が中学受験を経て国立、私立の学校に進学する
bar_toumei-9417503● 週休二日制になりカリキュラムが厳しくなる
bar_toumei-9417503● 千葉県から進学指導重点校にノミネートされる
bar_toumei-9417503● 東葛飾中が併設されて中高一貫教育重点校に格上げされるbar_toumei-9417503という4つのポイントがありそうです。

私としては自由を散々謳歌する以上、自分の事はしっかりと自分でやらなければならないという自制心や自律心を強く持とうという風潮がはびこっていて、友達と接していく中でそれに気付かされるという東葛の伝統的な雰囲気はいつまでもあり続けてほしいと思います。
以上そもそも研究会の報告でした!

参加された保護者様の声(一部抜粋)space-3014206今昔で環境比較があったので、漠然と持っていた東葛のイメージ(昔の印象)でない今の東葛の様子を知ることができて良かったです。
子どもも進路の参考に直接聞けたら良かったと思いました。
space-3014206◎ 子どもに東葛があっているかどうかの確認が出来ました。良い面もあまり良くない面もざっくばらんに話して下さり大変参考になりました。ありがとうございました。space-3014206◎ クセジュらしいユニークなアプローチの学校紹介で面白かったです。良いところだけではなくややネガティブともいえる情報もあったのが良いと思いました。
親としてはいろいろな面で魅力を感じる学校ですが、「何かとプレゼンさせる」というスタイルやどんどん先取りで勉強していくのは息子には向かないかもしれません。
space-3014206◎ 東葛の変遷を、実際に通った方々の体験からうかがい知ることができて良かったです。space-3014206今昔の先生方が楽しそうにお話されていて、こちらも楽しく聞くことが出来ました。利発的な子が多い印象を受けました。参加して良かったです。貴重なお話をどうもありがとうございました。space-3014206◎ 東葛中高の事がよくわかり、先生方も母校を誇りに思っていることが感じられ、素敵な学校なんだなと思いました。募集人数80人は狭き門ですね。space-3014206◎ 東葛中、高の授業内容等、詳しく知ることができ、有意義でした。高校に関しては他の地方公立のいわゆるナンバースクールと同様に、自由な雰囲気・校風で魅力的ですが、①中学までの教育目標やカリキュラムと一貫性があるのか、②東葛中から入った生徒の6年間トータルの満足度などが気になりました。space-3014206◎ 取材が難しい中で、先生方や在校生のリアルなお話をお聞きでき、参考になりました。環境の中で子ども自身がどのような目的意識、姿勢で学校生活を送るかが大事かと感じました。ありがとうございました。space-3014206◎ 今日のお話を聞いて、今の東葛高校も、程度こそ違いますが、良くも悪くも自由、と言われていた昔の頃と変わらずの校風なのかなと感じました。
東葛中から東葛高校に上がった時のギャップが気になりました。このあたり、東葛中から上がった時のギャップを、東葛中から入学した生徒自身はどう感じるのか本音を聞ける機会があったら良いなと思います。

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○ 第19回目の独り言 2023-11/11
 朝の寒さがだんだん厳しくなってきました。さすがに11月も中旬に差し掛かると寒くなりますね。

この時期になると毎年のことではありますが塾には受験学年の生徒たちがたくさん自習に来ています。教科の質問が大半を占めますが中には
bar_toumei-9417503〇 面接の練習をしてほしい
bar_toumei-9417503〇 作文対策をお願いします

といった相談もあります。今回は国語科の柳通先生のほうから実際に出題された作文の課題とその背景について語ってもらいます。

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クセジュ中学受験コースで国語を担当している柳通です。まずは次の作文のお題をご覧ください。

 日本に住む小学校六年生の京美さんには、外国に住む同じ年の友人、エレーナさんがいます。そのエレーナさんから京美さんにあてた手紙の中で「京美、あなたが美しいと思う日本語は何ですか。教えてほしい。」という文章がありました。
そこで、あなたが美しいと思う日本語について、外国の人に、その日本語がなぜ美しいと思うのか、そう思う理由を説明する文章を書きなさい。
bar_toumei-9417503【制限時間:20分】【字数:361字以上450字以内】
(2016年度京都府立中適性検査より)
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最近の入試問題では、中学、高校を問わず、国語の試験では文章を読んで答えるということのみならず、作文やリスニングを課し、尚且つ意見を自由に書かせる問題を出す学校が増えて来ています。

それはいったいなぜなのか!?ズバリ、コミュニケーション能力や問題発見能力といった力も国語力の一環として試されるようになったためです。

「リスニングって言っても、日本語なんだし、聞いていればいいだけで簡単でしょ。」と思う人もいると思いますが、3~5分と意外に長い会話文や意見文などについて、内容を整理しながら聞き、メモを取ることはなかなか容易ではありません。(音声の速度的に全文書き写すのはほぼ不可能です。)

また、上の作文の問題のように「あなたが美しいと思う日本語について外国の人に理由もふくめて説明しなさい」といきなり言われても、普段からそういったことを考えた経験がないとなかなか難しいですよね。

小学生の中には非常にまっすぐな気性の子もたくさんいて、作文課題で「ボランティア活動」や「児童会や町内会の仕事」などというテーマが出ると「実際にやったことがないから書けない!」なんてパニックになる子も時々います。(もちろん、極端な話、嘘でも良いと思うのですが、そもそも想像することもできないということが多くあります。)

一見、国語力とは関係なさそうなことのように思われますが、普段から色々なニュースを見たり、様々な体験をしたり、色々な人の体験談を聞いたりすることが、リスニング力や作文力をつけるための非常に大事な種まきとなります。

実際に体験に行くのは大変という時は、子どもたちが好きなアニメやゲーム、スポーツなどの話題についてお父さんお母さんが掘り下げて分析し、家族で議論してみるのもおすすめです。

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 国語科柳通からの入試問題紹介『作文編』でした。お話の中にあったように『子供が様々な体験を通してそれらを抽象化できる能力』はあらゆる形で問われています。その代表的なものが自由作文です。
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この力を養っていくために必要なこと。それはバランスの取れたインプットです。
昨今子供を幼少期から先取で計算や漢字、読み書きを学習させるご家庭が増えています。それ自体は悪いことではありません。

ただ目で見て書いて覚えるという偏ったインプットばかりの環境に身を置くとアウトプット、つまり思考と行動も偏ったものになります。独自の発想力や着眼点はなかなか身に付きません。
解剖学者の養老孟司さんを中心にこの説を唱える学者は増えてきています。

小学生までの間は机上の勉強だけではなくフィールドワークをたくさんさせよう!

というスローガンは以前から言われていますが、その根拠はバランスの取れたインプット、つまり『目で見て、耳で聞いて、触れてみて、においをかいでみて・・・』といった五感をフルに活用したインプットができる環境にできるだけ身を置くことによって肥沃なアウトプットにつながるのです。
独自の発想力、創造力はバランスの取れたインプットとアウトプットのたまものだといえます。

読み書きや計算の練習も技術として大切ですが、『もっと大切なものは何か?』、『激変する社会をたくましく生きていく上で必要な力は何か?』を学校側も徐々に認識しつつこのような問題を出題し始めているのではないでしょうか。

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○ 第18回目の独り言 2023-11/4
~ 直前期に受かりやすい生徒の特徴&不合格になりやすい生徒の特徴
11月だというのに夏日がちらほら。バイク乗りの私にとっては最高の天候が続きますが、温暖化の影響もあるのか異常気象が続きますね。

さて、受験学年の生徒たちは今一番苦しんでいる時期ではないでしょうか。合格できるかどうかの不安、さらにはなかなか数字に表れないことから来る焦りなど。
周りも相当勉強していますので相対的な数値である偏差値はなかなか上がりませんよね。

今回は『受験直前期の様子から見る受かりやすい生徒、落ちやすい生徒』についてのお話を少ししたいと思います。

【入試本番に受かりやすい生徒と落ちやすい生徒】

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この座標の特徴は縦軸が視野の広さ、難しい言い方をするとメタ認知力です。これが活性化しているのか、それとも埋没しているのかが大きな鍵になります。メタ認知力とは

『自分自身を一段高い視点から見ることが出来、その結果今自分に何が足りていて、何が足りていないのかを判断する力』

と定義しましょう。この視野の広さすなわちメタ認知力が高ければ入試でうまくいく確率がとても高まります。
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① 慎重タイプ受かりやすい
このタイプの生徒は私の経験上入試でまず落ちないと断言します。その根拠は『もしかしたらまだ◎◎かもしれない』という気持ちで常に勉強しているからです。
例えば『この前やった問題、もしかしたら解き方を忘れているかもしれない』と思ってすぐに解き直しをする。多くの場合杞憂に終わるのですが、常にそういう視点で勉強しているので学力はより完成に近づきます。
また今この瞬間の自分を常に客観視できているので、直前期の先生とのミーティング(作戦会議)では非常に建設的なお話ができるのが特徴です。

② ポジティブタイプ受かりやすい
メタ認知が活性化していてかつ常にポジティブに捉える理想的なタイプです。直前期でも勉強そのものを楽しんでいる姿勢が見られます。
このタイプの生徒はまわりにも良い影響を与えてくれるので、我々以上に直前期に落ち込んでいる生徒を励ましてくれたりもします。
勉強を楽しむ姿勢が備わっているので、生涯学び続ける姿勢が自然に根付いていくのも特徴です。

③ 楽観視タイプ不合格になりやすい
メタ認知力が埋没していますがとにかく常に明るく前向きなので、先生たちも場合によってはうまくいくと勘違いしがちなタイプです。
『先生、絶対受かりますよ。期待していてください!』という台詞もよく耳にします。見ていて清々しいのですが、学習の内容を掘り下げてみると『過去問ばっかりやっている』『合格最低ラインを超えたら先生にアピールしに来る』『間違っているのに○をつける』『これくらいで大丈夫という妥協ラインが低い』といった特徴が見られます。
自己採点の点数と実際の点数に差が見られるのも特徴です。
今この瞬間自分に何が足りていないのかを把握することができない、または把握しようとしないといった状態です。勢いで勉強してきたのである程度の学力はありますが、県立トップ校のような緻密な学習が必要な入試では不合格になるパターンが多いです。

④ 視野狭窄タイプ不合格になりやすい
メタ認知力が埋没して、自分に対する自身を失っている状態です。特に自分の欠点いわゆる苦手教科にばかり意識が向いています。
ただ苦手教科という曖昧な捉え方しかできていない場合が多く、例えば数学が苦手な場合に『どの分野が苦手なのか具体的に言ってみて?』という問いかけに対して『関数』といった抽象的な答えが返ってくる場合が圧倒的に多いです。
この状態になると不安というよりも焦りから全体像がますます見えなくなっており、受験直前期には苦手教科ばかり勉強して、結果としてそこまで苦手ではない教科、得意な教科で失敗するというパターンに陥ることも頻繁にあります。

