成績が伸びない子供は次の2つのタイプに必ず当てはまります
親の思い込み → “家庭学習の習慣を身に付けさせることが出来れば成績は上がる!”
親の思い込み → “うちの子は要領が悪いので勉強のやり方を教えてほしい
◉ それぞれのタイプの子の行きつく先は?
①のタイプのお子様をお持ちの親御さんは子供に対してものすごくストレスを感じると思います。ましてや塾に通わせているのにこのような状態だとなおさらです。高い学力が身についているお子様は確かに学習習慣が身についている生徒も多くいます。さらに言われなくても机に向かう子も数多くいます。一方でそこまで家庭学習はしていない、または親から見て習慣づいているとは言えないのに成績が良い子もたくさんいます。ゆえに勉強習慣を身に付けることが今の状況を打破するための唯一無二の方法ではありません。 例えば、①のタイプの子に勉強を習慣づけるように仕向けたとしても学力はつくのでしょうか。単なる義務として捉え、無意味に長時間机に向かっている、形だけ勉強している状況に陥ります。一日30分勉強をするように約束してもその時間の大半を形だけの勉強に費やすことになるでしょう。そして学力がついたという実感が持てないまま月日が経過するので、机に向かうことが苦痛になりそのうち勉強しなくなります。当然ながら学習習慣はつきません。
②のタイプのお子様をお持ちの親御さんは子供の努力に何とか報いてあげたいという親心を働かせると思います。時には一生懸命やっているのに可哀そうと思うこともあるでしょう。②のタイプの子は『授業を真面目に聞くこと=授業の板書をノートに写すこと』という大きな勘違いをしています。先生も授業中にノートをとっていれば授業を聞いていると錯覚しがちです。そして授業中ただノートを写しているだけでは家庭学習にまじめに取り組んでいたとしてもなかなか勉強ははかどらないはずです。ノートをとるだけで終わっていると授業内容を理解していない状態なので、宿題や課題をやるのにもう一度理解するための時間を確保することが必要です。その手順を省いて、それでも宿題や課題を真面目にやろうとするので本来1時間で終わることを夜中まで時間をかけてしまい、生活リズムが崩れ体調を壊す子も出てきます。そういうタイプの子に勉強法を教えたとしてもそれを何も考えずに真似するだけで成果が上がりません。そして他の勉強法をいつまでも模索し続ける状態に陥り、結局成果が上がらないまま月日が経過するので最終的に最も恐ろしい状態になってしまいます。それは『一生懸命やっているのに成果が上がらない。もしかしたら自分は勉強に向いていないのでは……。』と思ってしまうことです。このような状態になってしまうとそこから抜け出すのはものすごく大変です。我々もこのようなタイプの生徒指導にはかなり苦労します。そもそも自分に対して疑心暗鬼になっているのでまずはそれを払しょくしなければなりません。その努力は並大抵のものではないのです。
◉ 親の思い込みに潜む大きな罠・・・
結論から言うと①はまだ勉強をしていないという目に見える事実があるので問題は顕在化しています。その分対応しやすいのですが、成績が悪い原因は家庭学習の習慣が身についていないからと安易に結びつけることは上述した通り非常に危険なのです。②のタイプの生徒は真面目にやっていると思われる分、周りの大人が同情して必要以上に手をかけることでますます自分で考える機会を奪い、何も考えずにただ勉強を作業として繰り返す悪循環に陥ります。 これら2つのタイプの背景に潜む“罠”は『アリバイ作り』です。①のタイプの子も②のタイプの子も接し方を間違えるとアリバイ作りを助長させてしまいます。ですから①のタイプの子に対して簡単に勉強習慣の不足を原因づける、②のタイプの子に対して要領の悪さや勉強法が未習得であるところに原因づけることは大変危険なのです。そこに親御さんはぜひ目を向けてあげてください。
◉ アリバイ作りをさせない最高の“授業の受け方”指導法
◉ クセジュAL型学習法
クセジュもこの問題に長く取り組み、特に②の生徒に対してはかなり苦労してきました。①のタイプの生徒は親も安心するような勉強計画を先生と生徒が一緒に立て、それを実行させるために結局先生が主導権を握る管理的状況になってしまい、気づいたら元に戻ってしまう状況を繰り返すことでしょう。一方②のタイプの生徒は先生のほうが何とかしたいという気持ちが先行し、個別に勉強を見る、教える、演習させるというメニューを先生側が作り続けることで生徒をますます受け身にさせ、労力がかかった割には成果が出ないことでさらに自信を失わせる状況になります。しかしながら、どんなに学習習慣を身に付けるためのお膳立てをしても、要領のよい学習法や効果的な勉強法を提示しても結局主導権は周りの大人が持っているのでは思ったような成果は上がりません。仮に上がったとしても学年が上がり、舞台が変わる、環境が変わることでまたゼロベースになり同じような問題を繰り返すことになるでしょう。
クセジュではいかにして生徒に主導権を持たせることが出来るかに対して長年にわたり研究してきました。そして今まで成績が良かった生徒の授業の受け方、学習法などを32年分整理し、講師の体験談を踏まえてある1つの画期的な方法を編み出しました。それはクセジュ流AL型学習法(以下AL法)です。簡単に言うと塾や学校で授業を受けている瞬間を生徒達には一番の学習の場に据えてもらいます。さらに自分の教科の学力状況に応じて授業の目的を設定してもらいます。理解と定着を目的にしたE型、確認と発見を目的にしたS型、その他D型やO型などがあります。それを生徒に対して自分の状況を客観的に分析してもらいながら選んでもらいます。そしてそれぞれの目的に対してそれぞれの授業の受け方を細かく提示し、その結果(成果)は必ずノートに反映されますのでそこからさらに細かく指導することが出来ます。同じ授業を受けていても10人いれば10通りのノートが出来上がるのが本来の姿のはずなのです。このようなやり方を基本ベースに据えてもらうことを昨年度から実施しその成果がかなり鮮明に表れてきました。特に家庭学習も指定されたものを無自覚、無批判でやるのではなく、AL法を通して浮かび上がった問題を主体的に学習してくれるので、その結果として家庭学習の時間が増え、最終的に家庭学習が定着するようになるのです。先に家庭学習の習慣から入ると上述した通り絶対に上手くいきません。子供たちの学習ベースはあくまで授業であるという前提のもとAL法を通していわゆる効率的、効果的な学習が出来るようになるのです。①のタイプの子も②のタイプの子もこのやり方を習得すれば完璧に悪循環から抜け出すことが出来るのです。
クセジュは教育理念の中で触れている通りクセジュでしかできない3本柱に沿った授業を32年間行い、その成果を出してきました。そして学校では学べないことを学びにクセジュに来ることによって『学校に通い、クセジュにも通う』というWチャンスが手に入ります。そのチャンスを生かす唯一無二な方法こそが昨年度から導入しているクセジュ流AL型学習法なのです。ですから①、②のタイプに当てはまるお子様をお持ちの親御さんはぜひクセジュにご相談ください。