今回の4つの分類は30年クセジュで受験指導をしてきた私の個人的な見解です。
全てが当てはまるとは限りませんし、自分のお子様が『④のタイプだ、どうしよう!』と悲観的になる必要はありません。
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鍵になるのはメタ認知力。人間が本来持っている知能の1つなのですが、残念ながら周りの環境によって埋没することもあります。
その一番の要因になっているのは親や先生です。子供自身が今自分に何が足りていて、何が足りていないのかを考える暇を与えずに親や先生が先回りして指示する。このような環境下に身を置けば当然ながらメタ認知力は埋没してしまうでしょう。
自分で考える、自分で選ぶ、自分自身を分析してみる機会はメタ認知力の活性化においてとても重要です。塾も定期テスト対策と銘打って手取り足取り指導することは結果として子供たちのメタ認知力を埋没させてしまうかもしれません。

まわりの大人の心構え1つで目の前の子供たちのメタ認知力が埋没するのか、活性化するのかが決まるといっても言い過ぎではありません。
我々大人はそこを意識しながら子供たちと接して行くべきだと強く感じる今日この頃でした。bar_toumei-9417503

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○ 第17回目の独り言 2023-10/28
面白い中学入試問題特集 ④
連載で続けている『面白い入試問題研究』。今回は音楽と数学の魅力を伝え続けている算数担当の岡先生に紹介してもらいます。
岡先生は最近保護者向けの『ちょっとライトな教養講座』を担当したり、数学を教養として幅広く伝えるための活動に行ってくれています。
今回も算数や数学の美しさやつながりを意識した問題ですね。ぜひ方の力を抜いて考えてください。

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○ 正しい発想の仕方とは?
bar_toumei-9417503 突然ですが、次の問題を考えてください。
下の2つの三角形について、角あと角いをたすと何度になりますか?

図は正確なので、分度器は使わないでください。制限時間は5分です。
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いかがでしょうか?
これは、中学入試だけでなく、大学入試でも出題される有名問題なので、もしかしたらご存じの方もいらっしゃるかもしれません。解答解説をいきなり読むと「なんでそんなことをするの?」と疑問に思われるでしょう。この問題には、どうしてそう考えるのか、という理由があるのです。
bar_toumei-9417503 試しに、三角形を切り取って、角あと角いをくっつけてみます。うーん、ちょっと分からないですね。ここでは、辺の長さが与えられているので、角度ではなく長さから攻めるのが正しいです。2つの三角形の辺の長さは、5cmと9cm、4cmと14cm。じっと眺めると何か気がつきませんか? そう、5+4=9、5+9=14 という和の関係になっています。これが分かればもう一歩です。与えられた2つの三角形は直角三角形。長さ5cmが2回登場するので、角あの三角形を2個用意して辺をつなぐと、次の長方形が見えてくると思います。

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角あと角うの和は90度(直角三角形の2鋭角です)なので、中央に現れた三角形は直角二等辺三角形となります。与えられた2つの直角三角形の斜辺で作られた三角形です。よって、上図の角えは45度。あといの和は135度と分かります。bar_toumei-9417503 「そんなの思いつかない!」とおっしゃるかも知れません。でも、 慣れてくると、「辺の長さから角度を求めるには、正三角形か直角二等辺三角形をつくるしかない」ということが経験で分かります。今回は直角二等辺三角形のパターンです。5cmが2回登場することで、角あの三角形を2個使うと分かれば、登場するのは二等辺三角形。ここまで気がつければ、あとは難しくはありません。

実は、この「辺の長さで角をつくる」という思考法を発展させたものが、高校数学で学ぶ「三角比」なのです。三角比を使うと、この問題はもっと自然に解けるのですが、算数で解く場合は少し工夫が必要となります。しかし、発想の原点はまったく同じで、「長さを組み合わせて、角度の分かる三角形をつくる」ということに変わりはないのです。

算数や数学には「ひらめき」や「センス」が必要と思われる方はとても多いですが、入試レベルであれば、そのような問題はごく一部です。作問者が仕掛けたヒントを活かし、自らの経験を基に「正しい発想」ができれば、必ず問題は解けます。bar_toumei-9417503 試行錯誤しながら考える、ということはもちろん大切ですが、このような「問題を読解して、自然な発想で解く」ということこそ、算数・数学の学習の方法として最も重要なポイントとなるのです。今後、問題を解く際に、この「正しい発想」を意識していただければ、もっと算数・数学が面白くなるでしょう。

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私も理系出身ですが数学的なひらめきが自分にはないと思っている時期が長くありました。とはいえ一度問題にふれることによって得られる経験がひらめきの原動力であることが分かって以降そこまで数学にコンプレックスを持つことはなくなりました。

今回も長さ14cmと9cm、5cmの関係、さらには9cmと5cmと4cmの関係がそれぞれ和の関係になっていることから長方形の中で考えるというファーストステップのひらめきがクリアーできるかどうかがポイントになっていますね。

こういう問題に触れることによって得られる経験が数学の問題が解けるようになるというだけでなく、人生の中の色々な場面で生きてくるかもしれません。
解けたら楽しいけど解けなかったらつまらないという括りで考えずに算数や数学の問題を子供たちだけでなく親御さんにも楽しんでもいたいです。これからも学びの面白さを様々な角度から伝えていきます。
よろしくお願いします。

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○ 第16回目の独り言 2023-10/21
面白い中学入試問題特集 ③

 入試問題紹介シリーズ第三弾。今回は理系の問題をご紹介します。
クセジュ理系責任者の池村先生からのオリジナルの問題です。理系が苦手な方もぜひぜひ一緒に考えてみてください。

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○ ほしい問題が見つからない! そんなときは…
子どもたちにこんな力をつけてもらいたい、でもちょうどよい問題がない─。
授業を担当する者であれば誰もが遭遇する状況ではないでしょうか。そんなとき私たちクセジュ講師は、自身の脳トレも兼ねて問題作成にいそしみます。

以下の問題は私の最新作(理科)です。
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少し手を動かしてみると気が付くと思いますが、この問いはそうすんなりと攻略できるわけではありません。試しに私がオンラインで教えている 中高一貫コース の生徒さんたちに考えてもらったところ、即時正解できた人はいませんでした。彼らは皆素晴らしく思考力があるにもかかわらずです。

この問題を難しくしているポイントは何でしょうか。これが私の最大の狙いなのですが、「横1縦2の割合で進む光」を、いかに工夫して「横2縦1の割合で進む光」に変換できるか、というところです。

普通に鏡を設置すると、光が進む縦横の比は変わりません。また、単純にガラスを設置したところで、進むラインはずらすことができても、進む方角はそのままです。ではどうしたらよいのでしょうか? 下に正答例を載せておきますので後ほどご確認下さい。

★この問題の正答例は ▶︎ コチラ
( ※ 突破口は「鏡を置く角度」または「ガラスに入った光を向かい合う面ではなく、隣の面から出すこと」などの工夫です )

ところで、クセジュの授業では生徒の皆さんが 6つのチカラ を身につけられるよう意識しながら指導をしています。理科の単元において、光の反射と屈折の「原理原則を理解」しているのはもちろんのこと、「それらを組み合わせて使う」ということ。

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そして「設定条件や決まりを正確に読解・把握」し、「試行錯誤しながら頭をフル回転」させること。最終的には「独自の着眼点」をもとに自分なりの解答を作成できれば最高だなと思います。

入試問題もよいですが、欲張って1つの問題に色んな要素を詰め込むのが好きな私はこのようなことを考えてお題を授業の場へ持っていき、生徒さんたちと楽しみながら授業をおこなっています。

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 池村先生からの愛情がたっぷり注がれた問題でした。
池村先生からのオリジナル問題に対して生徒たちはいつも楽しそうに問題に取り組んでいます。今回の問題は定石通りの考え方ではなく時には発想の転換が必要であることがひしひしと伝わりましたね。
算数や数学の問題では答えは間違っているけど生徒たちの発想が素晴らしい場面によく目にします。そういう機会をクセジュの先生たちはチャンスととらえ、彼らの発想力や独自の着眼点を磨くきっかけにしています。
こういう問題はこれからもどんどん紹介していきますのでぜひ楽しんでください!bar_toumei-9417503

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○ 第15回目の独り言 2023-10/14
面白い中学入試問題特集 ②

 みなさんこんにちは。前回から面白い入試問題を紹介する企画を始めました。
今回は中学受験コースで社会を担当するクセジュ歴28年の宮崎先生からの紹介です。ぜひお楽しみください。

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社会担当の宮崎です。今回紹介するのは中学入試ではなく、高校入試の問題です。
都内の“超”進学校と言われるあの学校で出題された問題です。
6年生になると中学校でいう所の「公民」の勉強が始まります。その中で選挙について勉強をします。この選挙に関する知識を参考にすると解けるのではないかと思います。
では、さっそく問題を見てみましょう。

【問題】
生徒会長の選挙にP君・Q君・R君の3名が立候補しました。800名の生徒がそれぞれ1名記名投票をした結果、P君が300票、Q君が270票、R君が230票を獲得し、P君が当選しました。このとき、3人の立候補者に対する生徒の支持は表のようになっていました。このとき、P君ではなく、Q君またはR君が選ばれるような選挙法・選考法があれば、その方法について具体的結果を示しつつ説明しなさい。

好ましい順番 人数
1位 2位 3位
60
R Q 240
Q R 70
Q 200
R Q 80
R Q 150

問題に書かれている通り、1位として投票された数が一番多い人=一番支持されている人はP君です。
ですから、“普通に”考えれば生徒会長はP君となります。
では、本当にQ君やましてやR君が生徒会長になる選挙法・選抜法があるのでしょうか…

実は、ちゃんとあるんです。
では、その方法について考えてみましょう。
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【Q君が生徒会長になるための選挙法・選抜法】
ポイントは「過半数を超えている候補者が1人もいない」ところに着目することです。
一番支持を得ているP君も1位で投票してくれた人数の合計は300名です。
学年全体で800名の生徒がいるので支持率は約38%
ここで、過半数の票を得た人がいない場合に、上位2名による「決選投票」を実施することにしてみましょう。
今回は支持数1位のP君と支持数2位のQ君の決選投票となります。
ここで勝敗のカギを握るのがR君を1位で投票した人たちです。
表を見るとR君を1位で投票した人たちの中で、2位にP君を書いている人が80名、Q君を書いている人が150名となります。
つまり、決選投票をした場合に得られる票数は、P君が30080380票となります。
一方で、Q君は270150420票となり、決選投票でQ君が当選します。

【R君が生徒会長の鳴るための選挙法・選抜法】
ポイントは「立候補者に1位から3位までの順位をつけている」ところに着目することです。
ちょっと強引ですが、この順位投票に「ポイント制」を導入してみましょう。
1位を書いてもらったら3ポイント、2位なら2ポイント、3位なら1ポイントという形で。ぞれぞれの候補者の「ポイント」を表を参考に計算してみると…

P君 1位 300人×3ポイント=900ポイント
   2位 150人×2ポイント=300ポイント
   3位 350人×1ポイント=350ポイント
   合計 1550ポイント

Q君 1位 270人×3ポイント=810ポイント
   2位 210人×2ポイント=420ポイント
   3位 320人×1ポイント=320ポイント
   合計 1550ポイント

R君 1位 230人×3ポイント=690ポイント
   2位 440人×2ポイント=880ポイント
   3位 130人×1ポイント=130ポイント
   合計 1700ポイント

何と!この方法だと合計ポイントが1700ポイントのR君が当選します。

「何を重視するか」、今回で言えば「一番支持されている人」なのか、「より多くの人が“比較的支持”する人」なのか、はたまた「一番嫌われていない人」なのかによって、結果が大きく変わる、という問題でした。
こんな風に、1つの事象を様々な視点で考え、結果を検証するという力は、教科に関係なく必要なものではないかと思います。
まさか、「暗記教科」と多くの人が思っている社会の入試問題でその力を問うなんて、多くの受験生がびっくりしたのではないでしょうか。
でも、クセジュに通う子どもたちは、このような問題を「面白い!」と思って考えてくれると嬉しいなと思います。
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さすが西日暮里の駅前にある超難関校の問題ですね。とても面白い問題です。普段から身の周りのことに対して脅威関心があれば小学生でも解ける問題だと思います。今の選挙の仕組み、特に国民の代表を決める衆議院議員選挙は

小選挙区制
比例代表制
一票の重さ
惜敗率

といった言葉がよく聞かれます。ただ入試に出るかもしれないからといって1つ1つの言葉を杓子定規のように覚えるのではなく一番重要なポイントを押さえることが大切です。

それはつまり選挙に民意(国民の考え)をどれだけ反映させられるかです。300票で一位になったとしても2位の270票を無駄にしない選挙法が試行錯誤され今に至っています。

それでも一票の重さが選挙区によって異なるという問題が現在もありますよね。そこで出て来る言葉が定数削減だったりするわけです。

民主主義である日本の政治の最も重要な選挙。早い時期から関心を持ってもらうような家庭環境が理想なのではないでしょうか。bar_toumei-9417503

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○ 第14回目の独り言 2023-10/7
面白い中学入試問題特集

 皆さんこんにちは。朝はだいぶ寒くなってきましたね。先日会社にバイクで通勤したときにあまりにも寒すぎて法定速度を下回る速度で走行してしまいました。なかなか服装選びが難しい今日この頃です。

さて、今回から少し視点を変えて面白い中学入試問題を特集していきます。私以外の先生も担当していきますのでよろしくお願いします。

今回の問題はこちら !!!!!
【問題】
コンビニでは下の図のように同じ会社が特定の地域に集中して出店する方法をとることが多いです。
この出店方法は会社にとってどのような良い点があるでしょうか。また一方でどのような問題があるでしょうか( 西大和学園中学 入試問題より)231006a2-2290740

なかなか面白い問題ですね。ここ数十年の間に入試問題も大きく変化しております。
今から約40年前の私の頃と比べて、覚えたことをアウトプットさせるよりも考えさせる問題が確実に増えています。

コンビニはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどが有名ですが、確かにすぐ近くに同じコンビニがある光景をよく目にします。
柏駅の西口にもちょうどはす向かいにファミリーマートがありますよね。私の記憶では同時にオープンしたような気がします。しかもオーナーが一緒という説もあります。

さらに一歩路地に入った商店街通りにもファミリーマートがあります。柏駅西口はまさにファミリーマートだらけですね。
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この問題のポイントは出店計画の中で重要な『いかにして顧客を集めるのか』にそった戦略の1つです。難しい言葉をつかうとドミナント戦略と言ったりもします。
さすがに子供たちにドミナント戦略を知っているかどうかを問う問題ではありません。

偏ったインプットは偏ったアウトプットに繋がるという言葉を解剖学者の養老孟司さんがよく講演会でお話しされています。
小学生の時期は机に向かってただ教科書や問題集を解く勉強だけでは偏ってしまうということです。

○ 親と一緒に買い物に行く
space-3014206○ 日本の古くから伝わる慣習に一緒にふれる
space-3014206○ 眼で見て、手で触れて、匂いを嗅ぐと言った五感をフルに活用できる場を積極的に作る

この3つのポイントが自然に組み込まれている家庭環境が強いと言うことです。
慶応の入試問題でも配膳の仕方、日本の祝日を全て答えさせる問題など知識だけでなく体で感じ取っているかどうかまでを尋ねる問題もあります。

今回のコンビニ問題は『何でこんなに近くに同じコンビニがあるの?』といった疑問をもてるような視野、知的関心が子供に自然に備わっているかどうかがとても重要なのです。
これは親御さん自身がそういうものに関心があるかどうかにかかっているといっても過言ではないかもしれません。

さて解答はズバリ
〔良い点〕
○ 顧客を独占できるspace-3014206 確かにコンビニは期間限定の商品、そのコンビニにしか売っていない商品を特に求めていなければどのコンビニでも同じという部分もありますね。

また、よくセブンイレブンのマークがついたトラックが駐車場に止まって、中から緑色のセブンイレブンの作業着を着たスタッフがかごに入った商品をカートに載せて店内に入ってくる光景を目にすると思います。つまり同じコンビニが特定の地域に集中してあると

○ 配送効率が上がる
space-3014206というメリットもあります。この2点のどちらかが書けていれば良いのではないでしょうか。
一方で悪い点を紹介します。

〔問題点〕
○ 同じ会社内で顧客の奪い合いが起きてしまう
space-3014206これは飛ぶ鳥を落とす勢いで出店しまくった『いきなりステーキ』が凋落してしまった原因でもあります。
難しい言葉を使うとカニバリゼーション(顧客の食い合い)と言ったりもします。231006a5-3533669

難しい専門用語を知らなくても普段から『なぜ?』という疑問を持つことで解答はある程度イメージできるでしょう。例えばスーパーに行ったときに果物は野菜のすぐ近くにある、野菜はスーパーの入り口近くにあるということは普段買い物にいく親御さんにとっては当たり前かもしれません。
それでも『なぜ?』とおもって親自身が疑問をもち、その疑問を子供に自然に投げかけられる家庭環境であるならば今回紹介したような問題に対して苦にすることなく取り組めるようになるでしょう。

普段から疑問を持つことを大事にする指導はクセジュのコンセプトでもあります。
今回のような問題が増えることでクセジュの生徒たちの活躍の場も増えてくると確信しています!bar_toumei-9417503

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○ 第13回目の独り言 2023-9/30
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 残暑が厳しいですね。もう10月になろうとしている時期、そして中秋の名月を涼しく味わえる時期にもかかわらず、いまだ「夏日を記録した!」というニュースをよく耳にします。
年々暑さに拍車がかかっているような気がするのは私だけでしょうか。

さて、中学受験指導で一番ポイントになるのはやはり算数ですね。算数で躓いてしまい、受験するのをやめたという人も結構いるのではないでしょうか。
その結果算数が数学に変わっても苦手意識は増長して、最終的に大学進学は数学を回避して文系大学に進学というパターンもあるかもしれません。
一方でもし受験をせずにただ算数にふれるだけならばそこまで嫌いになる事はないかもしれません。
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その理由はどこにあるのでしょう。図形の問題などは工夫して考えることが多く、その場で解法のイメージはわかなかったけど解説を聞いたり、答えを見て感動するということは頻繁にあります。
しかしながら◎◎算といったいわゆる代数分野は、仮に工夫があったとしてもいざ問題を目の前にするとどういう工夫をすれば良いのか、そのイメージがわきづらいところがあります。
特に教えていて一番歯がゆいのは

算数だから文字が使えない。よって○や□といった記号を使って式を作るとき

です。結局は方程式の考えですね。「方程式もどき」とでも読んでおきましょう。
このもどきが、答えを出すための式を作る際に大きな障壁になっています。私としては

「“もどき”を使ってしか解けない問題をわざわざ出す必要はあるのか?」space-3014206「文字が使える数学を学習するときにしっかりと学べば良いのではないか」

とさえ思うこともあります。
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クセジュにまだ中学受験コースがなかった頃のお話です。ある一人の中学生の少年がいました。
彼は名だたる名門中学の受験に失敗してしまい、いやいやながら近所の公立中学にかようことになり、高校受験でリベンジするためにクセジュの門をくぐってきてくれました。

お父さん、お母さんどちらも熱心で、教育熱がとても高かったです。彼はとにかく数学はよくできました。しかしながら代数分野の方程式で「隠れ躓(つまづ)き」に陥っていたのです。

「隠れ躓き?」あまり耳にしない言葉ですね。それは当たり前です。私が勝手に作った言葉だからです。ここで定義するとしたら

「点数にはあらわれないけど、よくよく掘り下げていくと根本が全く分かっていない状態」

がふさわしいでしょう。つまり式を立てることができないけど答えは勝手に出てくるのです。
なぜか方程式の計算はできるのですが、難しい方程式の文章題になると全く方程式を立てずに答えを出します。
その結果答えは○、プロセスの部分は説明不十分で×になることが多く、親御さんからご相談(時にはクレームも)をうけることもしばしば。

彼は国語をかなり苦手にしていたのでクセジュの「言語としての数学【方程式】」というコンセプトがなかなか頭に入ってこなかったようです。
文章題は中学受験でも相当訓練してきたようでテクニカルな解法、いわゆるもどきで素早く答えを出します。ただ方程式で解く問題というように解法が限定された時、途端に鉛筆が動かなくなるのです。

クセジュは方程式の文章題は日本語を数学語に翻訳するというイメージで教えています。特に国語が苦手な彼にとってはなかなかの関門。
さらに中学受験で相当テクニックを浸透させるために訓練を受けてきた彼にとって、その習慣を打ち砕くにはかなりの年月がかかりました。

結局中3になる前に彼の隠れ躓きは解消され、中学受験で辛酸をなめた学校以上の高校に進学することになりました。(彼はもう何歳になっているのだろう?おそらく家庭を持っていてもおかしくない位の年齢かな?・・・・・・・・)
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算数では数学もどき方程式もどきの解法で問題を解くことが多々あります。このもどきの部分が浸透して本質をさっぱり理解していないと中学校に入ってから躓く場合もあります。
そうなると「算数は得意だったはずなのに苦手になってきた」という気持ちを抱く人も出てくるかもしれません。

そうならないようにするためにもクセジュでは
space-3014206もどきもどき本質本質
space-3014206という具合に分けて教えていきます。ちょうど多くの人が苦手にしている割合や比のところでも“もどき”がたくさん出てきます。
逆に比の概念、割合の概念の重要ポイントは割り算にあるということが理解でき、テクニックとしてもどきを習得すれば、中学に入ってからはスムーズに方程式もどきの“もどき”の部分がとれ、数学が大きな武器になるくらい得意になってくれると思います。
これこそが中学受験指導におけるクセジュのこだわりなのです。bar_toumei-9417503

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○ 第12回目の独り言 2023-9/23
space-3014206良い学校の条件とは ③

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良い学校の条件とは何かを私なりに考えてきました。

① 刺激を受ける仲間に囲まれている
② 学校に様々な選択肢があっていくことが楽しく感じられる

① は歴史と伝統のある超難関校によく見られる傾向です。
先生たちよりも生徒たちがあらゆる面で自然とイニシアティブを握っています。
以前お話に挙がった灘はその典型例だと思います。

② はとにかく学校全体が生徒の個性を尊重し、あらゆるタイプの生徒たちが楽しんで学校生活を送れるような工夫に尽力している学校です。
前回のブログで紹介した土浦日大中等教育学校が良い例でしょう。

では最後に挙げる3つ目の条件とは何か? 以前東京の足立区にある足立学園を訪問させていただいた時のお話です。
授業中の様子を見て回っていたところ、若い先生が廊下で生徒を説教していました。それだけ見るとどこの学校でも見られる光景ですがその説教の中身に愛情を感じました。space-3014206『◎◎君の持っている力はこんなものじゃないだろう。自分で気づいていないだけだ。先生たちはそこに気づいてもらうためにこの学校にいるんだよ!』space-3014206その先生は確か若い先生だった気がします。その後授業中の様子を見て回っても様々な年齢層の先生たちが熱量を込めて生徒指導や授業に全力を注いでいました。
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当時の校長先生が案内してくれたのですが、休み時間に生徒に積極的に話しかけていたのも印象的です。
中でも驚いたのが校長先生という立場にありながらもほとんどの生徒の名前を憶えていてspace-3014206『◎◎君、この前の課題とても素晴らしくて●●先生がものすごく誉めてたよ!』space-3014206といった言葉まで投げかけていました。この学校は偏差値的にはそこまで高くはなく、いわゆる中堅校にカテゴライズされます。
ただこの校長先生が就任している時に日本最難関の東京大学理科三類に現役で合格者を出しています。その子は中2まではごく普通の子で入学時もごく普通の成績だったそうです。
しかしながら中2の終わりくらいの時期に理科の先生からspace-3014206『〇〇君の理科のセンス特に発想力が素晴らしい。他の教科はいかがでしょうか?』space-3014206という質問があったそうです。その時から発想力のすばらしさを他の教科の先生も意識するようになり、ピグマリオン効果も発揮されめきめき力をつけ、最終的に超難関レベルをクリアーしたのです。
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学校や塾においても先生は仕事柄成績や過去の授業でのやり取りなどで子供の能力を制限してしまう傾向にあります。例えば模試の成績などがその典型例です。模試の成績といっても1カ月前の姿であり、今この瞬間の生徒の現状は反映されていません。こういったバイアスがかかった状態でつい生徒を見てしまいます。
ピグマリオン効果とはまさにその逆のことで一切の制約やバイアスを外して、今この瞬間、ありのままの姿をみることで子供の自己肯定感が大きく高まる接し方のことです。

私自身我孫子教室の責任者をしていたころ、高校受験直前期、中3のミーティングで模試の結果はあくまで過去の姿だからそれを軸に生徒指導を細かく決めていくのをやめて、今この瞬間、生徒の様子を軸にスパートをかけようと伝え、その通りの指導を心掛けました。
その結果公立最難関高の東葛飾高校に当初の予想を上回る結果が出ました。

入試が終わった後に東葛飾高校に合格したメンバーの模試の成績を整理していると恐ろしいことに気づきます。なんと合格した生徒のうち2名が偏差値60を下回っているのです。もし成績を事前に知っていたらspace-3014206『合格は厳しいだろうな。でも本人がどうしても行きたがっているから最後まで支えていこう!』space-3014206という気持ちでラストスパートにかかわっていたともいます。おそらくその気持ちがどこかで子どもたちに伝わってピグマリオン効果とは真逆になっていたでしょうね。230921a3-2477850

先ほど例に挙げた足立学園も、過去の成績や先生と生徒のやり取りに引きずられることなく今をしっかりとみてくれる指導を心掛けていると感じました。つまり先生たちの熱量が非常に高い学校だったということができます。

熱量が高いといっても全員が松岡修造さんみたいなタイプの先生だったら逆に疲れてしまう生徒も出てくるでしょう(笑)

とにかく子どもたちの今この瞬間にしっかりとフォーカスしてくれる先生の多い学校こそ、子どもたちのポテンシャルを最大限に引き出してくれる学校だと思います。
それをどうやって見抜くのか。それは学校に直接行ってみないとわかりません。

ある程度の立場、役職の先生が生徒たちに積極的に話しかけ、その話のやり取りに耳を傾けてみることによってもしかしたら見えてくるかもしれません。bar_toumei-9417503

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○ 第11回目の独り言 2023-9/16
space-3014206良い学校の条件とは ②

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前回に引き続き今回も良い学校の条件とは何かについて語りたいと思います。

さて先日の9月10日にオンライン保護者セミナー「中学受験そもそも研究会第二回」(LIVE配信)を開催しました。
日曜日の午前中にもかかわらずご出席いただいた保護者のアンケートを見る限り大成功でした。
今回は茨城私立特集。まずはご出席いただいた保護者の声を一部ご紹介します。

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◎ 茨城県の中学校は距離の問題で情報収集などしていませんでしたが、何もしてなくても生徒が集まる千葉県の中学校よりも真剣に良い学校にしようとされているというのが印象的でした。
space-3014206◎ 通塾していないにも関わらず、このような大変貴重なお話を伺うことができ感謝しております。茗渓・江戸取含めいくつかの学校に伺って、本人が惹かれたのが江戸取・開智でした。
いずれも親の出身校と雰囲気が全く違い、楽しい学校生活が送れるか疑問でしたので「向いている子、向いていない子」などの視点が大変参考になりました。学費の情報もありがたいです。
space-3014206◎ 茨城県の中学入試状況を初めて知りました。(特に公立中高一貫がそんなに増えている状況ということ)江戸取は今は校則が厳しくないとのことや、土浦日大中は、高校から入学する土浦日大高校とは別で中高一貫クラスであることなど、今まで勘違いしていたことも多く有用な情報でした。
茨城県の通学となると、遠いような気がして、眼中になかったのですが、少し見直してみようと思います。
space-3014206◎ とっても参考になりました。自分達の住んでいる地域の学校しか知らなかったので。今回から子どもと一緒に見ました。
ここ行ってみたいかも。と子どもの感想も聞けたのが良かったです。
space-3014206◎ 茨城の中学は全然考えていなかったけど、魅力的な学校があって面白かったです。
入試説明会も参加してみようと思いました。本日は妻が仕事で見れなかったので、アーカイブを公開していただけると助かります。space-3014206◎ クセジュの先生の魅力が詰まっていました。今回は気になっていた茗渓学園の情報をお聞きしたかったのですが一気に土浦日大への関心が高まりました。space-3014206◎ それぞれの学校についてホームページを見ただけではわからないようなことも動画やインタビューをまじえて紹介していただきとても面白かったです!ありがとうございました。space-3014206◎ いつもお世話になります。今回も大変参考になりました。茨城方面はアクセス的に難しいかと思っていましたが、都内に行くよりも通いやすい面があり(TX&送迎バス等)、教育内容に個性・特徴があることがわかりました。
良い点のみならず、通学生や卒業生の声、実際に先生方が訪問されての現場の情報、現実的な学費なども教えて頂いたこともとても参考になりました。次回の公立編も楽しみにしています。
space-3014206◎ 実際のところが見れてとても参考になりました。茗溪は本人と学園祭、説明会に行ったのですが、数学の問いについて、そこで本人が挙手し答えたりして、間違っていたのですが嬉しそうでした。
本人も行きたいとなりましたが、ただ現状の学力では厳しいのと、お話にもあったように大人っぽい生徒さんが多い印象がありました。
その面で土浦日大は、目指していける範囲で子供にもあっているのかもしれない、と新たな気づきがありました。
space-3014206◎ 茨城県全体の動向と3つの私立中学の情報、大変興味深かったです。独自に取材して伝えてくださるのはとてもありがたいです。
校風、向いている子、通学アクセス、費用、知りたい情報ばかりでした。ありがとうございました。

まだまだご紹介したいところですが紙面の都合上省略いたします。

さて今回の茨城県私立特集。実は茨城県は全国で見ても県自体が公立一貫校に最も力を入れているといっても過言ではありません。なんと公立一貫校が13校もあり千葉県の3校と比べると4倍もあるのです。

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その影響を受けて私立の中高一貫校もそれぞれの特徴をうまく演出しているようです。
今回我々が直接学校に行って取材した土浦日大中等教育学校茗渓学園中学校江戸川学園取手中学校。行ってみて分かるそれぞれの学校の個性や魅力が詰まっていました。

どの学校も先生たちの熱量の高さに驚かされます。一言で表現するならば江戸川学園取手は「先生たちが生徒を引っ張る」、土浦学園は「先生たちが生徒に寄り添う」、そして茗渓学園は「先生たちが生徒に任せる」という言葉が当てはまるかもしれません。

先ほどご紹介した親御さんのアンケートの中で土浦日大の魅力を強く感じたというご意見がありました。土浦日大は四谷大塚の偏差値では40を下回ります。さらに茨城にあるということで千葉県の方はあまり選択肢として考えにくいかもしれません。
それでも実際に行ってみてその魅力が分かる学校の典型例だと思います。主事に協力していただいた副校長の先生は「隠れた名店を目指している」と仰ってました。

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特に魅力を感じたのが生徒たちが自由に自分のやりたいことをやれる環境がそろっているところです。授業以外の自由に参加できる講座、いわゆる課外授業が300講座近くあり、ちょうど我々が訪問したときも夏休みにもかかわらず生徒が自分で選択した課外授業の講座を楽しそうに受けていました。先生たちはそれを温かく見守るというスタンスです。

一方であまり積極的ではない生徒、モチベーションがあまりわかない生徒、自己評価があまり高くない生徒に対しては先生たちが自然に寄り添ってくれます。
当然ながら講座を取らない、夏休みは学校に行かず家にいる、家族との旅行、友達との遊びを優先するという選択も尊重されます。

それでも先生たちが自然に寄り添ってくれる環境下で自ずと自分のやりたいことが見つかる環境が整っているのではないかという印象を強く持ちました。

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前回のブログでは自分に刺激を与えてくれる人たちが集まっているので夏休みも自然に学校に足を運んでしまうというフレーズで灘の魅力をお伝えしました。
今回はどの学校も個性があり、魅力的ですが、子供たちのやりたいことが自然に見つかる環境作りに尽力し、生徒が主人公、先生たちは裏方であるというスタンスを貫く土浦日大中学の良さが特に印象的でした。

あくまで私の予想ですが今後土浦日大中学はどんどん人気があがっていくのではないでしょうか。これからも隠れた名店探しを実際に足を運んで行って参ります。bar_toumei-9417503

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○ 第10回目の独り言 2023-9/9
space-3014206良い学校の条件とは ①

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8月も終わり9月に入りました。まだまだ異常なほど暑い日が続きますね。夏休み中はお休みでしたので久しぶりに記事を書きたいと思います。

さて、クセジュでは様々な角度から学校の紹介をしております。前回のブログ(第9回)にも書きましたが学校の良い部分、悪い部分の両方をしっかりと知った上で3年間ないし6年間お世話になる学校を決めることはとても重要です。さすがに悪い部分だけ知って入る音はあまりないと思いますが・・・。
明日9月10日に学校紹介を目的にした中学受験そもそも研究会があります。次回のブログでは会の内容を詳しくお伝えします。

話は変わりますが、今年の夏休みは子ども二人を連れて大阪まで行ってきました。最初は新幹線で行く予定でしたが、下の子がまだ未就学児であることなどを勘案して思い切って車で行ってみました。
出発は午前1時30分。夕方から寝て午前零時に起きて出発。最初はテンションが高く子どもたちも私も元気でしたが、足柄パーキングを過ぎたあたりからだんだんと疲れが出てきました。当然子どもたちは爆睡中です。

どこかのサービスエリアによって仮眠をしようと思い、ちょうど岡崎にさしかかり、休憩しようと思った矢先、なんと工事中で入場制限があったのでやり過ごしました。その後なかなか休憩できるSA、PAにありつけません。
そして外はだいぶ明るくなり名古屋から三重県にさしかかると、なかなかなかったサービスエリアやパーキングエリアの看板が次々に出てきます。しかしながら分岐点において全てナビが選んだ方向とは逆側にあるので一向にたどり着けない状態が続きます。

とうとうたどり着いたのはあのF1サーキットで有名な鈴鹿パーキングエリアです。そこで2時間ほど仮眠して再出発。その後宇治のインターで一度高速をおり、10円玉の裏に描いてある平等院鳳凰堂を訪れ、子どもたちに全く興味がないことを確認して無事に大阪に着きました。
大阪では子どもたちとユニバーサルスタジオジャパンで楽しい時間を過ごし、粉物に舌鼓を打ちました。相当疲れましたけど・・・。

帰りに神戸によってアンパンマンミュージアムに寄った後、日本最難関の灘中学校のことがふと頭をよぎりました。
こういう仕事をしているので息子も灘中学のことはよく知っています。なんと灘中学に行ってみたいと興味を持ち始めていたところだったので、千載一遇のチャンスとばかりに寄ってみようとナビを設定し、途中迷いながらもなんとか灘につきました。
門の前で記念撮影していると守衛さんが出てきて一瞬びっくりしましたが、外側からだったらいくらでも写真を取っていいですよといってくれたのでお言葉に甘えてたくさん写真を撮りました。

ちょうど夏休み中だったのですが生徒たちがひんぱんに出入りしています。登校途中の生徒に話しかけてみました。

「夏休み中なのに授業あるの?~」
「ないですよ。」
「部活動?」
「いやちがいます。家に居てもやることないので・・・」
「そういう目的で休み中に学校来る人多いの?」
「めちゃめちゃ多いですよ。だって定期代もったいないじゃないですか!」
「・・・・・。ごめんね。通学のじゃまして。ありがとう!」

やはりスケールが違いますね。彼らの発想は。学校に行ったら同じ趣味を持つ友達がたくさんいて、様々な刺激を受け、家に居るよりも数段楽しいということでしょう。刺激を受ける友人がたくさん居るというのはまさに良い学校の条件の1つですね。

ちなみに帰りの車の中での息子との会話。

「灘中どうだった?」
「きれいだし、すごくよかった。通っている生徒も面白い人多そう。」
「よし。父ちゃん少しさみしくなるけど灘中に向けて勉強してみるか!」
「え、しないよ。」
「前から行きたいって言ってよね。」
「だから今きたでしょ。もうこれで十分だよ。」
「・・・・」

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よくある親子の会話でした。良い学校の条件シリーズは次回に続きます。bar_toumei-9417503

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○ 第9回目の独り言 2023-7/29
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 毎日猛暑が続いていますね。
私は普段よくバイクに乗るのですが信号待ちの時にめまいがすることもあります。エンジンから吹き上げる灼熱の空気と照り付ける太陽に包まれながら酷暑を肌で感じております。

さて第5回のブログでもお伝えしましたが保護者向け受験情報オンラインセミナー、中学受験そもそも研究会の第2回目に向けて今現在着々と準備を進めております。
今回は茨城県の私立中学校特集ということで気になる3つの学校を直接取材しました。

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やはり直接行ってみてわかるところがたくさんありますね。生徒の様子、通学時の生徒の表情、先生たちの熱意など。
特に昔から人気のあるラグビーの強い中学校は国際色が非常に豊かな印象を持ちました。国際バカロレアコースの教室の中に潜入すると生徒それぞれが自分の進路に沿った論文の分析に没頭している姿は大学生の雰囲気すら感じました。

学校の先生とお話しすると当然ながら学校の良い部分、アピールポイントを中心に説明してくれます。
それはそれでとてもありがたいことなのですが、一方で学校側が抱える苦悩も包み隠さずお話してくれる先生もいました。

そういえば私は神奈川県のカトリック(イエズス会)の男子校に通っていましたが神父さんがよく言っていたセリフ(キリスト教の教えの1つ)を思い出します。space-3014206「結婚する前は両目で見なさい。そして結婚した後は片眼で見なさい。」
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 つまり両眼で見るというのは言うまでもなくしっかり見なさいという事だと思います。ただ何をしっかりと見るのかということが重要だと思います。
私なりに解釈するとしたらspace-3014206「良いところだけでなく悪いところもしっかりとみなさい」space-3014206という事だと思います。
いざ学校に入ったら良いところばかりしか見ていなかったので、悪いところが目に入るにつれてモチベーションが下がっていくということも起こるかもしれません。
ですからダメな部分というよりも「まだまだの部分」という言い方で学校のもう一つの顔もしっかりと見るという意識を、少なくとも親御さんは持っていただければと思います。

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クセジュは40年という歴史の中で伝統的に両眼で見るための機会を設ける意識で、高校説明会や様々な情報イベントを行ってきました。
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時には参加者のアンケートなどで
space-3014206「学校に対して聞けないことをしっかりと聞いてくれて助かりました!」
space-3014206という声や
space-3014206「あんなことを言ってしまって塾と学校の関係は大丈夫なんですか?」
space-3014206といったご心配もいただきます。
これも保護者目線に立った情報を提供するというコンセプトからくるものです。

中学受験そもそも研究会もこのようなコンセプトのもと行ってまいります。
ちなみに第2回は9月10日の午前中に実施いたしますのでよろしくお願いします。
※ 詳細、お申込み方法に関しましては、8月前半コチラに掲載致します。

次回のコンシェルジュブログは夏の間は少しお休みさせて頂き、8月の第4週の土曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。

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○ 第8回目の独り言 2023-7/22
space-3014206子どもへの心配を減らし、子どもを大きく伸ばす秘訣 ②

bar_toumei-9417503 前回から「子どもを過度に心配したり、怒りの感情がわいてきてしまう背景に何があるのかを考察していく」というお話をしました。
結論はずばり子どもと大人の認識の範囲の違いでしたね。

親が子どもを心配することは当たり前です。特に生命に直接関わることに対して心配しない親はいません。
ただ生命に直接関係ないことに対する心配、例えばまだ起きていないことに対しての先行不安から来る心配(今の生活態度を見るとこのまま中学生になって学校生活に支障を来し、内申などで不利になるのではないかなど)は行き過ぎると親も子どももどちらも疲れてしまいます。
子どもにとっても自己肯定感が下がる大きなきっかけになりますね。

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このような心配は子どもの認識と親の認識の違いから来るものがほとんどで、その違いはどのようにして生じているのかを学術的な側面から考えるのが前回と今回のテーマです。
今回も引き続き社会心理学者ピアジェの考えにふれながら心配の主要因である認識の違いについて考えてみましょう。

前回の「第7回コンシェルジュのつぶやき」ではジャン・ピアジェの「発達段階論」、ステップ1~ステップ2まで解説しました。
ピアジェの考えに沿って考えると、子どもに対する余計な心配が減り、周りと比べるのではなく自分の子どもの成長を暖かく見守ることができるようになるかもしれません。
今回はその続き、いよいよ中学受験のお子様の対象年齢であるステップ3からステップ4の特徴についてお話していきます。

⬛︎ ステップ3 論理的思考を獲得する時期
space-3014206 この時期は具体的操作期といわれ7歳から11歳くらいの年齢が対象になります。学年でいうと小学校1年生から5年生くらいまででしょうか。
具体的操作期の特徴の1つに「保存の概念の獲得」があります。簡単にいうと「物の形や状態を変形させても数や量などは変わらないこと」が分かるようになります。
例えば水が入った容器を別のいれものに移しても量は変わらないという認識ができるようになるのです。大人から見るとそんなのあたりまえであるかのように子どもとコミュニケーションをとる場面がたくさんあると思います。

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また「脱自己中心化」が始まる時期でもあります。つまり徐々に相手の立場に立って考えることができるようになるのです。
読書の重要性を説く親御さんは多いと思います。ただ気になるのは本を読ませたい動機の部分です。
多くの親御さんは国語力、読解力をつけるために本を読んでもらいたいという願望が背景にあるのではないでしょうか。確かに普段から活字にふれることは大事だと思います。ただこの時期は小説などにたくさんふれることによって相手の立場に立って考える「共感力」が養われます。
脱自己中心化をアシストするためにも小説を中心とした読書が重要であるという考え方も必要なのではないでしょうか。

一方で「物事を抽象的に考える」ことが非常に難しい時期でもあります。
決められたことに関しては言われたらやりますが、言われないで自分から進んでやるということは最も苦手な時期なのです。

「この習い事は自分からやりたいと言ったのにぜんぜん積極的じゃない。もうやめさせようかな?」

なんて考えたことはありませんか。目の前の具体的なことに関してはイメージがわきますが、1つ1つの事象をつなげて抽象化することはこの時期のお子様にとってかなり難しいのです。
つまり「自分からやりたいと言ったから主体的にやってもらいたい」という親の願望がことごとく潰されていきます。その結果子供に対して大きなストレスを抱え、双方にとって良くない関係になってしまいますね(汗)。

⬛︎ ステップ4 抽象的なものや仮定についても考えられるようになる時期 
space-3014206 この時期は形式的操作期と呼ばれます。11歳~思春期くらいまでの年齢が対象になります。
ステップ3の具体的操作期と比べ物事を抽象的に捉えたり、まだ起こっていないこと、つまり仮定について考えることができるようになります。

例えば関連性のあるものを抽出して一般化し始めます。子どもの発言の中で「ようは○○ということだよね」という台詞が見られ始めたら形式操作期に入ったと思ってもよいでしょう。

余談ですが私にはピアジェの理論にあてはめると具体的操作期の小学校低学年の息子がいます。
先日彼が通っている学校の読書指導に行きました。その際にあえて絵本ではなく普通の本を読んでもらうことにチャレンジさせました。
具体的操作期の子供は絵がないとなかなかイメージがわかず、話の中に入っていきにくい部分がありますが、できるだけ慎重かつゆっくりと状況描写ができるようにアシストしながら読んでみたところ、多くの生徒たちはイメージをわかせながら聞いてくれることができました。
これも成長の1つなのです。

ステップ3では脱自己中心化を図るための共感力を涵養する目的での「読書効果」について述べましたが、今回は具体的操作期から形式的操作期へのアシスト、すなわち具体的なイメージ対象が目の前になくても頭の中でイメージできるようにするための「読書効果」もあるということをご理解ください。
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ただ形式的操作期はあくまで“抽象的な思考が徐々にできるようになる”時期です。いきなりそうなるのではなく徐々になるのがポイントですね。
よって抽象的思考ができるようになったと思って抽象度の高い事ばかりいっても子供は消化できません。

「もうすこし自分のことと思って行動した方が良いよ」
space-3014206「自分で決めたんだから最後までやりなさい」
space-3014206「こういうことをやったとしても将来役にたたないよ」

といった言葉を投げっぱなしにするのではなく、今やっていることとその先々のつながりを一緒に考えることを心がけましょう。
space-3014206 第6回のブログで算数担当の岡の4年生の授業報告をしました。
4年生はピアジェの発達段階に当てはめると具体的操作期の真っ只中ですね。この時期に植木算と数列の共通部分や類似点を見つけ出して「ようは○○ですよね」という発言を引き出すのはなかなか難しいはずです。
私もオンラインの授業でチャレンジしましたがイメージがわかなかった生徒が多かったようです。にもかかわらず、生徒の方からまるで形式的操作期に入っているかのような発言を引き出すことができたのは岡先生の授業力、寄り添い力の賜かもしれません。私も見習いたいと思います(笑)。

ところで子どもがいつもiPadやスマフォばかり見ている、テレビや漫画のようなビジュアルに働きかけるものばかり見ていると「具体的操作期から形式的操作期に移行するのが難しくなるのでは?」という親御さんの心配をさらに助長するお話になってしまったかもしれません。

「親の心配がなくなるどころか子どもの私生活を見てさらに心配が増えてしまった。」
space-3014206「このブログのタイトルに偽りありまくりじゃん」

ご心配は不要です。学校や塾を通して徐々に抽象的に物事を考える機会が増えてきます。
一方でビジュアルに働きかける媒体も五感を研ぎ澄ましていく上で重要であり、そのようなものを全て断ち切らなければならないというわけではありません。大切なのはバランスです。

実はピアジェの説くステップ3やステップ4の時期は社会契約説で有名な政治哲学者のルソーが最も強調する「感覚と知覚が発達する時期」なのです。
よってスマフォやiPad、漫画などのビジュアルも五感を発達させる重要なツールになります。
同時に眼で見て、ふれて、感じるという機会をたくさん作っていけば感覚と知覚を研ぎ澄ませながら形式的操作期を迎えることができるようになります。

前回、今回と学術的側面から親の子供に対する心配のメカニズムを検証しました。心配することが悪いのではなく、過度な心配、まだ起こっていない事に対する先行不安から来る心配が問題なのです。
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子どもが目の前のことに心から没頭できるように、そしてそれを通して自分なりのペースでじっくりと成長していくためにいかにして周りの大人は寄り添ってあげることができるようになるか。
これはクセジュ中学受験コースのもっとも重要な指導ポリシーでもあります。
他の子と比べて理解が遅いのは能力の問題ではなくその子の発達段階つまり個性なのです。問題ではなく個性として捉えるように努力していけばまた違った子どもの個性に出会うことがたくさんあると思います!!
「子どもに寄り添いながら子育てを楽しむ」この言葉をいつまでも忘れずに私も自分の子どもや生徒たちと接していきたいです。

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○ 第7回目の独り言
2023-7/15
space-3014206子どもへの心配を減らし、子どもを大きく伸ばす秘訣 ①

bar_toumei-9417503 コンシェルジュのひとりごとも7回目に入りました。いつもご精読ありがとうございます。
今回から「子どもを過度に心配したり、怒りの感情がわいてきてしまう背景に何があるのかを考察していく」というテーマでお話していきます。

大人が子どもに対して心配するのは当たり前のことです。ただ親の心配も愛情として伝わることもあれば、一方で子どもは親の過度な心配を自分が信頼されていないメッセージとして受け取り、自己評価や学習意欲が下がる要因にもなってしまいます。

子どもに対する心配が少しでも減っていくことが理想です。究極は子どもへの心配がなくなり、無条件の信頼に繋がることです。
そうなれば子どもの自己肯定感や主体性は大きく引き出されるようになります。

ではどうすれば心配がなくなるのでしょうか。心配を減らす方法を1つ挙げるとしたら、「大人と子どもの認識の違いこそが大人が子どもに対して過度に心配する大きな要因になっている」という考えを持つ事です。
さらに大人と子どもの認識の違いを理解することによって心配がなくなるかもしれません。

さて本日は心理学者のジャン・ピアジェの発生的認識論の一部である「発達段階論」をご紹介します。

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ジャン・ピアジェ(1896-1980)

 

発生的認識論は「認識をより深く理解するために、ピアジェ自身が認識の発生の研究にエネルギーを注いだ」ことでこの名称になったと言われています。いわゆる大人と子どもの認識の違い、物事の捉え方の違いを学問的な側面で理解することによって子どもに対する心配を軽減させる1つのヒントにしてください。

ピアジェの発達段階論は大きく分けて4つあります。その中の最初の2つを今回ご紹介しましょう。

⬛︎ ステップ1 : 模倣行動が発達する時期
space-3014206この時期は感覚運動期といわれ、だいたい生まれてから2歳くらいまでの期間にあたります。認知的枠組み(シェマ)の獲得、対象の永続性への理解という2つがこの時期の大きな特徴です。なかなか難しい言い方ですが簡単に言うと
space-3014206○ 認知的枠組み(シェマ)の獲得
space-3014206シェマとはスキーマとも言われ認知的枠組みのことを指します。例えばいつも遊んで慣れ親しんでいる車のおもちゃは最初は車という〝 世界に1つしかないものの名前 〟という認識から入ります。そして他の車を見たときに自分のおもちゃと色や形が違っても車と言えたならば車というカテゴリーの0認知的な枠組みを手に入れた記念すべき瞬間になります。
その後色々な車を見ていく中で、自分自身の認知的枠組みの中に自分が経験的に認識した車を取り入れていきます。これを同化といいます。
一方で映画バック・トゥ・ザ・フューチャーに出てくるデロリアンのような空飛ぶ車を見たとき一瞬の戸惑いが生じます。それでも次第に車というカテゴリーに入る事を理解します。これを調節といいます。
このように同化と調節を繰り返し、均衡化されることで高い次元の認知的枠組みを形成していくのです。

○ 対象の永続性への理解
space-3014206「いないいないばあ」で喜んでいた赤ちゃん。だんだん「いないいないばあ」が通用しなくなります。なぜなら隠してもその対象は存在している事を理解し始めるからです。
つまり「いないいないばあ」をやっても親の手を無理矢理動かして親の顔を見ようとする行動が見られたら対象の永続性を理解し始めているといえるでしょう。

特に幼児教育はどんどん低年齢化しています。良い部分もたくさんあると思います。しかしシェマを獲得していくうえでの重要なプロセスである同化、調節、均衡化のバランスが崩れ、認知的枠組みの形成に支障がでることもあります。

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また他の同年代の子の情報が色々入ってくると自分の子は知能に問題があるのではないかと心配になる親御さんもいます。
特にしゃべることができるようになる時期は人それぞれであり、他の子と比べるものではありません。にもかかわらず他の子と比べてしゃべることができるようになる時期の遅さに心配してしまうかもしれません。

言語能力の発達に関してはロシアの発達心理学者ヴィゴツキーの理論などにも述べられていますがシェマの獲得と深い関係にあります。
あくまで自分の子どものペースにシェマを獲得する時期であるという認識が加われば、周りの子ども、兄や姉の時と比べて心配する必要もなくなるでしょう。

⬛︎ ステップ2 : 世界を主観的な視点でしか見られない時期space-3014206 この時期は前操作期と言われ3歳から7歳くらいまでの期間にあたります。この時期の主な特徴は次の3つです。
space-3014206・非生物にも人間のように思考や感情があると思い込む
space-3014206・自然物も人間が作ったものと思い込む
space-3014206・自己中心的で相手の立場に立って考えることができない

一番多いのが3つめの自分のものの見方が絶対的で自己中心的、わがままなところでしょう。特にお友達と遊ぶときにいきなりお友達のおもちゃを取り上げて相手が泣いてしまいハラハラした場面を経験された親御さんはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そのときに自分の子どもを叱りつけ、もっと相手の立場に立って考えなさいというお説教をしても残念ながらそのお説教の意味は子どもにはほとんど伝わりません。
相手のことを全く考えない自分の子ども。このままわがままに育ったらどうしよう、相手の立場に立って考えることができない自己中心的な人物になったらどうしようという心配がでてくるのもまさにこの時期です。

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また道徳観も他人の作ったルールに従うことがベースになっていて親が何を言っても周りがこう言っている、学校の先生はお母さんと違うことを言っていると主張し、親の言うことに全く聞く耳を持たず困り果てたという経験もおありではないでしょうか。
この時期は親にとってかわいくないことを言うのは当たり前と捉え、子どもの主張にしっかりと耳を傾けて聞いてあげることが重要なのです。
この時期に生ずる心配のほとんどはその後の成長、つまり次号で説明するステップ3や4に上がるにつれて杞憂に終わることがほとんどです。お子様がこの時期どうだったのかを振り返ると必要以上に子どもを心配してしまったというご経験がある方もいらっしゃると思います。

学問的なお話は長くなると飽きてしまうので今回はこれくらいにしておきます。
次回はステップ3,4について実際に私が授業を担当したときに感じたピアジェ理論を例に挙げながら解説していきます。

ピアジェ理論はあくまで一人の発達心理学者の考えの1つであり、他にもエリクソンやフロイトの発達段階説もあります。また上述したヴィゴツキー理論はピアジェの理論に対する批判をもとに作られた説です。つまりどの人物にも当てはまることですがピアジェの考えも絶対ではありません。1つの参考にする程度で十分です。

ただこのような視点で子どもをみると「我が子なりに1つ1つ階段を上るように成長してくれているんだ!」という実感がわいてくるかもしれません。
そうなると不安や心配よりも温かく見守る、寄り添うという感覚で子どもと接することができるようになり、子どもの自己肯定感は大きく伸びていくと思います。
私にも子どもがいますが時にはこのような学術的視点に立ち返りながら子どもの成長を見守りたいです。

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○ 第6回目の独り言 2023-7/8
bar_toumei-9417503 コンシェルジュの独り言。本日は小学4年生から高校3年生までの、なんと9学年の算数と数学を教える岡先生に登場してもらいます。
岡先生は以前私立高校でも教鞭を執り、数学のスペシャリストです。クセジュの数学9年教育に関して積極的に指導案やカリキュラムなどを提案してくれています。
算数や数学は「解けたら楽しいけど解けなかったらつまらない」というイメージが強いですが、岡先生の授業は「間違えたときこそチャンス!」「分からないときこそ飛躍のきっかけ!」という信念のもと授業を展開してくれています。
では岡先生に授業の報告をしてもらいましょう。

……………………………

こんにちは。中学受験コース算数担当の岡です。
先日、小学4年生の授業で、「等差数列」を扱いました。これは、数を規則に従って並べる「数列」の一種で、前の数に一定の数を足して作られる数列のことを言います。その例として、白板に1、4、7、10、……という数列を書き出しました。

すると、生徒たちは「3ずつ増えるんだよね。だから、10の次は13、その次は16だ!」と元気に答えてくれます。そこで私が、「では、10番目の数は?」と尋ねると、ほとんどの生徒たちが、10個の数を書き並べて「28」という正解を得ました。

そこで、「では、100番目の数は?」と質問をしました。書き並べようとした生徒もいましたが、個数が多くて大変です。私が「計算でやろう」と促すと、ある生徒が「1に3を100回足して、301です」と答えてくれました。

正しい答えは「298」なのですが、実はこれはとてもよい誤答。学びのチャンスです。なぜ、違ってしまったのか、その理由を考えさせます。10番目の数は「28」でしたが、これを計算で求めると、誤答のやり方では、「1に3を10回足して31」となるはずです。

なぜ、これではいけないのか。ここで、白板に1、4、7、10、13、16、19、22、25、28と10個の数字を書き出します。さらに数字の間に「+3」と書き込みました。ある生徒が「3を足した回数は9回だ」と言います。つまり、「1に3を9回足して28」となっているのです。

なぜ、10回でなく、9回なのか。それは、3を足した回数は、並んでいる数字の個数10ではなく、その「間の数」である9だからです。ある生徒が気付きました。「前の授業でやった植木算だ!」と。

「植木算」とは、例えば「100メートルの道路に両端も含めて5メートル間隔で木を植えるとき、木は何本になるか?」というもので、これをつい「20本」と間違えてしまうのです。20は「間の数」です。「間の数」は「木の本数」よりも1本少ない。だから、木の本数は21本が正解です。

これは、油断していると大人でも間違えてしまいます。だから「植木算」は、個数を数える問題の最重要事項なのです。この「植木算」が十分に身についていれば、100番目の数は「1に3を99回足した数」になることが明確に理解できるようになるのです。

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実は私は、小学生の中学受験だけでなく、高校生の大学入試も指導しています。「等差数列」は、ちょうど高校2年の授業で扱ったばかりでした。そして、高校生たちも、先ほどの小学生たちと同じ間違いをしてしまったのです。

高校生になると「公式」を憶えて、それを使って問題を解こうとしますが、実はそれが大きなワナです。なぜ、その公式が成り立つのか、理由を明確に言えなければ、本当の理解にならないのです。

「等差数列」の真の理解は、小学生で習う「植木算」にある。私は、そう高校生たちに諭しました。小学校の算数で学ぶ「考え方」の多くは、高校の数学において、「数式」によって言語化されて再登場します。小学算数と高校数学は親和性が高い。中学入試の問題には、その本質が大学入試とまったく変わらないものが数多くあるのです。受験算数は、この先に学ぶ数学の本質を学ぶものでもあるのです。

……………………………

岡先生の授業いかがでしたでしょうか。
生徒に共通点を見つけさせるという授業、生徒の誤答から展開していく授業。これこそが岡先生の持ち味です。一般的な中学受験は限られた時間の中で多くの知識や技能を身につけてもらう授業がベースになっていますのでなかなかこういった授業をするのは難しいです。
中には上澄みの部分だけ覚えて後はそれに当てはめて答えを出す訓練的な授業に始終するところもあります。それでは「解けたら楽しいけど解けなかったらつまらない」というレベルから飛躍することは難しいですね。

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○ 第5回目の独り言 2023-7/1
bar_toumei-9417503 6月24日にオンラインで保護者対象のセミナーを行いました。その名も「中学受験そもそも研究会」です。今現在首都圏を中心に中学入試熱が高まってきています。周りが中学受験をするからうちの子もチャレンジさせてみようという動機のご家庭も数多くあると思います。

中学は義務教育なので受験しなくても行くことができます。だからこそ「そもそも私立中学のメリットって何?」「中学入試の準備はそもそもいつぐらいからやるべきなの?」といった“そもそも論”につきないのが中学受験の実情でしょう。だからこそクセジュ独自の切り口であらゆる“そもそも論”にお答えするというのが会の趣旨です。

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最初はなんと麗澤中学の小林先生から簡単な学校紹介とあわせて
space-3014206● 私立中学校のメリットは何か?
space-3014206● 学校側の入試問題作成における苦労話
space-3014206● 先生がお勧めする中学校3校
space-3014206について赤裸々にお話頂きました。先生の引き込まれるような話術に魅了されつつ、私立中学の魅力と苦悩の両方を知ることができました。

そして私の方から中学校の3つの分類についての説明です。中学校の分け方は男子校、女子校、共学校といった分け方から付属エスカレーター型、受験指導積極型など様々な分け方があります。今回クセジュでは
space-3014206 ・人間教育型
space-3014206 ・人材育成型
space-3014206 ・大学受験指導特化型
space-3014206という3つに分けて説明しました。それぞれのカテゴリーの特徴、学校の具体例とメリット、ディメリットをお話したことでお子様の学校選びに役立つ情報になったのではないかと思います。

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そしてフィナーレは具体的な学校紹介です。最初は「そもそもなぜこんなに人気があるのか?」について宮崎先生の方から渋谷学園幕張、渋谷学園渋谷、広尾系、芝国際といった学校を例に挙げ、なぜ人気があるのかについて3つの視点からお話しました。
人気の背景を深く理解することで学校選びに役立つ正確な情報が手に入るようになるという結論で締めました。保護者の方々もメディアの情報を鵜呑みにせず独自の視点を持つ機会になったのではないでしょうか。

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次にクセジュで最も学校情報を持っている菊地先生から「近隣の中学校の実態について」のお話です。独自の取材内容を赤裸々に語ってくれました。今回例に挙げた学校は
space-3014206● 春日部共栄中学校
space-3014206● 専修大松戸中学校
space-3014206● 芝浦工大柏中学校
space-3014206の3校です。あくまで菊地先生の主観ではありますがお勧め度を5段階でお話したことが保護者の方々にとってとても有益だったようです。

最後に菊地&宮崎先生から気になる学校をそれぞれ紹介してもらいました。「お勧めの学校」というよりも「気になる学校」というのがポイントです。

● 東邦大東邦中学校 宮崎の気になる学校
理系の学校と思いきや文系色が強い「物語散歩」という機会をもうけているところ。ちなみに「物語散歩」とは小説に出てくる都内の場所を実際に訪れるという取り組み。space-3014206● 大宮開成中学校 菊地の気になる学校
現役の難関大学の進学率がとても高い点。特にTクラスは45名中40名が現役でGMARCH以上の学校に合格している。

ちなみに参加した保護者様からのアンケートを原文のままいくつかご紹介しますspace-3014206○ 先生方の目線で学校を紹介して頂き、もっと知りたいと思える学校もありました。我が子に合う学校を自分で探さなくては!と思いました。参加して良かったです。貴重なお話をありがとうございました。space-3014206○ とても参考になりました。年3回と言わず、もっとやって欲しいです。space-3014206○ 中学受験や私立中学の特色についてあまり知識がなかったので、分類や特徴など勉強になりました。space-3014206○ 通学の負荷を考えて比較的近場の中学に絞って情報を集めていましたが、少し足を伸ばすと、より子供の成長に良い環境を提供している私立中学があることに気付かされました。space-3014206○ 切り口(人間教育型、人材育成型、大学受験特化型)がとてもわかり易く、中学受験だけでなく高校受験にも参考になりましたspace-3014206○ クセジュの先生方の切り口が面白く、各学校の魅力が分かりやすく伝わってきました。特に授業の様子を聞けるのは大変参考になりました。見れば見るほど悩ましいことは、逆にそれほど良い学校が多いということで受験までポジティブに悩んで検討したいと思います。

 都合上全てをご紹介することはできませんでしたがアンケートはパーフェクトといっても良いくらい好評でした。「中学受験そもそも研究会」は今後“そも研”という愛称で継続していきます。
次回は9月に行う予定です。クセジュの保護者の方々はいうまでもなくクセジュに入っていない方々でもお気軽にご参加ください。

最後にご参加頂いた麗澤中学の小林先生が学校ホームページのブログに今回のクセジュが主催した「そもそも研究会」について、具体的な内容と感想を載せてくれましたのでご紹介 ▶︎ LINK します。

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○ 第4回目の独り言 2023-6/24
bar_toumei-9417503 みなさんこんにちは。毎週記事を掲載するということでスタートしていよいよ1ヶ月が経ちます。いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。
さて、前回は受験コースの理科の授業を紹介しました。そして今回は社会の授業をご紹介します。
社会はクセジュ講師歴28年の宮崎が担当しています。まだクセジュが江戸川台にしかなかった頃から一緒に働いていた同僚の一人で、彼はとにかく授業がうまい(10年連続生徒の授業アンケート1位の金字塔を打ち立てた人物)、そして声が良いという印象を持っています。声の良さはブログではお伝えできないですね。彼の授業のうまさはただわかりやすく説明するというレベルではなく、切り口やアプローチがとにかくユニークで、自然とお話しに引き込まれ、気付いたら教えてくれた内容に興味がわいてしまうという教育者にとって理想的なレベルです。
彼の授業によって国語や社会が好きになった生徒がたくさんいます。というわけで今回は宮崎先生の社会の授業をご紹介します。

……………………………

中学入試にかかわらず、近年はさまざまな形式の入試問題が出されています。
その中で、私がキーワードだと思っているのが、「視点の置きかえ」です。
よく、算数や数学では「視点の切り替え」、さらには「場合分け」が重要になります。しかし、ここで私がこだわるのは「切り替え」ではなく、「置きかえ」です。

今回は社会科の授業で「視点の置きかえ」に挑戦してみました。
授業のテーマは「日本の領域」です。
日本の中国や韓国、さらにはロシアとの間でずっと課題になっている問題の1つです。
入試に出題されるのは、それぞれの国と、どの地域(島)の領有をめぐって話し合いが行われているかです。
授業では、どうしてお互いの国で見解に食い違いが出てしまうのか、それぞれの視点に立って考えることができるように、歴史的な背景も説明しました。

そして、最後にこんな「視点の置きかえ」問題に挑戦してもらいました

もし、あなたが日本の首相だったら、日本と他国との間で意見が食い違っている「領土問題」をどのように解決しますか。ただし、武力を使ったり。武力で脅したりするといった暴力的な方法での解決はしないという前提で考えてください。

子どもたちに考えてもらったのは、日本の首相としての「具体的な解決方法」です。
何人かの生徒が書いてくれたのが、

お互いの国でそれぞれ輸出と輸入を増やして、関係をよくしていくことで解決する

という解答でした。
仲良くするために、お互いにとって利益になる関係性を作る、という非常に現実的な解答です。
子どもたちが書いてくれた中で、びっくりし、感心したのがこの解答でした。

そもそもお互い島を捨てて、どこの国のものでもないものにする。
bar_toumei-9417503その島を世界共同のテーマパークなど、みんなで使える場所にする(費用は各国が出す)。

実現可能性は置いておくとしても、何ともみんなが楽しく、幸せになる解決策ではありませんか。
こんな生徒に日本の首相になってほしい、と思うのは私だけではないはずです。
この解答は、まさに「それぞれの国の視点に自分を置きかえて」書いたものではないでしょうか。
しかも、ほどよい「遊び心」も入っている所に、子どもたちの思考のしなやかさを感じました。
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「視点の置き換え」つまり相手の立場に立って考える機会がクセジュの社会の授業でもたくさんあることが分かりました。
実は麻布中学の社会の入試問題も実にユニークで、今回宮崎先生が紹介した「視点の置き換え」がテーマになっている問題はよく出ます。普段からどういう視点に立って物事を考えているのかに学校側は興味を持っているということですね。
クセジュでも視点の切り替えは言うまでもなく他の教科でも視点の置き換えをテーマに考えてもらう機会をたくさん作っていきます!

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○ 第3回目の独り言 2023-6/17
bar_toumei-9417503コンシェルジュブログ。今回から授業の様子を少しずつ報告していきます。
さて今回の授業は小学6年生の理科。池村先生が担当です。
池村先生は私とほぼ同じクセジュ講師30年の大ベテランの先生です。各教室池村先生の影響を受けて算数や数学、理科が好きになったせいとはたくさんいます。
ではここからは池村先生に説明してもらいます。

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皆さんこんにちは。ご紹介頂きましたクセジュ小学部理科担当の池村です。
中学受験理科のテキストの中には、高校で正式に学習するような内容がシレっと出てきたりします。物質の「状態図」もその一つです。

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例えば水という物質を温めたとき、0℃で氷から水へ、100℃で水から水蒸気へ状態が変化しますが、これは私たちが生活している地上付近での場合です。
富士山頂では90度弱で水が沸騰するなどということを聞いたことがある人もいるでしょう。気圧が変われば状態変化のルールも変わるのです。

理科の授業では、ただ講義をしたり難しい問題を解いたりするということだけではなく、体験に基づいた理解をしてもらいたいと考えています。
先日の小6理科の授業では、「ドライアイスの液化実験」を行いました。ドライアイス(二酸化炭素)は普通、固体の状態からいきなり気化(これを昇華といいます)、つまり気体になってしまいます。とは言え、あくまでこれも私たちが生活している地上付近の気圧での話であり、気圧が高まると液体になるのです。チューブの両端を万力でしっかり固定し、中にドライアイスを閉じ込めると…だんだん純粋な液体二酸化炭素が見えてきました。生徒たちからは「おぉ~!」という大歓声。やはり百聞は一見にしかず・・・。普段理科が苦手な生徒も身を乗り出して観察しています。最後に固定していた万力を開放させると、ブシュッという音とともに、液体は瞬時にもとの固体ドライアイスに変化しました。

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一昔前は、お店でケーキやアイスクリームを買って持ち帰る際にはよくドライアイスが添えられていたものです。しかし今は保冷剤が中心となり、なかなかドライアイスを手に入れることが難しくなりました。
今回、教育目的ということで、安価でドライアイスを購入させていただきました柏市十余二にある株式会社アイスバーグさん、ありがとうございました。また利用させていただきます。

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なんだか最後はご協力頂いたお店に感謝のお言葉で締めくくりましたね。池村先生らしいです。
クセジュは問題が解けるようになること以上に問題の背景や本質を深く理解してもらうことに重きを置いております。このような機会を数多く設けることによって子供たちは自然に自ら学ぶようになります。特に理科は実体験と理論がうまく結びついたときにさらなる興味がわいてくる教科です。
受験学年だからといってただ演習に時間を割くのではなく、今回のように背景や本質を理解する機会はどの教科でも作っていきます。今回のコンシェルジュの独り言は以上でございます。

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○ 第1&2回目の独り言 2023-6/3
bar_toumei-9417503● コンシェルジュの自己紹介
 クセジュ中学受験コース責任者でコンシェルジュの鈴木です。
2023年の新学期からクセジュ中学受験コースが開講して3か月が経ちました。そこで中学受験コースを少しでも知って頂くためにも6月からクセジュ中学受験コースの様子をブログ形式でご紹介します。そのタイトルは「コンシェルジュの独り言」です。
bar_toumei-9417503 まずは簡単な自己紹介から始めます。私は1993年にクセジュに入り今年でちょうど30年。まさかこんなに長く塾の先生をするとは思ってもいませんでした。
2013年から7年ほどクセジュ代表を務め、その後は「子を伸ばす親の在り方」をテーマにセミナー活動に力を入れています。4000人近い生徒や親御さんと接したことが今の自分の大きな財産になっております。
そして今年から新設した「中学受験コース責任者」として生徒や親御さんと講師の間に入り、様々なフォローに徹しております。いわゆるコンシェルジュ的な立ち位置です。bar_toumei-9417503 私がクセジュに入ったころはまだ江戸川台教室しかなく、高校部や中学受験コースもありました。その後高校部と中学受験コースは独立する形で柏に移転し、クセジュはしばらく高校受験指導に特化した教育を行ってまいりました。
その後新しく高校部を併設して、6年ほど前から東葛飾中学受験指導というスタンスで中学受験指導をしています。
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● 詰込みや特訓に頼らない新しい中学受験指導bar_toumei-9417503 今から約40年ほど前になりますが私自身中学受験をして、6年間一貫教育の私立男子校に通った経験があります。その時の印象は
bar_toumei-9417503① 勉強の主導権は全て塾や親が握っている
bar_toumei-9417503② 勉強を楽しむというよりも数多くの問題を解くいわゆる訓練的学習
bar_toumei-9417503勉強がうまくいったら成功、ダメだったら失敗という価値観が根付く
bar_toumei-9417503という3点です。一般的に中学受験は小学6年生までに学力を完成させなければならないので勉強時間もかなり確保する必要があります。覚えること、身につけることが多く、このような環境に身を置くことによって失われてしまうものもあるのではないかと疑問を感じてきました。bar_toumei-9417503実際にクセジュも同じような考えです。

⬛︎ 以下 6/10 UP分、前回の続きです

◎ 小学生の間は大きく伸ばす
bar_toumei-9417503◎ 生涯学んでいくための土台作りbar_toumei-9417503という2点を重視し、高校受験指導を中心に教育活動を実践してきたのです。
特に上述した①~③の問題の背景にある部分、すなわち
bar_toumei-9417503○ 主体性や当事者意識
bar_toumei-9417503○ 背景を深く理解して学ぶことそのものに関心を持つ
bar_toumei-9417503○ 学びとは人と比べたり、何かを手に入れるためにあるものではなく、生涯続くものである
bar_toumei-9417503という3つのポイントが教育において重要であると我々は考えています。bar_toumei-9417503 ただ時代も変わり、今現在はより多くの学校が私立中学を併設し、公立も中高一貫の学校が増えています。高校受験をせず、エスカレーター式に進学できることによって、じっくりと学習でき、その結果早い段階から子どもたちの個性を伸ばすことができます。
おそらくこのことは中学が数多く併設される背景にある理由の1つだと思います。bar_toumei-9417503 また入試問題も私の頃の完全に詰込みを中心としたものではなく、記述力や思考力、さらには独創性や発想力を問う問題も増えました。bar_toumei-9417503 このような背景によりクセジュ小学部で培ってきた指導でも十分に対応できるという確信のもと今年度から東葛飾中以外の中学にも対応した総合的なクセジュ中学受験コースを開講することになりました。

● 中学受験指導に新たに取り入れたコンシェルジュシステム

一方で、ある程度学力を完成させるとなれば小学生の早い段階から知識や技能を身につける時間は必要です。多くの塾はおそらく4年生から本格的な受験コースが開講します。中には夜の9時まで授業を行う塾もあると聞きます。bar_toumei-9417503 そこでポイントになるのが子どもたちの当事者意識や主体性です。時間的に拘束して、やらなければならないことを与え続けてもそこに主体性がなければなかなか消化できません。むしろ消化不良を起こし勉強そのものが嫌いになる子も出てきます。
テストで点が取れたり、算数の難しい問題が解ければ楽しいかもしれませんがそのような状態になる前に挫折してしまう子も多いのです。bar_toumei-9417503 恐ろしいことに小学生の間で勉強に挫折してしまうと勉強に対してネガティブに捉える癖がついてしまい、その癖はなかなか払拭できません。
中学受験を経験した生徒でそのような状況に陥っていた生徒を何人も見てきました。230609su-9602899

では中学受験指導に必要な主体性を引き出すためにはどうすれば良いのか。それは学ぶ意欲を引き出す授業を提供し続けることにつきます。
中学受験をするから勉強は訓練的なものになるのもしょうがないという考えは子どもを型にはめて知識や技能を詰め込んでいくという発想が前提になっています。
授業は学ぶ意欲を引き出すことに全力を注ぎ、1つの事柄の背景にあるものやつながりを見せることによって子どもたちの知的好奇心は大きく刺激されます。bar_toumei-9417503 このようなアプローチはクセジュ小学部の特徴といえます。このようなスタンスのもと知識や技能は子どもたちが主役になって身につける環境を用意していくことがクセジュ中学受験コースの特徴であり、その実践役として授業を担当する先生やクラス担任がいます。
そしてコンシェルジュである私はお子様と先生、保護者と塾のつなぎ役として子どもたちの主体性や当事者意識を引き出すために様々なサポートをしていきます。bar_toumei-9417503 今回のブログは少し長くなってしまいましたがあらためてクセジュ中学受験コースを設置した経緯や意義をご理解頂く機会になればと思います。次回からは具体的な授業の様子、生徒や親御さんの悩みなどを随時ご紹介していきます!


「コンシェルジュの独り言」は、基本的に週1回UPしていく予定です。
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